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職員ひとりごと(58) 新型インフルエンザ

[2009年6月15日]

 新型インフルエンザは5月上・中旬をピークとして、その後収束に向かっています。数年前からいずれ新型インフルエンザが出現し、世界中でパンデミック(大流行)を引き起こし、感染者、患者数、死者数とも膨大な数となり、社会的にも大混乱を引き起こすのではないかと感染症専門家の間では考えられていました。その新型インフルエンザとは鳥インフルエンザウィルスが強毒化して、人類に感染力を持ち大きな被害をもたらすのではないのかとの前提でしたが、実際はメキシコ、アメリカ、カナダ等で発生した豚インフルエンザウィルスが人類に感染力を持ったものでした。当初は、豚インフルエンザに由来する新型インフルエンザも強毒性で重症化、致死率も高いのではないかとの予測もあり、WHO(世界保健機関)では新型インフルエンザに対する警戒レベルをフェーズ5に引き上げ、日本国内におきましても4月下旬から5月上旬にかけての海外渡航者の検疫など大変な状況であったのは記憶に新しいところです。
 現在のところ日本での発生した感染者は、6月12日現在で548名(大阪市内25名含む)、このうち重症化した例や死亡例は報告されておらず、全員快方されているということで良かったと思うと同時にホッとしています。
 大阪市でも5月18日から1週間は全ての市立幼稚園・小学校・高等学校・特別支援学校が休校となり大学や私学の高等学校なども休校に至ったようで、大きな影響を社会に及ぼしました。
 新聞報道によれば、神戸市の神戸まつりの中止に始まって、各種行事・イベントの自粛や兵庫・大阪・京都への修学旅行や観光客のキャンセルなども相次ぎ、はては感染を恐れて大阪の高校生の野球チームの遠征が断られたり、結婚式への招待者の不参加があったりと、やや過剰と思える反応もありました。
 感染症対策の基本は、正確・迅速な情報提供と冷静な行動のはずですが、当事者の立場に立つと集団心理に左右されたり、パニックに陥ってしまう可能性も否定できません。
 旭区におきましては、大阪市新型インフルエンザ対策本部のもとに、新型インフルエンザ旭区役所対策本部を立ち上げ、区民の皆様あての正確な情報提供や感染予防に努めてまいりました。区役所対策本部の中には公衆衛生医師である医務保健長も参画し、専門的立場からご指導していただきました。新型インフルエンザについての医務保健長による職員向け研修会も行いました。
 春の段階では、臨床的には大きな被害は出ておりませんが、今年の秋の段階で、毒性を強めた新型インフルエンザウィルスに変異する可能性もあるわけで、気をゆるめることなく対策に取り組んでいきたいと考えています。
 なお、6月12日にWHOでは警戒水準をフェーズ6に引き上げましたが、日本では特段の対策の変更はない見込です。

平成21年6月12日
旭区長 岡田 文秀

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