大阪市立近代美術館展覧会 女性画家の大阪─美人画と前衛の20世紀─

展覧会は終了しました。

大阪市立近代美術館展覧会 女性画家の大阪─美人画と前衛の20世紀─

◆会期 平成20年9月20日(土)~12月7日(日)
*作品の一部を10月29日に展示替え
(前期:10月28日(火)まで/後期:10月30日(木)から)

◆会場 大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室

◇主催 大阪市立近代美術館建設準備室、産経新聞社  

◇出品作家
島成園、木谷(吉岡)千種、岡本更園、松本華羊、生田花朝、原田千里、三露千鈴、石田千春、狩野千彩、吉岡美枝、高橋成薇、橋本花乃、融紅鸞、桜井悦、仲田好江、加藤敏子、田中敦子、名坂有子、山崎つる子、白髪富士子、菅野聖子、木下佳通代、伊勢谷圭、汐見美枝子、山沢栄子、内海柳子 など 日本画・油彩画・版画・写真作品 約60点を出品
※日本画等の一部は会期途中で展示替え

 近代美術館コレクションを中心に、大阪を拠点に活躍した女性芸術家たちが生み出した日本画、油彩画、写真、版画作品など約60点を集め、その豊かな活動の軌跡を示す展覧会。
 大阪は女性画家の活躍がめざましい都市として知られます。欧米でも日本でも、芸術は昔から男性の職業とされており、女性が自立したアーティストとして認められることは非常に稀なことでした。そうしたなか、大正期から昭和初期にかけて、日本画家の島成園や木谷(吉岡)千種などが大阪から文部省美術展覧会(文展)や帝国美術院美術展覧会(帝展)に相次いで入選し、全国的に注目されました。美人画を中心とする女性画家の多彩な活躍ぶりは東京や京都をはじめとする他都市の状況を凌駕しました。こうした取り組みは第二次世界大戦により一時中断されますが、戦後になると、具体美術協会の田中敦子や山崎つる子をはじめ、大阪の女性芸術家たちが先鋭的な造形活動を展開して国際的に活躍するに至ります。
 本展は、伝統的な社会通念や物理的な制約により制作に専念することが難しい時代にも、さまざまな障壁を克服して、20世紀美術の潮流の中に生きた女性芸術家たちを地元大阪でご紹介するものです。

 

展覧会関連イベント:

大阪市立近代美術館展覧会 女性画家の大阪─美人画と前衛の20世紀─ 関連レクチャー

すべて終了しました。

 

レクチャー 1.「山沢栄子先生との出会い」

◇講師 赤崎みま氏(美術家)
◇日時 9月23日(火) 18時30分~20時
◇場所 大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室 展示室内

美術家の赤崎さんは、子どもの頃から写真家・山沢栄子のスタジオに出入りしていました。自らも写真作品に取り組み始め、大先輩の山沢栄子に作品を見せる機会もありました。第1回のレクチャーでは、山沢先生に誉めてもらったという赤崎さんの初期作品を特別に見せていただき、山沢栄子の芸術について写真作家の立場から語られます。

 

レクチャー 2.「大阪に開花した女性画家の時代」

◇講師 小川知子(大阪市立近代美術館建設準備室学芸員)
◇日時 10月15日(水) 19時~20時30分(受付開始18時30分) 
◇場所 大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室 展示室内

大正から昭和のはじめ頃、大阪では女性の日本画家が大勢活躍していました。美術そのものは東京や京都の方が盛んだったはず。なぜ「大阪」の女性芸術家がこれほどに活発だったのでしょうか?彼女たちはいかにして画家となり、どのような人生を歩んだのでしょうか。第2回では、今から80年前の女性たちの創造の軌跡に迫ります。

 

レクチャー 3.「70年代の女性アーティスト:菅野聖子と木下佳通代」

◇講師 熊田司(大阪市立近代美術館建設準備室研究主幹)
◇日時 11月19日(水) 19時~20時30分(受付開始18時30分)
◇場所 大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室 展示室内

戦後民主主義は、果たして女性アーティストたちを解放したのでしょうか?1940年代後半から60年代まで、たしかに一部の女性アーティストが前衛美術運動に参加していました。しかし、奇異の目で見られたり、男性アーティストと区別して考えられることなく、多くの女性がふつうにアートの場で活躍するようになったのは、1970年代以降でしょう。第3回では、60年代末にあらわれた二人の女性アーティスト、菅野聖子と木下佳通代の仕事の意味をふりかえります。