海峡を渡る布 ―初公開 山本發次郎染織コレクション ふたつのキセキ―

展覧会は終了しました。

海峡を渡る布 チラシ

◆会期  平成27年9月9日(水曜日)~10月18日(日曜日) 35日間

◆会場  大阪歴史博物館

◇主催  大阪歴史博物館・大阪新美術館建設準備室・産経新聞社
◇後援  在大阪インドネシア共和国総領事館、サンケイスポーツ、夕刊フジ、サンケイリビング新聞社、関西テレビ放送、ラジオ大阪
◇協賛  ニューカラー写真印刷株式会社
◇協力  ダルマ・ブダヤ
◇展示企画委員  井関和代氏(大阪芸術大学教授)、内海涼子氏(大阪成蹊大学教授)
◇展示資料数 約150件

 大航海時代、それは世界の人とモノが海でつながり、文化が巡る時代の幕開けでした。東インド会社はアジアおよび東南アジア地域で交易を展開し、インドで作られた色鮮やかな布が海峡を渡ってゆきました。西へと渡った布はヨーロッパに至り、産業革命の引き金になったともいわれます。また、東へと渡りインドネシアやその周辺地域へともたらされた布は、インドネシアの伝統的な染織文化のデザインにも影響を与えました。

 このたび初公開となる山本發次郎(やまもとはつじろう・1887年~1951年)の染織コレクションは、日本国内に伝来するインド・東南アジア染織コレクションとしては、もっとも早い昭和戦前期に蒐集されたと考えられる作品群で、総点数300点に及ぶ膨大なコレクションです。その蒐集には、昭和10年代初頭にインドネシアで活動していた画家・山尾薫明(やまおくんめい・1903年~1999年)が大きな役割を果たしました。山尾は、当時すでに美術品蒐集家として知られていた山本發次郎から資金提供を受け、インドネシアで陶磁器や染織品を蒐集し戦前の日本へと持ち帰り、山本の蒐集を助けました。

 本展覧会では、山本發次郎の染織品蒐集の“軌跡(キセキ)”を探ります。そして山本の蒐集した膨大なコレクションの多くが昭和20年(1945年)の空襲によって自宅とともに灰燼に帰す中、“奇跡(キセキ)”的に罹災をまぬかれた山本の染織コレクションの全貌に迫ります。

【山本發次郎について】
 明治20年(1887年)、岡山県の地主の家に生まれ、東京高等商業学校(現・一橋大学)卒業後、鐘淵紡績株式会社に勤務。大正4年(1915年)大阪船場でメリヤス業を営む山本發次郎の婿養子となり、大正9年(1920年)には二代目を襲名。山發商店などを経営しメリヤス製品と染毛料を製造販売した。事業のかたわら美術品蒐集をおこない関西を代表するコレクターの一人に数えられるも、昭和20年(1945年)、空襲によって芦屋の自宅とともに多くの美術品を失う。昭和26年(1951年)64歳で没。山本の蒐集した佐伯祐三の絵画、墨蹟、染織品等574件にのぼる美術品は、昭和58年(1983年)、遺族の山本清雄(やまもときよお)氏から大阪市が構想する新しい美術館のために寄贈された。

 

関連イベント

これらのイベントは終了しました

  1. 記念講演会

    ◇蒐集家・山本發次郎の素顔とコレクション
    日時:平成27年9月13日(日曜日)
    講師:河﨑晃一氏(甲南女子大学教授)

    ◇山本發次郎コレクションの染織―海峡を渡る布―
    日時:平成27年9月26日(土曜日)
    講師:井関和代氏(大阪芸術大学教授)、内海涼子氏(大阪成蹊大学教授)

    会場:大阪歴史博物館 4階 講堂 (いずれも)
     
  2. 民族音楽演奏会「ジャワガムランの夕べ-煌めく青銅の響き-」

    ダルマ・ブダヤ(ジャワ語で「文化を担うもの」を意味する)によるインドネシア音楽の演奏会。中部ジャワスタイルの古典音楽に加えガムランのために新たに創作された作品を演奏。

    日時:平成27年10月9日(金曜日)
    演奏:ダルマ・ブダヤ
    会場:大阪歴史博物館 4階 講堂
     
  3. 学芸員による展示解説(展覧会場にて)
    日時:平成27年9月20日(日曜日)、10月12日(月曜日・祝日)
     
  4. 学芸員による見どころトーク(展覧会場にて)
    日時:平成27年9月17日(木曜日)、10月1日(木曜日)

 

「海峡を渡る布」展パンフレット

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