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職員ひとりごと(44) 誰にでも起こり得る認知症に早期対応を

[2008年11月1日]
 内科臨床医の生活から旭区保健福祉センター医務保健長となり、運営、生活環境、地域活動などのみなさんに助けてもらいながら、右往左往の半年が経過しました。 このたび、何か一言ということでしたためます。転勤してまず良かったことは 深夜に電話の音がなっても患者さんの急変でないかとビクビクしなくてよいという点です。また土日曜日の重症患者さんの診察が不要となりましたので、週末をゆっくり休める気がします。しかし、病院当直がなくなりゆっくりできても、当直費がなくなり、給料日の金額の低さに驚くという点もありました。
 25年あまりも勤務していました大阪市立弘済院附属病院は吹田市にありながら 大阪市の公的病院の一つとして 阪大病院、国立循環器病センター、済生会病院、吹田市民病院の大病院に囲まれて、高齢者医療を専門としてきました。弘済院内の施設の高齢者を診療するほかに 施設外の大阪市民、吹田市の地域住民にも一般診療をおこない、特色をもって医療をしてきました。老人ホーム、特養ホーム、病院の3施設が共存、協力することにより、ここ20年は「骨粗鬆症の弘済院」で名を広めてきましたが、10年前よりからは 「認知症の弘済院」で評価されてきました。強力なライバルの中で弱い病院が生き残るには 機能の特化と専門性の充実しかありません。そのために「昔、骨粗鬆症、今は認知症」に方向を修正しています。
 今年は厚生労働省の「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」が出されました。19年度要介護疾患の原因の第2位に認知症がそれまでの第4位より昇格(?)したとの報告もあります。平均寿命85歳の超高齢社会に生きる現在、認知症はだれにでもおこりえる、ありふれた疾患になってきました。旭区に転勤してからの私は保健の世界でも認知症が重要な課題であることを実感しました。市や国が精力的に進めているメタボ対策は血管性認知症の予防だけでなく、アルツハイマー病でも一次予防として重要であるといわれるようになりました。特定健診、生活機能チェックは現在、受診率が低いですが、メタボ予防以外に 認知症の早期発見と予防としても意義があるのです。
 区民のみなさん、職員に認知症の啓発、予防活動、対策を私なりに一歩一歩すすめていきたいと思います。それには保健・福祉・医療の連携、区役所内の連携、及び関係団体との協力体制が重要です。区民のみなさまのご協力をおねがいします。

◆旭区保健福祉センター 医務保健長 揖場 和子

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