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阿倍野区地域福祉計画「あべの つながり 広がるプラン」

2017年3月31日

ページ番号:376268

 阿倍野区では、地域住民をはじめ、企業、NPO、福祉専門職など、多様な地域福祉の担い手が連携する仕組みづくりの構築をめざした「阿倍野区地域福祉計画」を平成28年9月末に策定しました。

 この計画に基づきながら、今後、地域でいろいろな取組みにより、阿倍野区の地域福祉を進めていきます。

阿倍野区地域福祉計画「あべの つながり 広がるプラン」もくじ

阿倍野区地域福祉計画「あべの つながり 広がるプラン」について

 この「阿倍野区地域福祉計画」策定にあたっては、行政だけで作成するのではなく、地域の皆さんの声を聞かせていただきながら、「地域福祉」に関係する皆さんを中心として一緒に作成してきました。

 この計画を皆さんと共有し目的を達成していくため、できる限り堅苦しい表現にならないよう作成することを心がけてきました。専門用語には巻末に用語集も掲載しましたので、ぜひご一読いただき、「地域福祉」をみんなで進めていけるようご協力をお願いします。

福祉って?

だんの

らしの

あわせを考える

頭文字をあわせて ふくし

狭い意味での福祉

高齢者、障がい者、児童の福祉、生活困窮の方への福祉

広い意味での福祉

子育て中の方、学生、外国籍の方、近所のおばちゃん・おじちゃん、

家族・親戚、今あなたの隣にいる方への福祉

地域福祉

 地域において人びとが安心して暮らせるよう、地域住民や公私の社会福祉関係者がお互いに協力して地域社会の福祉課題の解決に取り組んでいくことをいいます。

 「社会福祉法」では、地域住民、社会福祉関係者等が相互に協力して地域福祉の推進に努めるよう定めています。


第1章 なぜ「阿倍野区地域福祉計画」を策定するの?

 なぜ、「阿倍野区地域福祉計画」を策定する必要があるのか、現在の「阿倍野区地域福祉行動計画」ではいけないのか、これまでの大阪市・阿倍野区の計画の策定状況、「阿倍野区地域福祉行動計画」の取組について振り返りながら説明します。

大阪市のこれまでの取組

1 大阪市全体での計画の策定

 誰もが地域で安心して暮らしていくためには、地域のすべての人が相互に協力し、共に生き共に支え合い、だれもが自分らしく安心して暮らせる地域、さらには、みんなが生活をともに楽しむ地域にしていくという「地域福祉」を推進する必要があります。

 大阪市では、市全体で地域福祉を進めるうえでの理念と仕組みづくりの方向性を示すものとして、平成163月に「第1大阪市地域福祉計画」を策定し、地域住民をはじめ地域組織・保健・医療・福祉関係者など、地域の関係者の協働により取組を進めていくこととしました。平成233月には「第2大阪市地域福祉計画」を策定しました。

 各区においては、より身近な地域での実情にあった地域福祉を推進するしくみづくりのため、区レベルでの公私協働による地域福祉アクションプランの策定を行ってきました。

 一方、大阪市社会福祉協議会では、大阪市における住民主体の地域福祉活動やボランティア活動、さまざまな団体・グループによる地域福祉活動などをふまえて、今後の活動の理念、参画と協働のあり方と手法、方向性と活動の内容、方法などを示す「大阪市地域福祉活動計画」を平成163月に策定しました。

大阪市全体での計画策定の流れ 

  • 平成16年3月「第1期大阪市地域福祉計画」策定(大阪市)

  • 平成16年3月「大阪市地域福祉活動計画」策定(大阪市社会福祉協議会)

  • 平成21年3月「第2期大阪市地域福祉計画」策定(大阪市)

  • 平成21年3月「第2期大阪市地域福祉活動計画」策定(大阪市社会福祉協議会)

2 計画から指針へ 新しい大阪の地域福祉の推進に向けて

 現在、大阪市においては、それぞれの区の特性・特色をふまえ、区の実情に応じた「ニア・イズ・ベター」の考えのもと施策を進めているところです。

 地域福祉においても各区の実情に応じた地域福祉を進めていくため、大阪市として1つの「計画」を策定するのではなく、それぞれの区の取組を推進する「大阪市地域福祉推進指針」を平成2412月に策定し、各区はこの「指針」を踏まえて独自に地域福祉の充実を進めていくこととしました。

計画から指針へ 


阿倍野区のこれまでの取組

1 「阿倍野区地域福祉行動計画」策定まで

 阿倍野区においては、平成163月の「第1大阪市地域福祉計画」策定を受け、区における住民のニーズやそれぞれの地域の特性にあった地域福祉を進めていくため、区レベルで住民自身ができること、区レベルでなくてはできないことなどを、住民自らがどう取り組むのかを決めて、自らで進めていくことが必要と考えました。

そして、地域福祉行動計画づくりそのものが地域福祉を推進する過程と考え、できるだけ多くのいろいろな立場の人に計画づくりに参画していただき、話し合いながら策定を進めました。

「阿倍野区地域福祉行動計画」策定に向けて行った様々な話し合いの場 

  • 地区懇談会の開催

  • 「あべの愛あい博覧会」の開催

  • 策定委員会、運営委員会、作業部会等の開催

※くわしくは、「阿倍野区地域福祉行動計画」をご覧ください

 

およそ1年間にわたるこれらの話し合われた内容をふまえて、平成183月に「阿倍野区地域福祉行動計画」を策定しました。

阿倍野区地域福祉行動計画冊子

2 「阿倍野区地域福祉行動計画」の推進

(1)阿倍野区地域福祉行動計画推進委員会

 阿倍野区における地域福祉を推進する体制として、阿倍野区地域福祉行動計画推進委員会(推進委員会)を組織しました。この推進委員会は、阿倍野区在住・在勤・在学の方からの公募による阿倍野区地域福祉行動計画推進委員(推進委員)により組織し、地域福祉の推進に向けた取組を進めてきました。

 この推進委員会では、活動の計画、企画・立案、具体活動の取組報告等、阿倍野区地域福祉行動計画に基づく活動を決定する場として、推進委員により年間6回以上開催してきました。

(2)4つのチームによる活動

 阿倍野区における具体的な課題解決を進めるため、課題別に4つのチームを組織し、具体的活動を活動支援員(ボランティアスタッフ)とともに行ってきました。

  • 安心なまちづくりチーム

“向こう三軒両隣”を合言葉に各地域の防災訓練等へ参加協力するなど、防災と防犯についての活動を行ってきました。

安心なまちづくりチーム活動写真
  • きれいなまちづくりチーム

「犬の散歩時にマナーを守りましょう!」「子どもの安全を守りましょう!」「ご近所の目として防犯効果に一役かってください」などを周知する「わんわんパトロールを推進する会(わんパト)」を推進してきました。また、愛犬のマナーアップに向け「わんわん交流会」を開催してきました。

きれいなまちづくりチーム活動写真
  • ふれあえるまちづくりチーム

各地域のイベントに参加し「子どもの思い」「お母さん、お父さんの思い」をみんなで共有でき、みんなの思いがつながるよう「ふれあいの輪」を広める活動をおこなってきました。

ふれあえるまちづくりチーム活動写真
  • やすらぎのまちづくりチーム

地域の居場所、誰にでもやさしいサロンをめざし、毎月第1・3火曜日に「サロンひだまり」(播磨町1丁目)、毎月第1・3木曜日に「6丁目サロン」(阪南町6丁目)を開催してきました。

やすらぎのまちづくりチーム活動写真
(3)あべの愛あい博覧会の開催

 「阿倍野区地域福祉行動計画」を広く皆さんに知ってもらうイベントとして、年1回イベント「あべの愛あい博覧会」を平成17年度から開催してきました。

 開催にあたっては、様々な福祉に関する団体と連携し、「災害に備えるまちづくり」や「人とまちをつなげよう」など毎年テーマを決めて開催してきました。

 平成26年度からは、「あべの つながりフェスタ」として、未就学児童対象イベント「親子フェスタ」、共生がテーマの「アベノトモクラシー」、区内福祉施設を一般開放する「あべの福祉施設バル」との合同による、子育て世帯、高齢者、障がい者等、多様な世代や立場の方々が参加する“つながり”をテーマにした「地域福祉イベント」として開催し、今まで以上の多くの皆さんにご来場いただきました。

あべの愛あい博覧会開催を見守るスタッフ
あべの愛あい博覧会会場でピースサインをする来場者
あべの愛あい博覧会「自転車シミュレーター」
(4)防災DVD「守るということ」の作成

 地域住民の主体的な気持ちを育むきっかけや、地域防災訓練、福祉教育の教材に利用していただくことを目的に”災害に備えて”「向こう三軒両隣 小さなネットワークづくり」を推進するため、「防災DVDプロジェクト」を発足させ、平時のつながりをテーマに防災DVD「守るということ」を制作しました。

 このDVDの製作を通じて、これまで地域福祉と関わりのなかった方々と一緒に取り組むきっかけとなりました。また、DVDの上映を通じて、防災意識の向上、ひいては地域福祉行動計画を広く周知することができました。

防災DVDの写真

3 「阿倍野区地域福祉行動計画」改定に向けた取組

 平成183月に、「阿倍野区地域福祉行動計画」を策定して以降も、阿倍野区における福祉に関する状況は変化しています。例えば平成18年度当時の高齢化率(人口における65歳以上の割合)は23.2%でしたが平成26年度には25.5%と高齢化が進んでいること、高齢者や子どもの貧困が社会問題となっていること、東日本大震災を契機とした災害時に備えた地域福祉のあり方が議論されていることなど、これまでの取組を振り返るとともに、計画についても見直しが必要ではないかとの認識のもと、計画改定について議論や取組を進めてきました。

 議論や取組を進めるにあたっては、「阿倍野区地域福祉行動計画」を策定した際と同じく、計画づくりそのものが地域福祉を推進する過程と考え、できるだけ多くのいろいろな立場の人に参画していただきながら進めてきました。


(1)計画推進委員による計画改定に向けた議論

 計画の改定を考えるにあたっては、現在の福祉の状況を反映させることが重要と考え、福祉の現場で活躍する専門職からの意見を聞くため、福祉専門職による計画推進委員会を平成26年度より開催してきました。

(2)地区懇談会「わいわいトーク」の開催

 住民の皆さんが、ふだんの暮らしの中で、どのような課題があり、どのような活動を行っているかなど、気軽に地域福祉を話し合える場として「わいわいトーク」を開催してきました。

  • 小学校を会場にした「わいわいトーク」

 平成2612月から平成271月にかけて、区内10小学校を会場にして「わいわいトーク」を開催しました。気軽に話し合えるように、昔のおもちゃや映画ポスター、駄菓子を囲みながら、「今昔を語る」をテーマに、昔と今の暮らしを比べる中で、良くなったこと、悪くなったことなど、現在の暮らしを見つめなおすことにより、地域福祉を考えていきました。のべ約180名の方にご参加いただきました。

小学校での「わいわいトーク」の写真
  • 福祉施設を会場にした「わいわいトーク」

 平成276月から8月にかけて、高齢者施設や障がい者施設など区内7箇所の福祉施設を会場に「わいわいトーク」を開催しました。今回は、テーマをしぼり、「自転車マナー」、「防火防犯」、「つながり」の3つのテーマで施設職員も交えて話し合うことにより、地域の皆さんに加え福祉専門職の方々の話も聞くことが出来ました。また施設見学も開催し地域の皆さんに施設を知っていただく機会にもなりました。のべ約170名の方にご参加いただきました。

福祉施設での「わいわいトーク」写真
  • 阿倍野区地域福祉行動計画研修会の中で実施した「わいわいトーク」

 後述の平成2712月開催、阿倍野区地域福祉行動計画研修会の中で、地域別にわかれて講師によるテーマに応じ話し合いました。約90名の方にご参加いただきました。

研修会での「わいわいトーク」の写真

 (3)阿倍野区地域福祉行動計画研修会の開催

 計画の改定に向けては、有識者の意見や他区の先進事例を学ぶことも大切であることから、阿倍野区地域福祉行動計画研修会の開催についても行ってきました。

  •  平成26年12月開催 「先進事例を学ぶ」

 阿倍野区社会福祉協議会において、佛教大学福祉教育開発センター 講師 金田喜弘氏を招き、「先進事例を学ぶ」として研修会を開催しました。

 先進事例としては大阪市港区社会福祉協議会による港区地域福祉活動計画策定における池島地域の取組について学びました。推進委員、活動支援員、計画推進委員、約20名が参加しました。

  • 平成27年12月開催 「阿倍野区地域福祉行動計画の推進に向けて」

 阿倍野区役所において、前回と同じく佛教大学福祉教育開発センター 講師 金田喜弘氏を招き、「阿倍野区地域福祉行動計画の推進に向けて」をテーマとし開催しました。

 この研修会が、阿倍野区の地域福祉を支えている地域活動協議会、振興町会、民生委員、推進委員、計画推進委員、福祉専門職が合同で参加するはじめての場となることから、お互いの活動について知っていただき、今後、お互いが尊重・連携し合い「地域福祉」を進めていけるきっかけとなるよう、地域ごとのグループにわかれて話し合う「わいわいトーク」も行いながらの開催となりました。約90名が参加しました。

研修会の写真

これまでの取組からの「気づき」

 平成184月から進めてきた「阿倍野区地域福祉行動計画」の活動、そして計画改定に向けた取組で色々なことに「気づき」を見つけました。その「気づき」の一部を紹介します。


課題は地域によって違うということ

 「わいわいトーク」を開催する中で、福祉的課題が地域によって違うということが明確になりました。

例えば…

  • 高層住宅が多い地域では、住民間の関係が希薄だが、建物が災害に強く安心。反対に昔ながらの地域は近所づきあいが今でも活発だが、道路が狭く災害時が心配

  • 自転車マナーの問題にしても、この地域では自転車の運転マナーが問題だが、別の地域では駐輪マナーのほうが問題

  • 小学校が1学年1クラスの地域があれば、7クラスにもなる地域もある 

地域を一番よく知っているのは地域の皆さん自身ということ

 「わいわいトーク」を開催する中で、推進委員会が知らなかった地域の身近な歴史、福祉的な課題、地域の強みがたくさんあることがわかりました。

例えば…

  • 駅へのアクセスが便利であったり、住宅がバリアフリー化されていることもあり、高層住宅に単身高齢者が多く住んでいる

  • 「○○の●●さんは、おひとり暮らしだけど、最近調子が悪くなったみたい」など、福祉制度につなげるきっかけを早く知ることができる

  • ここの小学校は昔、夏祭りで花火をあげていたが、なくなってしまいさびしい

  • 防火見回りは子どもたちと一緒に回っている

地域には様々な地域福祉の担い手がたくさん活躍されているということ

 「研修会」や「わいわいトーク」でいろいろな方と話し合いをする中で、地域福祉を進めているのは、推進委員や活動支援員だけでなく、地域団体の皆さん、NPO、事業者など、多くの方々が、それぞれの強みを活かしながら活躍されていることを改めて認識できました。

例えば…

  • 地域で開催する「ふれあい喫茶」に多くの方がお手伝いに来ている

  • NPOによる高齢者向けや子育て親子向けの「サロン」の開催

  • 福祉施設と振興町会の合同での公園清掃

その他にも多くの「気づき」を見つけました

 いろいろな方と話し合いを進める中で、これらだけでなく他にも多くのことに「気づき」を見つけました。

 例えば…

  • 介護保険など福祉制度について、まだまだ知らないことがある

  • 福祉施設と地域の住民と接点がなく、なかなかお話しする機会がない

  • 「わいわいトーク」をこれからも続けてほしい

「気づき」から次の計画へ

 今までの地域福祉行動計画の取組や、「わいわいトーク」や研修会で見つけたたくさんの「気づき」。この「気づき」を大切にし、共有することが、新しい計画を策定、実行するにあたって重要であると考えました。そのために、次のことを念頭において計画を策定することとしました。

「阿倍野区地域福祉計画」の必要性

(1)地域福祉を進める「主役」は地域の皆さん

 「気づき」から地域を一番よく知っているのは地域の皆さんであることを改めて認識しました。地域福祉の課題の把握、そして解決に向けては「地域」での取組が重要だと考えました。

 そうです!地域福祉を進める「主役」は地域の皆さんなのです!

(2)阿倍野区全体では「地域福祉“行動”計画」から「地域福祉計画」へ

 「気づき」から、地域によって課題は違うということ、その課題を一番知っているのは地域の皆さんであることが改めてわかりました。つまり、課題の把握、そして解決に向けた取組は、地域の皆さんが決めていくことで、より課題にあった取組ができるようになります。

 ですから、阿倍野区全体としては、地域の皆さんが地域福祉をどう進めていくかの基本的事項を示した「地域福祉計画」を策定し、地域において皆さん自身が、地域福祉に関する課題抽出から解決への具体行動を実施する「行動計画」の部分を担っていただくことが重要です。

 一方で、地域には様々な地域福祉の担い手が活躍されているということも「気づき」ました。活躍する多くの皆さんが連携できる仕組みづくりは、阿倍野区全体として「地域福祉計画」として作り上げていく必要があると考えます。

 また、本当に福祉を必要とする方へ迅速に制度につなげていけるよう、地域と区役所などの行政、地域包括支援センターなどの行政機関、福祉事業者、医療機関と連携できる体制を作る必要もあります。


阿倍野区の現状をふまえ地域福祉を進めていくためには…

  • 阿倍野区全体の仕組みづくり
    「阿倍野区地域福祉計画」として策定し位置づけ

  • 地域団体や地域福祉を推進する企業・NPO・ボランティアグループなど
    各主体が課題を見つけ解決に向けて行動する「行動計画」の位置づけを担う

  • 行政・行政機関・医療機関など
    本当に福祉を必要とする方へ迅速に制度につなげていけるよう各主体と連携・協働

「(2)阿倍野区全体では「地域福祉“行動”計画」から「地域福祉計画」へ」を表した図

「阿倍野区地域福祉計画」イメージ図


第2章 「阿倍野区地域福祉計画」の目標と期間

計画の目標

 この計画では、今までの地域福祉行動計画の取組を尊重しながら、地域の皆さんが中心になり活動できる体制、そして地域福祉を進めるいろいろな団体と連携できる体制を構築し、活動に取り組んでいくことを目標とします。

「阿倍野区地域福祉計画」の目標

  • これまでの活動の一層の広がりをめざす

 これまで「阿倍野区地域福祉行動計画」で取り組んできた活動について、活動範囲の拡大、「地域」と連携した取組等により一層の広がりをめざします

  • 「地域」による「地域」のための活動の推進体制づくり

 地域のことを熟知する地域の皆さん自身が「主役」となって実施できる体制の構築と活動の実施を進めます

  • 阿倍野区で活躍するいろいろな団体と連携できる体制づくり

 阿倍野区で地域福祉に関して活動するいろいろなボランティアグループ、NPO、企業などと連携できる組織体制の構築を進めます

計画の期間

 この計画の期間は平成28年度策定後から平成32年度の5年間とします。

 ただし、実施体制づくりについては平成28年度策定後から平成30年度の3年間での確立をめざします。

「阿倍野区地域福祉計画」の期間

平成28年度策定後から平成32年度(5年間)

  • 新たな実施体制づくりの期間

 平成28年度策定後から平成30年度にかけて、実施体制の構築を進めます。

 地域事情等にあわせた柔軟な実施体制を各地域で構築していきます。またいろいろな団体が連携していける体制の構築を進めます

  • 新たな実施体制での取組期間

 平成28年度策定後から平成32年度にかけて、各地域での実施体制づくりを進めながら地域ごとの課題抽出・課題解決に向けた活動の実施、各種活動団体と連携した阿倍野区全体での取組を進めていきます

 

 計画の推進にあたっては、PDCAサイクルに取り組み、改善できるものを改善していきます。

 

第3章 阿倍野区の現状

阿倍野区の概要

 阿倍野区は、上町台地の南の高台に位置し、古くから大阪南部の交通の要所として栄え、名所・史跡も多く、住宅・商業の町として発展してきました。とりわけ阿倍野橋・天王寺は、大阪の南の玄関口として各種の交通機関が集結し、多数の乗降客が行き交うターミナルです。区域全体としては、比較的閑静な住宅地として発展してきました。

大阪市地域別現状分析や、国勢調査によると、次のような特徴があります。

  • 人口の状況

 平成27年の国勢調査(速報)人口は約11万人と市内では中位に位置している。平成22国勢調査と比べ約1.3%増加しています。地域別では晴明丘地域(▲6.9%)、阿倍野地域(▲4.2%)、王子地域(▲3.2%)を除く地域で増加しており、特に金塚地域で9.7%、常盤地域で8.4%と増加しており、大規模マンションの建設によるものと考えられます。子どもについては転入が転出を上回るなど社会増がやや多く、人口は減少傾向。高齢化率はやや高く、昼夜間人口はほぼ変わりません。

  • 世帯の状況

 平成22年の一般世帯数は約4.9万世帯とやや少なく、一世帯あたり人員は2.12人とやや多い。核家族世帯数、高齢者世帯数、高齢単身世帯数の一般世帯数に対する割合がやや高く、単独世帯数の一般世帯数に対する割合がやや低い。

  • 住宅の状況

 平成20年の住宅の建て方では一戸建住宅、木造率ともに3割強とやや高い。建築時期が昭和55年以前の住宅の割合はやや高い。一住宅あたりの延べ面積は大きい。駅までの距離が近い住宅の割合がやや高く、銀行郵便局までの距離が近い住宅の割合が高い。

  • 産業、建築の状況

 事業所数はやや少ない。事業所数の産業別構成比をみると、他区に比べ製造業の割合が低い。平成15年から平成24年の10年間の建築着工床面積、一棟あたりの建築着工床面積は平均的。平成24年の5階以上の建築物数も平均的です。

  • 医療、福祉の状況

 住宅から最寄りの医療機関まで250m未満と近い住宅の割合は平均的で、老人デイサービスセンターまで250m未満と近い住宅の割合はやや高い。要介護認定者数の割合は高い。

  • 防災・防犯の状況

 最寄りの緊急避難場所まで250m未満と近い住宅の割合がやや高い。人口一人あたり公園面積は小さいほか、公園との距離が近い住宅の割合は特に低く、緑に接する機会は非常に少ない環境にある区といえます。

阿倍野区の主な特徴(大阪市地域別現状分析)から「地域福祉」として考えていく必要があるもの

  •  高齢化率がやや高い。

高齢化にあわせた地域づくりの必要性

  • 子どもの転入率1位

子育て世帯に向けた活動の必要性

  • 一戸建住宅の割合がやや高く、一住宅あたりの延べ面積は大きい。

近所づきあいが希薄な中、福祉的なSOSに周りが気づかない可能性も

  • 住宅から公園までの遠さ1位

高齢者や障がい者など支援の必要な方など、災害時等の避難に備え、地域としてどう取り組むか

阿倍野区のデータ

阿倍野区の人口・世帯数(平成26年10月1日)
人口総数108,861人 
高齢者(65歳以上)の割合25.5%市内12位
児童(15歳未満)の割合12.4%市内6位
世帯世帯総数51,096世帯 
阿倍野区の人口・世帯数(平成22年度国勢調査より)
人口単身高齢者数7,340人
世帯核家族世帯25,355世帯
母子・父子世帯765世帯
福祉に関するデータ(平成27年度末)
母子手帳交付数975件
要介護認定数6,733人
身体障がい者手帳交付数5,451件
療育手帳交付数785件
精神障がい者保健福祉手帳交付数992件

阿倍野区の見守り体制・事業

 阿倍野区では、地域福祉の推進に関するいろいろな制度や事業等を行い、地域での見守り体制をサポートしています。ここでは主なものについて紹介します。

(1)民生委員・児童委員・主任児童委員

 民生委員は、民生委員法に基づき厚生労働大臣から委嘱されており、児童福祉法に定める児童委員も兼ねています。

 地域住民の一員として、担当区域での高齢者や障がいのある方の安否確認や見守り、子どもたちへの声かけや、医療や介護の悩み、妊娠や子育ての不安、失業や経済的困窮による生活上の心配ごとなどの相談に応じ、専門機関とのつなぎ役でもあります。また、児童福祉を専門的に担当する児童委員も各地域で活動しています。

 阿倍野区では約230名の民生委員・児童委員が活動されています。

(2)地域包括支援センター

 地域で暮らす高齢者の方々が、住み慣れた地域で尊厳ある生活をし続けていけるよう社会福祉士、保健師・看護師、主任介護支援専門員などの専門職が、高齢者やその家族・ケアマネージャーからの介護、福祉、保健に関する相談に応じる窓口として阿倍野区では3箇所設置・運営しています。

(3)障がい者相談支援センター

 障がいがある方やそのご家族の方々などの皆さんの地域における生活を支援するため、福祉サービスの利用援助、社会資源の活用、ピアカウンセリング、介護相談、権利擁護のために必要な援助、専門機関等の情報提供などを行っています。

(4)子育て支援

 阿倍野区では、子育て支援の活動が活発に行われており、多くの団体・グループがそれぞれの特色を活かしながら活動する中で、30以上の団体が子育て支援連絡会として子育てを応援するネットワークを作っています。

 それぞれの活動はもとより、協働することで、遊び場や居場所づくり、絵本とのふれあいの場などを開催し、地域の多くの人の輪の中で子育てを支える取組を行なっています。

(5)地域福祉コーディネーター ・ あべの安全・安心 見守り、支え合い隊事業

 災害時等に備えて、地域福祉コーディネーターが中心になりボランティアと連携して、地域内の要援護者(災害時等に支援が必要な方)への平時からの見守り、専門機関への「つなぎ」など要援護者の個別支援のための連絡や調整を行い、地域内の支え合いのネットワークづくりを進め、互いに見守り、支え合って安全かつ安心して暮らしていける福祉コミュニティの形成をめざしています。

(6)見守り相談室 ・ 地域における要援護者の見守りネットワーク強化事業

 誰もが安全安心に暮らせる地域社会の実現に向けて、地域における見守りのネットワークを強化するために、福祉専門職のコミュニティ・ソーシャル・ワーカーを配置した「見守り相談室」を区社会福祉協議会に設置し、行政と地域が保有する要援護者情報を活用して次の機能を一体的に実施しています。

  • 機能1 要援護者名簿に係る同意確認・名簿整備

 行政と地域が保有する要援護者情報を集約し、見守り活動のための地域への情報提供に係る同意確認を送付及び訪問により行い、同意が得られた方の名簿を活用し、地域福祉コーディネーターとともに地域での見守り等につなぎます。

 前述の(5)地域福祉コーディネーター・あべの安全・安心 見守り、支え合い隊事業と連携して事業を実施しています。

  • 機能2 孤立世帯等への専門的対応

 孤立死のリスクが高い方へ、コミュニティ・ソーシャル・ワーカーがアウトリーチ(本人から要請がない場合でもワーカーが積極的に出向いていく援助)を行い、地域の見守り活動や福祉サービス等につなぎます。

  • 機能3 認知症高齢者等の行方不明時の早期発見

 事前に登録している徘徊の恐れのある認知症高齢者等が行方不明になった場合に、氏名や身体的特徴等の情報をメール・FAXで協力者に配信し、早期発見へ協力します。

(7)生活相談窓口あべの

 生活困窮者自立支援法に基づく自立相談支援事業として「仕事が見つからない」「家賃が払えない」「家族のことが心配」など、生活の困り事について、一緒に考え、解決のお手伝い(支援プランの作成、情報提供、他機関への連絡調整など)をしています。

(8)あべの安心シリーズ

 阿倍野区でだれもが安心して暮らしていけるよう住民や関係機関が協力する取組です。

  • あべのあんしん見つけ隊

 認知症で徘徊のおそれのある高齢者などを地域ぐるみで見守り、行方不明の時に早期に発見できるようにするしくみです。阿倍野区社会福祉協議会が実施しており、前述の(6)見守り相談室・地域における要援護者の見守りネットワーク強化事業の機能3への移行を進めています。

  • あべのあんしんカード

 高齢者や障がい者などの安全・安心に役立てていただくカードです。緊急時に必要な情報をカードに記入し、外出時に携帯します。もしもの時に、必要な情報が救急隊員などに伝わります。阿倍野区社会福祉協議会が実施しています。

  • あべのあんしんキット

 一人暮らしの高齢者などが地域で安心して暮らせる環境づくりの一環としての取組です。緊急時に必要な情報を用紙に記入し、もしもの時に、その情報が救急隊員などに伝わります。阿倍野区民生委員・児童委員協議会が実施しています。

(9)あべのボランティアビューロー

 福祉分野に限らずボランティア活動をしたい方と、ボランティアの支援が必要な方々や施設とをつなぐ役目をしています。また、ボランティア活動に関する講座の開催、福祉教育の推進、ボランティアグループへの支援などに取り組んでいます。阿倍野区社会福祉協議会が運営しています。

 なお、一層のボランティア活動の活性化をめざし、災害時の迅速な支援体制の構築も視野に入れ、これまでの機能の充実と強化を図るため「あべのボランティアビューロー」から「あべのボランティア・市民活動センター」(仮称)へ組織を変更・拡充することとしています。

(10)その他

 (1)~(9)のような阿倍野区や阿倍野区社会福祉協議会等が実施する事業以外にも、地域団体や企業、医療機関、NPO、ボランティアのみなさんなど、さまざまな方々が、大小さまざまな地域福祉に関する活動を行っています。

第4章 計画の基本方針

「阿倍野区地域福祉計画」の大きな目的

 地域福祉とは、高齢、障がい、児童などを横断的に考え、誰もが安心してこの地域で暮らすことを考えること…

「阿倍野区地域福祉計画」は

  • 誰もが自分らしく誇りを持って地域で生きる
  • 共に生き、共に育ちあうまちづくり
  • 生活者としての主体性の維持と社会活動への参画

を 阿倍野区で、みんなで、進めていきます

「大きな目的」へ進んでいくために 4つのテーマ

 「阿倍野区地域福祉計画」の大きな目的に向かって進んでいくために、大切と考えることを4つのテーマとして設定しました。

  • つながり

 地域福祉を進めていくためには人と人との「つながり」が大切です。また、地域や行政、福祉関係者、ボランティア団体など、地域福祉を進める主体者が「つながり」ながら、それぞれの強みを活かし、弱みをカバーしあうことで、より良い地域づくりができると考えます。

 計画では、各主体間が「つながり」連携できる仕組みづくりをめざします。

  • ふれあい

 日々の暮らしの中で、それぞれの方がその方なりの思いをお持ちだと思います。それらの思いや、阿倍野区の良いところ悪いところなど、いろいろなことを共有できる「ふれあい」の機会を多くしていくことが、地域福祉を進めていくために大切だと考えます。

 計画では、いろいろな思いを共有できる「ふれあい」の機会づくりに努めます。

  • 思いやり

 お互いが「思いやり」を持って接していくことは福祉の原点です。特に社会的弱者といわれる高齢者、障がい者(児)、児童への「思いやり」の気持ちは、地域福祉を進めていくために重要な視点です。

 計画では「思いやり」の気持ちが伝わる地域づくりをめざします。

  • 支えあい

 地域福祉を進めるうえで大切な「共助」。阿倍野区に関わる全ての皆さんが地域福祉の担い手です。多くの人が「支えあい」ながら、「普段の暮らしの幸せ」を考えていくことが重要です。

 そして、人材の発掘・育成についても進めていく必要があります。

 計画ではお互いに「支えあい」できる地域づくりをめざします。


「阿倍野区地域福祉計画」 4つのテーマ を具体化すると…

つながり

  • 主体間(地域団体やボランティア活動団体、NPO、福祉事業者、企業 など)の連携
  • 行政、行政機関、関係機関、医療機関、福祉施設 など「地域福祉」に関わる者との連携

ふれあい

  • イベントの開催・出展
  • 周知・広報
  • ふれあいの場づくり

思いやり

  • 社会的弱者(高齢者、障がい者(児)、児童)との相互連携
  • 様々な福祉的課題の解決

支えあい

  • ボランティアなど、地域福祉を担う人材の発掘・育成
  • 多様な参加者の開拓 

第5章 具体的な取組に向けて

「阿倍野区地域福祉計画」で取り組む必要のある事項

 この「阿倍野区地域福祉計画」では、阿倍野区での地域福祉を進めていくための基本的な方針や枠組み、考え方を示すものとして策定しています。

 ここでは、第4章でお示しした「阿倍野区地域福祉計画」の大きな目的、4つのテーマを進めていくために、取り組む必要のある事項から、今後地域の皆さんをはじめそれぞれの主体が具体的な取組を進めていくための基本となる事項、また、具体的取組例について記載します。

「阿倍野区地域福祉計画」で取り組む必要のある事項

つながり

  • 高齢福祉・障がい福祉・児童福祉など地域福祉を担っている人たちが連携できる場づくり
  • 高齢者・障がい者など地域福祉を必要とされる人たちの交流の場づくり
  • 地域活動協議会や地域振興会・企業・NPOとの連携

ふれあい

  • 主催イベントの開催
  • 各課題解決に向けた周知・広報
  • 地域イベント等への参画
  • 広報紙の定期発行

思いやり

  • 福祉的課題の解決に向けた取組
  • 社会的弱者が相互に連携できる取組
  • 福祉的課題の気づきの取組

支えあい

  • 活動リーダーの発掘・育成
  • みんなが参加しやすい環境づくり
  • コミュニティビジネス/ソーシャルビジネスの推進

地域における取組に向けて

1 地域において地域福祉を考え、課題把握・解決に向けた活動を進める体制づくり

地域福祉を進める「主役」は地域の皆さんです。まずは、地域の皆さんが「普段の暮らしの幸せ」を考え、誰もが地域で安心して暮らしていけるよう、地域で課題把握・解決に向けた活動を進める体制、地域のみなさんが「見つけて」「考えて」「行動する」体制づくりが必要です。

また、体制づくりとともに計画とその実行のプロセスを明確にするため「行動計画」についても作成することが望ましいと考えます。

2 地域住民がお互いに思いやり支えあう活動

地域福祉を進めるためには、お互い一人ひとりが思いやり、支えあう「共助」の取組が大切です。福祉はみなさんが「受け手(ユーザー)」であり「担い手(プロバイダー)」でもあります。ですから、地域住民がお互いに思いやり支えあう「共助」の活動を進めることが重要です。

また、地区懇談会「わいわいトーク」を定期的に開催し、お互いの思いや悩みを共有することで新たな取組も生まれてくるかもしれません。

そして、災害時等に備えて、日頃から地域での見守り体制をつくっていくことも大切です。


3 福祉専門職、福祉施設などと連携した取組

地域には地域包括支援センターやたくさんの福祉施設があります。これらの福祉の専門職と「つながる」ことで、必要なサービスに早く「つなげる」ことができます。

また、ボランティアビューローと連携することで、ボランティアの発掘・育成についてもスムーズに行うことができます。

これら地域における取組を進めるにあたっては、区役所や区社会福祉協議会、まちづくりセンターによるバックアップを行っていきます。

阿倍野区全体での取組に向けて

1 阿倍野区全体・大阪市全体で活動するボランティア団体・NPO、企業による活動との連携

 地域福祉を進める「主役」は地域に住んでいる皆さんだけではありません。ボランティア団体、NPO、企業など、阿倍野区にもたくさんの「担い手(プロバイダー)」が活動されています。

 担い手の皆さんがお互いに連携・協働することで、より活発な地域福祉活動へと広がっていくと考えます。

2 行政、行政機関、関係機関等による取組

 「主役」のみなさんと連携しバックアップしていくため、区役所や区社会福祉協議会、地域包括支援センターなど、行政、行政機関、関係機関による取組についても、地域福祉を推進していくためには欠かせません。

 また、行政の責務である公的サービスの充実に向け、阿倍野区の状況について把握し、各主体や住民の皆さん等からの声を活かしながら、施策に反映できるよう努めます。

主体間連携の取組に向けて

阿倍野区全体・大阪市全体で活動するボランティア団体・NPO、企業による活動との連携

 地域団体、行政、行政機関、関係機関、ボランティア団体・NPO、企業、医療機関等が、相互に連携することで、それぞれの得意分野を活かして相乗効果を生み出すような活動が期待できます。

 主体間連携の取組についても進めていきます。

計画の進捗管理と改善

PDCAサイクル

 「阿倍野区地域福祉計画」の実行にあたっては、PDCAサイクル:Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)による進捗管理を行い、計画の進捗状況を把握し改善できるところは改善していきます。

具体的な活動例 こんな活動してみませんか

1「つながり」づくりに向けた活動

(1)イベントの開催

 イベントは、いろいろな方と出会うことができるチャンスです。独自イベントの企画・実施だけでなく、地域のイベントへのブース出展、イベントへの協力、いろいろな関わり方ができます。新しい「つながり」が活動を広げるチャンスになります。

 また、阿倍野区では、「あべの つながりフェスタ」として、多様な世代や立場の方々が参加する“つながり”をテーマにした「地域福祉イベント」を開催しています。

(2)「わいわいトーク」の開催

 この計画の策定にあたって開催した「わいわいトーク」では、いろいろなご意見をお聞きすることができました。これらのご意見が、この計画の基礎となっています。

 いろいろな声を聞くことは、身の回りの福祉的な課題を知ることができますし、新しい活動のヒントにもなります。

(3)今の活動に福祉の視点をプラスアルファ

 多くの皆さんが今までから地域活動をされています。それらの活動に福祉の視点をプラスアルファするだけでも、地域福祉は進みます。例えば、「通学の見守りで、この子、最近様子がかわったかな?」、「今まで毎月公園清掃に参加してたのに、最近あまり来ないなぁ」などのきっかけから専門家につなぐ、見守り活動につなぐなどです。


2「ふれあい」づくりの活動

(1)サロンの開催

 交流の場、見守りなど「ふれあい」の場としてのサロン活動は効果的です。高齢者向けサロン、子育て世帯向けサロン、障がい者向けサロンや、子どもの集い場など対象者を明確にしたものだけでなく、いろいろな方が集えるサロンも「ふれあい」づくりには効果的です。

 「阿倍野区地域福祉行動計画」の6丁目サロンなど、既にいろいろなサロンが開催されていますが、まだまだ「ふれあい」の場が必要な方は地域におられますので、参加者を見つける活動もまた大切です。

(2)愛犬家の交流の場「わんわん交流会」の開催

 「阿倍野区地域福祉行動計画」の活動の中に愛犬家の交流の場「わんわん交流会」があります。これは、散歩マナーの向上や、散歩時の見守り活動など、愛犬家の交流とマナーアップ、見守り活動の周知などを目的として実施しています。この活動がいろいろな地域で実施できれば、マナー向上だけでなく認知症高齢者等の徘徊時の早期発見、通学時の子どもの見守りなど地域福祉の活動にも広がります。

(3)「ふれあえる場」への参加

 地域では、いろいろな団体がいろいろな「ふれあえる場」づくりを行っています。それら団体と連携し「ふれあえる場」に参加することで、いままでお付き合いがなかった方と出会う機会が生まれますし、ふれあい活動が広がるきっかけが生まれます。

3「思いやり」の活動

(1)講習会の開催

 「思いやり」にはお互いを知ることが大切です。専門家などによる講習会は、参加者の知識を広げ「思いやり」の気持ちから具体行動に移す際の手助けになります。いろいろな講習会やセミナーが開催されていますので積極的に参加してはいかがでしょうか。

(2)福祉施設と連携した取組

 地域にはいろいろな福祉施設があります。しかしながら福祉施設のことをよく知らない方が多くおられます。地域と福祉施設が連携した取組を行うことでお互い知るきっかけになり「思いやり」の活動につながるきっかけとなります。

4「支えあい」の活動

(1)ボランティア養成講座の開催

 地域福祉を進めていくためには、「支えあい=共助」の取組が大切です。みなさんが福祉の「担い手」となれる知識を習得するためボランティア養成講座の開催は有意義だと考えます。開催にあたってはボランティアビューローがバックアップします。

(2)「ちょいボラ」のすすめ

 「ボランティアはしてみたいが、大変そう…」など、ボランティアをしたいが実際には活動されていない方は多くおられると思います。そんな方が気軽にボランティアに参加できるよう、例えばちょっとだけボランティアできる「ちょいボラ」を広げていければ「担い手」が増えていきます。

(3)コミュニティビジネス/ソーシャルビジネス

 地域の課題解決に向けて、住民、NPO、企業など、様々な主体が協力しながらビジネスの手法を活用して取り組むのが、コミュニティビジネス(CB/ソーシャルビジネス(SB)と呼ばれる取組です。大阪市でも地域活動協議会などにおいてこのコミュニティビジネス(CB/ソーシャルビジネス(SB)を実施しているところもあり、今後、地域福祉を進めていくためにも検討していくべき手法です。

「阿倍野区地域福祉計画」策定までの歩み

1 阿倍野区地域福祉行動計画推進委員会において「計画推進委員」の定義化(平成25年6月)

平成183月に策定した「阿倍野区地域福祉行動計画」を推進してきた阿倍野区地域福祉行動計画推進委員会について、委員の役割を明確にするため、平成256月、計画を推進する「推進委員」、具体活動を実施する「活動支援員」に加え、新たな計画づくりに向け検討する「計画推進委員」を定義しました。

阿倍野区地域福祉行動計画の定義と役割

名称

定義

役割

推進委員

活動を総合的に考え推進する者

∙ チーム活動を推進するための検討を行う(推進委員会の開催など)

∙ チーム別活動の企画を行う

∙ 4つのチーム活動を推進するための、人材発掘・育成を図る

※活動支援員も兼務することができる

活動支援員

各チームに所属し、具体的なチーム活動を行う者

安心なまちづくりチーム、きれいなまちづくりチーム、ふれあえるまちづくりチーム、やすらぎのまちづくりチームに所属し、そのチーム活動に取り組む(複数チームへの所属も可能)

計画推進委員

地域課題を把握し、解決に向けた検討を行う者

∙ 新しい計画づくりに向けた検討

∙ 地域福祉支援システムの部会としての検討

∙ 計画・立案または区レベルへの提案を行う

「阿倍野区地域福祉行動計画」定義と役割の表を図式化したもの

「阿倍野区地域福祉行動計画」定義と役割の図

2 「計画推進委員会」(平成26年度・平成27年度)

平成25年に定義した「計画推進委員」について、新たな計画づくりに向け検討を進めるため、平成26年度から福祉専門職等から委員を選任のうえ、「計画推進委員会」を開催してきました。

平成26年度計画推進委員会

開催日

主な議案

第1回

平成26年6月9日

計画策定の進め方について

第2回

平成26年6月30日

現在の推進委員会体制について

第3回

平成26年7月29日

平成26年度研修会の実施について

「わいわいトーク」の開催について

第4回

平成26年8月21日

「わいわいトーク」の開催について

平成27年度計画推進委員会

開催日

主な議案

第1回

平成27年9月7日

計画策定の進め方について

「わいわいトーク」開催結果について

第2回

平成27年10月14日

平成27年度研修会の実施について

第3回

平成28年1月28日

新計画の策定に向けて

3 地区懇談会「わいわいトーク」の開催(平成26年度・平成27年度)

 住民の皆さんが、ふだんの暮らしの中で、どのような課題があり、どのような活動を行っているかなど、気軽に地域福祉を話し合える場として「わいわいトーク」を開催してきました。

小学校を会場にした「わいわいトーク」(平成26年12月~平成27年1月)

 区内10小学校を会場に、気軽に話し合えるように、昔のおもちゃや映画ポスター、駄菓子を囲みながら、「今昔を語る」をテーマに、昔と今の暮らしを比べる中で、良くなったこと、悪くなったことなど、現在の暮らしを見つめなおすことにより、地域福祉を考えていきました。

小学校を会場にした「わいわいトーク」

開催日

会場

参加者数

平成26年12月8日

金塚小学校

18名

平成26年12月9日

晴明丘小学校

10名

平成26年12月11日

丸山小学校

19名

平成26年12月18日

晴明丘南小学校

11名

平成27年1月9日

阪南小学校

21名

平成27年1月18日

苗代小学校

14名

平成27年1月19日

高松小学校

23名

平成27年1月22日

常盤小学校

14名

平成27年1月26日

阿倍野小学校

13名

平成27年1月30日

長池小学校

35名

10校

178名

福祉施設を会場にした「わいわいトーク」(平成27年6月から8月)

 高齢者施設や障がい者施設など区内7箇所の福祉施設を会場に、「自転車マナー」、「防火防犯」、「つながり」の3つのテーマで施設職員も交えて話し合うことにより、地域の皆さんに加え福祉専門職の方々の話も聞くことが出来ました。また施設見学も開催しました。

福祉施設を会場にした「わいわいトーク」

開催日

会場

参加者数

平成27年6月11日

コンシェール阿倍野

17名

平成27年6月18日

四天王寺さんめい苑

12名

平成27年6月25日

アテナ平和

26名

平成27年7月4日

阿倍野区社会福祉協議会

25名

平成27年7月14日

いくとく

29名

平成27年7月31日

ふれ愛丸山荘

26名

平成27年8月4日

エフ・エー

31名

7施設

166名

阿倍野区地域福祉行動計画研修会の中で実施した「わいわいトーク」

 後述の平成2712月開催の阿倍野区地域福祉行動計画研修会の中で、地域別にわかれて講師によるテーマに応じ話し合いました。
阿倍野区地域福祉行動計画研修会の中で実施した「わいわいトーク」

開催日

会場

参加者数

平成27年12月7日

阿倍野区役所

88名

4 研修会の開催(平成26年度・平成27年度)

 計画の策定に向けて、有識者の意見や他区の先進事例を学ぶため研修会を開催しました。

平成26年12月開催 「先進事例を学ぶ」

開催日 平成26年12月19日

会場 阿倍野区在宅サービスセンター

参加者数 26名

講師

佛教大学福祉教育開発センター  講師 金田喜弘氏

港区池島地域ネットワーク委員会 委員長 大黒美寿鈴氏

港区社会福祉協議会 地域支援担当 砂田副主幹・木村主査

内容

講演 先進事例を学ぶ

先進事例 港区社会福祉協議会による港区地域福祉活動計画策定における池島地域の取組について

平成27年12月開催 「阿倍野区地域福祉行動計画の推進に向けて」

開催日 平成27年12月7日

会場 阿倍野区役所

参加者数 88名

講師 佛教大学福祉教育開発センター 講師 金田喜弘氏

内容

講演 阿倍野区地域福祉行動計画の推進に向けて

わいわいトーク

阿倍野区の地域福祉を支えている地域活動協議会、振興町会、民生委員、推進委員、計画推進委員、福祉専門職が合同で参加するはじめての場として開催

5 地域団体・民生委員等への説明・意見交換(平成27年度・平成28年度)

 「阿倍野区地域福祉計画」を進めていくためには地域の活動が重要となることから、素案の策定にあたっては、地域団体や民生委員の皆さんなどの活動状況等を参考にするため、本計画の説明、意見交換を行ないました。
地域団体・民生委員等への説明・意見交換

実施日

団体

平成28年2月14日

常盤連合町会役員研修会

平成28年2月17日

文の里地区民生委員児童委員協議会

平成28年2月17日

阿倍野地区民生委員児童委員協議会

平成28年2月18日

金塚地区民生委員児童委員協議会

平成28年2月18日

王子地区民生委員児童委員協議会

平成28年2月19日

高松地区民生委員児童委員協議会

平成28年2月19日

丸山地区民生委員児童委員協議会

平成28年2月19日

晴明丘地区民生委員児童委員協議会

平成28年2月23日

常盤地区民生委員児童委員協議会

平成28年2月23日

金塚地域活動協議会役員会

平成28年2月25日

長池地区民生委員児童委員協議会

平成28年2月27日

阪南連合振興町会 町会長会議

平成28年3月7日

丸山地域活動協議会役員会

平成28年3月22日

阪南地区民生委員児童委員協議会

平成28年3月22日

文の里連合振興町会 町会長会議

平成28年3月23日

阿倍野連合振興町会 町会長会議

平成28年3月26日

長池地域活動協議会 総会

平成28年4月6日

常盤地域活動協議会 高齢福祉部会

平成28年5月11日

王子連合振興町会 総会

平成28年6月3日

晴明丘地域 福祉意見交換会

「阿倍野区地域福祉計画」策定に中心的に携わったみなさん

平成27年度 阿倍野区地域福祉行動計画推進委員会

平成27年度 阿倍野区地域福祉行動計画推進委員会推進委員
氏名役職
檜皮 雅子委員長
清水 洋子副委員長
中谷 邦子副委員長
生島 將光副委員長
馬越 郁栄委員
岡本 正敏委員
久野 桂子委員
佐藤 禎真委員
鈴木 茂雄委員
竹野 良枝委員
鳥巣 次郎委員
冨田 慶子委員
中尾 いち子委員
長福 洋子委員
松本 洋子委員
森 輝代委員
柚木 璃美子委員

事務局

大阪市阿倍野区社会福祉協議会

阿倍野区役所 保健福祉課(福祉)

平成27年度 計画推進委員会

平成27年度 計画推進委員会
氏名役職
中谷 邦子地域福祉行動計画推進委員
冨田 慶子地域福祉行動計画推進委員
長福 洋子地域福祉行動計画推進委員
杉山 眞佐阿倍野区福祉施設連絡会
松本 卓郎阿倍野区福祉施設連絡会
石田 佳嗣居宅支援事業者連絡幹事会
楠 保寿居宅支援事業者連絡幹事会
喜多川 みち江総合相談窓口(ブランチ)

イラスト提供

大阪キリスト教短期大学 学生の皆さん

用語解説

阿倍野区地域福祉行動計画

 「大阪市地域福祉計画」策定を受け、区レベルのアクションプランとして、「みんなで支え合いながら、自分らしく安心して暮らせる地域づくり」をめざし平成183月に策定しました。

NPO・NPO法人

 NPOは、Non Profit Organizationの略語で、法人格の有無や活動の種類とは関係なく、自発的に非営利の市民活動を行う民間組織のことを言います。そのうち、特定非営利活動促進法(いわゆるNPO法)にもとづいて、法人格を取得した団体をNPO法人と言います。

大阪市地域福祉計画・大阪市地域福祉推進指針

 大阪の地域の状況にあった地域福祉を進めるために、大阪市全体で地域福祉を進めるうえでの理念と仕組みづくりの方向性を示すものとして、「大阪市地域福祉計画」を策定し取組を進めてきました。

 また、大阪市では「新しい住民自治の実現」に向けて、市民に一番身近な区において独自の取組を進めるための指針として平成2412月に「大阪市地域福祉推進指針」を策定し取組を進めてきました。

大阪市地域福祉計画・大阪市地域福祉推進指針のページはこちら

国勢調査

 日本国内に住むすべての人と世帯を対象とする国の最も重要な統計調査で、国内の人口や世帯の実態を明らかにするために統計法に基づき5年に1度実施されます。

 国勢調査のページはこちら

コミュニティ・ソーシャル・ワーカー(CSW)

 イギリスで提案された、生活が困難な家庭や家族など支援を必要としている人や地域に対しての援助を通して、地域と人とを結び付けたり、あるいは生活支援や公的支援制度の活用を調整するための「コミュニティ・ソーシャルワーク」を行う者のことです。

ニア・イズ・ベター

 住民に近いところで行われる決定ほど望ましい、という地方分権の基本的な考え方です。

PDCAサイクル

 施策や事業に必要な要素であるPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)を一貫した流れとしてとらえ循環させることで、施策・事業の改善に結びつける手法です。

阿倍野区地域福祉計画「あべの つながり 広がるプラン」PDF版

阿倍野区地域福祉計画「あべの つながり 広がるプラン」【概要版】

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大阪市阿倍野区役所 保健福祉課福祉グループ

〒545-8501 大阪市阿倍野区文の里1丁目1番40号(阿倍野区役所1階)

電話:06-6622-9857

ファックス:06-6629-1349

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