写真の美術/美術の写真 「浪華」「丹平」から森村泰昌まで

展覧会は終了しました。

写真の美術/美術の写真 「浪華」「丹平」から森村泰昌まで

◆会期 平成20年1月26日(土)~3月23日(日) 
◆会場 大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室

◇主催
大阪市立近代美術館建設準備室、特定非営利活動法人 記録と表現とメディアのための組織[remo]
◇出品作家
梅阪鶯里、天野龍一、上田備山、川崎亀太郎、河野徹、佐保山堯海、椎原治、棚橋紫水、安井仲治、花和銀吾、瑛九、津田洋甫、福田匡伸、木下佳通代、杉本博司、森村泰昌、やなぎみわ、野村仁、植松奎二、北辻良央、石原友明 他

 19世紀の前半に実用的な写真術が確立されて以来、写真は美術にさまざまな形で影響を与え続けてきました。記録やジャーナリズムとしての写真が美術作品やその鑑賞のあり方を変えていく一方、写真そのものに芸術性を求め、あるいは芸術理論や美術的アイディアを写真で実践する「美術作品としての写真」「写真による美術表現」も発展してきました。今日ではプリントされた「写真作品」のほか、作品制作の一部に写真技術を取り入れることは広く行われています。本展は近代美術館コレクションを中心に、代表的な写真作品・写真技術を用いた作品約60点を展覧するものです。

〔用語解説〕

*浪華写真倶楽部(なにわしゃしんくらぶ) 明治37(1904)年、大阪で創立され現在でも活動を続けるものとしては日本最古のアマチュア写真倶楽部。今回展示の花和銀吾をはじめ昭和前期には前衛的な作風の会員を多く輩出し、大阪・東京はもちろん日本の写真界をリードした。

*丹平写真倶楽部(たんぺいしゃしんくらぶ) 昭和5(1930)年、大阪心斎橋にあった丹平ハウス内に設立されたアマチュア写真倶楽部。上田備山、安井仲治を指導者とし、昭和前期の前衛写真の牙城のひとつであった。昭和16(1941)年には神戸に一時避難してきたユダヤ人を撮った「流氓ユダヤ」など会員による共同制作を手がけたことでも有名。

 

写真の美術/美術の写真 「浪華」「丹平」から森村泰昌まで展 関連イベント: ワークショップ・レクチャー

イベントはすべて終了しました。

 

ワークショップ「切りおこし展覧会」

◇日時 平成20年2月20日(水) 19時~21時
◇講師 池田朗子(美術家)

 近年注目されている若手美術家によるワークショップ。普段何気なく目にしている印刷物などの写真に少し手を加えることにより、1枚の写真、1点の作品にも多様な見方、感じ方があることを体験しました。
 美術館やギャラリーで開かれる展覧会に行くと、面白いと感じるものや時にとても印象に残る作品に出会ったりします。また、何年も後にふとそれらの作品にもう一度出会うと、また違って見えたり、新たな魅力を発見したりすることは誰にでもあることでしょう。
 「切りおこし展覧会」は参加者が気になる作品の写真、展覧会のチラシ、ポストカードなどを自由に持ち寄り、それをカッターやはさみで「切りおこし」することで新たな視点を引き出すものです。最後には完成した作品で、「切りおこし展覧会」を開き、参加者のみなさんと鑑賞します。

*講師プロフィール

 

レクチャー「その後の写真の美術」

◇日時 平成20年3月12日(水) 19時~20時30分
◇講師 三井知行(大阪市立近代美術館建設準備室学芸員)

 最近の写真を用いた美術作品、展覧会には出品されていない現代美術としての写真作品の紹介を通じ、美術としての写真の現在を解説。展覧会では昭和初期から1990年代までの日本の写真を取り上げましたが、このレクチャーでは1990年代から後の、最近の美術と写真の関係、写真を使った美術表現を中心に、現代美術における写真について紹介・解説します。