佐伯祐三の世界

佐伯祐三とは

佐伯祐三

佐伯祐三 SAEKI Yuzo 1898-1928

パリの石造りの建物やポスターの文字を独特なタッチで描いたことで知られる洋画家、佐伯祐三。その作品は近代の洋画家の中でも際立った個性を放ち、没後80年以上が経過した今日もなお多くの人を魅了し続けています。

佐伯祐三は1898年に大阪に生まれ、東京美術学校(現在の東京藝術大学)を卒業後の1923年末、妻子をともないパリに渡ります。フォーヴィスムの大家ヴラマンクに「アカデミック!」と作品を批判されたことをきっかけに、パリの堅牢な建物を重厚な筆致で描く独自の作風を確立しました。一時帰国をはさんで1927年に再び渡仏、鮮やかな色づかいと踊るような繊細な線描で、街角のポスターやカフェなどを描いた名作を次々と生み出します。その創作意欲と厳しい創作態度は衰えることなく、最後に《郵便配達夫》などの傑作を残し、30年の短い生涯を閉じました。一時帰国時代をあわせても4年あまりの短い制作期間でしたが、生命を刻み込むかのように描かれた作品はいずれも、佐伯の創作に対する純粋で激しい情熱を強く感じさせます。

大阪新美術館コレクションには、日本最大級の53点の佐伯祐三作品が含まれます(2011年7月現在)。本コーナーでは、53点の所蔵作品を画家の生涯とともにご紹介し、また、代表的な作品の解説、パリマップ、作品のX線写真などのコンテンツで、創作の軌跡をたどっていただけます。

佐伯の生涯
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