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職員ひとりごと(49) 変わる医療保険制度

[2009年1月15日]

 国民健康保険の業務を担当している西尾と申します。
 今回は、国民健康保険の生い立ちと、私が日頃、保険について思っていることを書いてみました。
 万が一病気になったときに備えて皆でお金を出し合い、医療にかかる費用の一部又は全部をそこから拠出する医療保険の仕組みについては、労働者を対象とした健康保険法が大正11年に、農民等を対象とした国民健康保険法が昭和13年に制定された後、戦中・戦後を経て、昭和33年に国民健康保険法の全面改正が行われ、昭和36年には、国民誰もが一定の自己負担で必要な医療をうけることのできる国民皆保険制度が確立されました。
 その後、高齢者の医療負担軽減のため、昭和48年から老人医療費支給制度が実施されることになりましたが、この老人医療費無料化以降、老人医療費が著しく増大し、高齢者の割合の高い市町村国民健康保険の財政負担は重くなり、深刻な財政難に陥ることになりました。
 こうした中で、高齢者の医療費の負担の公平化を目指して、昭和57年に老人保健法が成立しましたが、高齢化の進行に伴い老人医療費が増大、保険者からの拠出金も増大してきました。このため、これからの高齢者の医療制度では、75歳以上の高齢者については、現行制度を発展的に継承した独立制度を創設して、高齢者の保険料と支え手である現役世代の負担の明確化を図るとともに、都道府県単位ですべての市町村が加入する広域連合を運営主体とすることにより、財政運営の責任の明確化を図ることを目的として、平成18年に健康保険法等の一部改正が行われ、平成20年4月1日から「後期高齢者医療制度」がスタートしました。
 ところが、制度の名称や年金からの保険料の天引き、負担の変化などに対する不満、疑問、批判が噴出し、国においては、政治も絡みながら、修正が繰り返され、現場ではその都度、説明と事務処理に追われる事態に直面することとなってしまいました。
 今後、この制度が、持続可能な制度として、国民の医療を保障していくことができる制度となるよう願うと同時に、今、医療保険制度は、大きな曲がり角を迎えているように思われてなりません。

◆保険年金担当 西尾貢

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