大阪の経済2017年版
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Ⅰ-2 産業構成Q.大阪市の市内総生産でみた産業構成の特徴は?Q.大阪市で労働生産性の高い業種は?A.卸売・小売業や情報通信業のシェアが、大都市の中でも高い 大阪市は近畿圏の中枢都市であることから、1)卸売・小売業のシェアが1/4以上を占め、“商都”の特徴を示している、2)東京都と同様に情報通信業のシェアが高い、3)製造業のシェアが全国の約半分、などの特徴がある。直近では、卸売・小売業のシェアの減少基調に歯止めがかかりつつあり、一方で、サービス業は増加基調となっているA.電気・ガス、不動産業、情報通信業といった装置型産業が突出するほか、金融業・保険業もやや高いものの、従業者数が最大のサービス業で低い 産業別の生産額(付加価値額)と従業者数をもとに、従業者当たりの労働生産性(生産額ベース)を算出した結果、労働生産性の高い産業には、電気・ガス・熱供給・水道業、不動産・物品賃貸業、情報通信業といった装置型産業が上位を占め、平均の2倍以上を誇る。また、金融・保険業も平均の1.4倍と高い。一方で建設業や従業者数で4割以上を占めるサービス業の生産性は低く、平均の6割弱に留まっている5Ⅰ大阪市の経済構造〈概況〉 ・卸売・小売業のシェアが高く、“商都”型の構造が顕著・サービス業は従業者数及び生産額も多く中核産業となっている・近畿圏の中枢都市であり、情報通信業のシェアが他都市と比べて高い・製造業のシェアは長期の減少基調で、全国の約半分・労働生産性は装置型産業が高い〈大阪市の基礎データ〉主要産業の生産額と構成比(産業大分類)  ※名目、構成比は産業内1位 卸売・小売業:4兆7,957億円(27.6%)2位 サービス業:4兆2,229億円(24.3%)3位 情報通信業:2兆970億円(12.1%)4位 製造業:1兆8,083億円(10.4%) 大阪市「大阪市民経済計算」2013年度

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