山崎つる子/(図形による題)

1963年(昭和38) ラッカー・ビニール樹脂系絵具,布 182.4×152.0cm

山崎つる子/(図形による題)

作品解説

山崎つる子は、具体美術協会の女性会員として唯一、結成時から解散まで在籍しました。「具体」加入当初には、ブリキやトタンなど金属を素材にキラキラ光る作品を手がけましたが、「具体」と親交のあったフランスの評論家ミシェル・タピエより耐久性の理由からカンヴァスを用いるようにとの助言を受け、1950年代末より、鮮やかな原色の際立つカンヴァス画へと移行しました。《 図形による題 》は、1963年(昭和38)のグタイピナコテカでの個展出品作で、画面全体から浮かび上がる雲のような形状が、そのまま作品タイトルとなっています。ダイナミックなストライプが斜めに走り、様々な色や形や線が浮遊する画面は、陽気でエネルギーに満ちています。かつて金属という素材に求められた輝きの強さが、この油彩画にも見て取れます。

作家紹介

山崎つる子 YAMAZAKI Tsuruko 1925–

1925年(大正14)、兵庫県芦屋市に生まれる。1946年(昭和21)、吉原治良による美術講座を聴講、翌年より吉原の指導を受ける。1948年(昭和23)、小林聖心女子学院卒業。同年、第1回芦屋市美術展覧会に出品(以後連続出品)。1954年(昭和29)、具体美術協会結成に参加、1972年(昭和47)の「具体」解散まで在籍した。1950年代半ばより子どもを対象とした美術教室に一貫して関わる。1963年(昭和38)、グタイピナコテカで個展。1975年(昭和50)、アーティスト・ユニオン(AU)結成に参加。2004年(平成16)、芦屋市立美術博物館で回顧展。

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