大阪の経済2017年版
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Ⅱ-5 飲食・宿泊業A.人口あたりの店舗数は東京都区部よりも多く、厳しい競争環境で事業所数は減少基調 大阪市は“食いだおれ”の街と言われるように、人口あたりの店舗数は東京都区部よりも多く立地しているが、全体として事業所数は減少している。店舗あたりの売上高(大阪府)では東京や神奈川を下回っているものの、従業者あたりの売上高は東京に次いで高水準。小規模ながら販売効率が高い。事業所あたりの従業者数は緩やかに増加している。また、近年は求人需要が高水準であるが、充足率は極めて低い水準が続いているA.事業所数の減少基調に下げ止まり。急増する訪日外国人で宿泊業は空前の活況 事業所数は、小規模な施設は長期に渡り減少しているが、ホテルなど中・大規模では横ばいで推移している。ホテルに関しては、施設数・客室数ともに増加傾向が続き、急増する訪日外国人を含めて需要に応えており、稼働率は高水準が持続している。宿泊者の外国人比率は約3割に達し、他都市を凌ぐ水準にあるQ.大阪市内の飲食店の長期的な傾向と特徴は?Q.大阪市の宿泊業の長期的な特徴と傾向は?55Ⅱ大阪市の産業動向〈大阪市の基礎データ〉( )内は全市に占める割合【飲食店(民営)】事業所数:2万6,280カ所(13.8%)従業者数:18万5,354人(8.2%)建築着工: 24,512㎡ *前年同期2.7倍【持ち帰り・配達飲食サービス業】事業所数:1,456カ所 (0.8%)従業者数:1万8,390人(0.8%) 【宿泊業(民営)】事業所数:686カ所(0.4%)従業者数:2万556人(0.9%)建築着工:195,972㎡ *前年同期19.2倍資料:総務省「経済センサス-基礎調査」2014年、国土交通省「建築着工統計調査」(16年Ⅰ~Ⅲ期)〈概況〉飲食店・人口あたりの飲食店数はほとんどの業態で東京都区部よりも多い・大阪府の従業者あたりの売上高は東京都に次ぐ高水準で、小規模店舗が多いものの販売効率は高い宿泊業・従業者数や客室数でみた施設規模は全国平均の2倍以上の大きさ・ホテルは、急増する訪日外国人等の需要で高稼働率が持続し、今後も施設数、客室数ともに増加の見込み

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