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職員ひとりごと(29) 春、豊かさと笑顔

[2008年3月15日]

 寒い日が続いていますが、私たち支援担当ケースワーカーは、雨の日も雪の日も自転車で区内を駆け回っています。
 今日も、目の前を白いものが舞っていたので、また雪か…と気落ちしそうになりましたが、よく目を凝らして見てみるとタンポポの綿毛でした。もうすぐ春でしょうか。
 訪問先では、生活保護を受けている方の近況などをお伺いしています。難病を患いながらも笑顔で迎えてくださる方、将来のことが不安でふさぎこんでしまっている方、逆境にも負けず、子どもたちのためにがんばるお母さん。皆様、私には無い貴重な経験をされてきた方たちばかりです。
 私の生まれ育った環境は、自身で裕福だと思ったことはありませんでしたが、少なくとも、食べていくことに不安はありませんでしたし、それなりに、やりたいこと、学びたいことを自分で選んで生きてくることができました。
 ただ、その反面、小さなことでふてくされたり、思い通りにならないことですぐに投げやりになったりもしました。
 先日、私が担当している受給者の方から、こんな言葉を聞かせていただきました。
「うまくいかなくて当たり前だから、少しでもいいことがあったら思いっきり笑うんです」
 活字にしてしまうとありきたりな感じになってしまいますが、その言葉には説得力があり、ああ、これがこの方の生きてきた実感なのだと、心が洗われる思いでした。
 このような、多くの方たちとの出会いが、私の心を豊かにしてくれます。
 差し出がましくも、少しでもこの方々の支えになれればと願うばかりです。

◆支援運営担当 谷口朋之

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