レクチャーシリーズ「おさわがせ美術史―逆転・発見・大事件」

このイベントは終了しました。

美術の歴史を振り返ってみると、時代の転換を象徴するような事件や、その後の美術の流れに大きな影響を与えた出来事がいくつも見られます。このレクチャーシリーズでは、そのような事件・出来事を4つの観点から取り上げ、その経緯や美術史上の意義などを説明します。

◇会場 大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室

◇日時・タイトル・講師・概要

 日時タイトル講師概要
第1回平成21年
1月21日(水)
19時~20時30分頃
大逆転:展覧会では酷評を浴びた名作・巨匠たち高柳有紀子(大阪市立近代美術館建設準備室学芸員) 近代美術では、今日では有名な芸術家や作品であっても、発表当初はその新しさゆえに酷評された、という例が数多くあります。第1回印象派展、フォーヴィズムの誕生など、当時は非難やスキャンダルの対象となった展覧会を紹介し、美術の先進性・前衛性と世評の関係について考えます。
第2回1月28日(水)
19時~20時30分頃
裸体(ハダカ)は芸術か?-朝妝(ちょうしょう)事件・腰巻事件からモディリアーニの個展まで小川知子(大阪市立近代美術館建設準備室学芸員) 明治期に西洋美術が本格的に日本に流入すると、裸婦画・裸体芸術の受容や公開をめぐり事件がおきました。また西洋でも、モディリアーニの個展では、その挑発的な裸婦画が問題とされました。この回では、現在にも通じる裸体表現とその公開・検閲の問題を解説します。
第3回2月4日(水)
19時~20時30分頃
千円札裁判-オブジェとしてのお金・版画としての紙幣清原佐知子(大阪市立近代美術館建設準備室学芸員) 1960年代、前衛美術家として活動していた赤瀬川原平。彼が作った、紙幣を精巧に模した作品や印刷物が、警察により摘発され裁判となった「千円札事件」を中心に、複製技術の発達と芸術の関係やオリジナルとコピーをめぐる問題、貨幣価値と芸術的価値などについて解説します。
第4回2月18日(水)
19時~20時30分頃
発見・発掘・再評価:見出された美/忘れられていた名作菅谷富夫(大阪市立近代美術館建設準備室主任学芸員) 岡本太郎による「縄文の美」の発見や、柳宗悦らによる「民芸」の発掘・再評価などを例に、これまで芸術と思われていなかったものに芸術性を見出すことや、長い間忘れられていた作品・芸術家への再評価について考察します。

 

レクチャーシリーズ「おさわがせ美術史-逆転・発見・大事件」番外編:

レクチャー付きコンサート「フリージャズ摘発! ポピュラー音楽に隠されたフリージャズのエッセンス」

終了しました。

◇日時 平成21年3月4日(水) 19時 開演

◇会場 大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室

◇出演
 大谷能生(サキソフォン・レクチャー講師)
 豊住芳三郎(ドラム)
 康勝栄(ギター)

◇主催 大阪市立近代美術館建設準備室

◇企画 特定非営利活動法人 大阪アーツアポリア

 このコンサート・レクチャーは、20世紀の音楽史における大事件、1960年代のフリージャズの出現・発展を取り上げ、一見無関係にも思われる現在の様々なタイプの音楽の中から、その隠された影響を“摘発”(発見・披露)し、新たな視点からフリージャズを“再評価”するものです。
 フリージャズというジャンル名は知っていても、そのあまりに“自由すぎる”ようにきこえる演奏から「難解」「でたらめ」といったネガティブなイメージをもつ人も多いと思います。しかし、その根本となる「即興性」「解体・開放」やその発展である「構築」という考え方を知り、現代の音楽における役割の重要性が分かれば、フリージャズは決して難解ではなく、興味深い音楽として楽しむことも出来ると思われます。
 本コンサートでは、生演奏の間にCDなどの音源をふんだんに交えたレクチャーを挟む構成により、フリージャズの考え方や影響関係を多角的に解説し、誕生から半世紀近くを経た現在でも様々な音楽に影響を与えているフリージャズの、奥深い世界を体感していただきます。

 

*講師プロフィール