大阪の経済2017年版
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【各指標の動きについて】〔為 替〕 1985年のプラザ合意以降、95年頃まで円高基調が続き、100円/ドルを割るまでに上昇した。その後は10年余り100~130円の横ばいで推移したが、2008年のリーマン・ショック以降、相対的に安全資産とされる円に資金が集中し、円高基調が続き、一時80円を割り込んだ。13年以降、日本銀行による金融緩和等もあり、円安基調に振れて現在に至っている。〔株 価〕 バブル経済の影響から、日経平均は1989年に3万8,915円の史上最高値を記録したが、バブル経済が崩壊し、92年には最高値の半額以下にまで落ち込んだ。 90年代後半はIT社会の到来を背景に米国でITバブルの様相となり、日経平均も上昇し始めたものの、ITバブル崩壊後は下落基調となり、1万円を割り込んだ。  03年以降、上昇基調となるも、リーマン・ショックや円高により反転下落となり、09年には一時7,162円の史上最安値を記録。12年以降は円安による上昇基調となり、15年春には2万円台を一時回復した。16年は年明け以降、低迷が続いたが年末に回復。〔国内総生産(GDP)(名目)〕/〔市内総生産(GRP)(名目)(大阪市)〕 GDPはバブル経済崩壊後も1997年までは増加を続けたが、アジア通貨危機や消費増税があった97年を機に2002年まで緩やかな減少基調で推移。03年からは増加基調に転ずるも、08年のリーマン・ショック以降、GDP、GRPともに大幅に減少し、GDPは500兆円を、GRPは20兆円を割込んだ。GDPは12年からゆるやかな増加基調に転じ、15年には530兆円を回復するも、GRPは13年度まで18兆円台半ばで推移している。 【近年の主な経済史(年表)】1985 プラザ合意1987 バブルの始まり1989 消費税の導入(3%)日経平均株価3万8,915円の史上最高値1990 バブル経済崩壊1997 アジア通貨危機消費税率改定(5%)2000 米国ITバブル崩壊2001 日本経済のデフレ認定(内閣府:月例経済報告閣僚会議)米同時多発テロ日経平均株価が17年ぶりに1万円を下回る2008 リーマン・ショック2009 民主党へ政権交代(鳩山内閣発足)日経平均7,162円の史上最安値2010 中国のGDPが日本を抜き世界第2位に2011 東日本大震災日本の貿易収支が31年ぶりの赤字2012 自民党へ政権交代(第2次安倍内閣)2014 消費税率改定(8%)2016 マイナス金利の導入(日本銀行)イギリスのEU離脱決定23

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