税金ってなんだろう?


応用編 税金はいつからあるの?

日本では、いつから税のしくみができたのでしょうか。税の歴史をふりかえってみましょう。

 中国の歴史書である魏志倭人伝(ぎしわじんでん)には、女王卑弥呼(ひみこ)が支配する邪馬台国(やまたいこく)ではすでに税が納められていたと記されています。これが日本の税の最古の記録とされています。その後、飛鳥時代に入り、統一国家が誕生したことで、全国統一的な税の制度が確立しました。以後、税は時代・社会の変化とともにかたちを変え、人々の生活に深くかかわってきたのです。

日本の税の歴史

税にかかわることがら 時代背景
弥生・古墳時代
 
  • 日本の税の最古の記録
  • 魏志倭人伝(ぎしわじんでん)に日本の税に関する最古の記録がある
  • 「女王卑弥呼(ひみこ)が支配する邪馬台国(やまたいこく)では、種もみや絹織物を貢ぎ物として納められていた」
    これが日本の税のはじまりと言われている

3世紀

飛鳥・奈良・平安時代
 
  • 大宝律令(たいほうりつりょう)と租(そ)・庸(よう)・調(ちょう)
  • 古代統一国家の完成により、全国統一的な税の制度が整備された
  • 租(そ)…口分田から収穫した稲の約3%を納める
  • 庸(よう)…年間10日間の労役につくか、代わりに布を納める
  • 調(ちょう)…各地の特産物を納める
  • 雑徭(ぞうよう)…各地の土木工事などをする(年間60日間)
  • 荘園(しょうえん)と年貢、労役(ろうえき)
  • 貴族や寺社が地方豪族と手を結んで、田畑の大規模な開発に努めた結果、荘園(しょうえん)制度が成立した
  • 農民は荘園(しょうえん)領主に年貢や労役など、さまざまな税を納めるようになった

645年

大化の改新

701年

大宝律令(たいほうりつりょう)の制定

班田収授(はんでんしゅうじゅ)の法

743年

墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)

794年

平安京に都を移す

鎌倉・室町時代
 
  • 経済の発展
  • 鎌倉時代には、守護(しゅご)や地頭(じとう)、荘園(しょうえん)領主などの保護のもとで、経済が発展し銅銭が広く使われるようになった
  • 室町時代には、村の自治組織(惣(そう))にまとまった農民は荘園領主と交渉して年貢を下げさせたり、無理なとりたてをする荘官をやめさせたりすることもあった

1192年

源頼朝(みなもとのよりとも)が征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)となる

1338年

足利尊氏(あしかがたかうじ)が征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)となる

1467年

応仁(おうにん)の乱が始まる

安土・桃山時代
 
  • 太閤検地(たいこうけんち)と石高(こくだか)の課税
  • 天下を統一した豊臣秀吉(とよとみひでよし)は、全国の田畑の広さをはかる太閤検地(たいこうけんち)を行った
  • これにより年貢取り立ての基準「石高(こくだか)」を定めた

1590年

豊臣秀吉(とよとみひでよし)が全国を統一する

江戸時代
 
  • 税収のほとんどを占めていた年貢
  • 年貢は江戸時代になっても受けつがれ、税収のほとんどを占めていた
  • この時代から、取り引きや生活のいろいろなものに税がかけられるようになった

1603年

徳川家康が江戸幕府(ばくふ)を開く

1643年

田畑売買禁止

1853年

ペリーの来航

明治時代
 
  • 大事業だった地租改正(ちそかいせい)
  • 1873(明治6)年、地租改正(ちそかいせい)が実施され、土地の所有者には地券が発券された
     この地券に書かれた土地の価格の3%が地租(ちそ)で、納税(のうぜい)はお金で行う金納とされた
  • 衆議院議員の選挙権は、直接国税15円以上を納める25歳以上の男子に限られていた

1868年

明治維新

1889年

大日本帝国憲法(だいにっぽんていこくけんぽう)の発布

1894年

日清(にっしん)戦争

1904年

日露(にちろ)戦争

大正・昭和時代(戦前)
 
  • 増税の続いた昭和戦前
  • 戦争が続き、そのたびに増税が行われた
    昭和初期には物品税、電気ガス税などが創設された

1914年

第一次世界大戦

1931年 満州事変

1937年 日中戦争

1941年 太平洋戦争


昭和時代(戦後)
 
  • 戦後の税制とシャウプ勧告(かんこく)
  • 1947(昭和22)年、納税者が自主的に納税額を計算して申告する申告納税制度が設けられた
  • 1949(昭和24)年、「シャウプ勧告(かんこく)」がなされ、これを基礎(きそ)に戦後の税制が整備された

1946年

日本国憲法(にっぽんこくけんぽう)の公布

平成時代
 
  • 新しい時代の税制へ
  • 1989(平成元)年、消費税(3%)が導入された
  • 1997(平成9)年、地方消費税(1%)が創設され、消費税の税率が引き上げられ5%になった
  • 2014(平成26)年、地方消費税の税率が引き上げられ1.7%に、消費税の税率が引き上げられ6.3%に、合計8%に引き上げられた
卑弥呼(ひみこ)の時代から税があったなんて知らなかったわ。 昔は米などで税を納めていたんだね。時代とともに税の仕組みも変わってきたんだね。

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