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職員ひとりごと(51) 健康寿命

[2009年2月15日]

健康寿命

 健康寿命という言葉ご存知ですか。WHO(世界保健機構)が2000年にこの言葉を公表しました。健康寿命とは、私たち一人ひとりが生きている長さの中で、元気で活動的に暮らすことができる長さのことを言います。平均寿命から、日常生活を大きく損ねる病気やケガなどを伴った期間を差し引いた年数で100歳以上生きても90歳で病気や寝たきり状態になったら健康寿命は90歳ということになります。
 2004年WHO保健レポートで各国の健康寿命をみると、日本女性は77.3歳、男性は72.3歳でともに世界一です。健康寿命が世界一といっても問題があります。日本人の平均寿命も世界でトップクラスにあり、2005年のデーターでは、女性は 85.7歳で一位、男性は78.7歳でアイスランド、香港についで三位ですが、平均寿命から健康寿命を差し引くと女性は8.4年、男性は6.4年になります。このことは平均で女性は9年、男性は7年近く寝たきりや認知症で介護が必要な期間があることを意味します。この期間は平均なので倍近く、あるいはそれ以上になることがあると言えます。
 日本では1000年も前からぽっくりさん(ぽっくり寺)参りというものがあります。若いものに世話をかけずぽっくりと安楽往生したいという思いを祈願するものでありますが、現実としては、家族や誰か人の世話を受けることとなります。ある男優が生前のインタービューで、「人はいやおう無く老い・・」という言葉がありました。元気な若い人にとっては当たり前のことと思われますが、人の運命儘ならぬとなにか心に残るものでした。
 介護保険担当で窓口を担当していますと、介護保険制度について、「介護の世話にはならない」と言われる方がおられますが、「人は期間の長短があるものの必ず介護を受けることになる」と介護保険制度の必要性をご説明しています。
 また、以前に保健衛生業務に長く携わっていたせいか保健についてもお話しすることがあります。いくら長生きしても寝たきりや病気がちでは大変です。現在では、単に寿命の延伸だけでなく、健康寿命をいかに延ばすかが大きな課題であり、生活習慣病の予防が大きな鍵だと言われています。私たち一人ひとりが健康な生活習慣を一つでも多く取り入れ、また、生きがいを持つため何か夢中になれるものを見つけましょうとお話ししています。私自身も皆さんに話しするだけでなく、「まずは隗より始めよ」ということで禁煙をと・・。

◆地域保健福祉担当 南隅修一

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