高崎元尚/装置 67

1967年(昭和42) 布・樹脂系絵具,板 179.8×179.8cm

高崎元尚/装置 67

作品解説

美術学校では彫刻を学んだ高崎元尚ですが、1950年代には、フラットな色面による絵画からアンフォルメル風の激しい抽象表現まで、平面での模索を続けていました。その彼が、四角く切った白いカンヴァスを黒い板の上に整然と並べるレリーフ的な作品、のちに彼の代表作となる「装置」シリーズにたどり着いたのは1960年代も半ばに差し掛かった頃でした。この頃の具体美術協会では、「第三世代」と呼ばれる、それまでにない傾向の新人を多く入会させていましたが、世代的には創立会員と変わらない高崎も、新しい傾向の作家として「具体」に迎え入れられました。本作品は「具体」時代に制作された高崎の「装置」シリーズの1点で、ほぼ正方形の土台に整然と貼り付けられたカンヴァス小片の自然なカーブが、静かな中にも心地よいリズムを作り出しています。

作家紹介

高崎元尚 TAKASAKI Motonao 1923–2017

1923年(大正12)、高知県香北町に生まれる。1949年(昭和24)、東京美術学校(現・東京藝術大学)彫刻科卒業。1951年(昭和26)からモダンアート協会展に出品し、1954年(昭和29)に新人賞を受賞、1957年(昭和32)には同会会員となる(1970年退会)。1963年(昭和38)より、カンヴァスの小片を縦横に貼り付けた「装置」シリーズの制作を開始。吉原治良の誘いを受け、「具体」の作品に感銘を受けていたことから、1966年(昭和41)、具体美術協会の会員となる。1970年代にはインスタレーション的な傾向を強めるも、のちに「装置」シリーズの制作を再開する。高知を中心に精力的な活動を展開。1996年(平成8)、高知県文化賞を受賞。

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