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2014/07/20 Sunday

とある動物園の標本目録(インデックス)(6)

 

前号では、寄付による標本収集のお話でしたので、今回は標本採集の例を。

先週、大阪市西南方面公園事務所と地域のみなさまと環境省(近畿地方環境事務所)共同による、アルゼンチンアリ駆除事業に同行して、死体を採集して来ました。

これは大阪市の住之江区に外来生物であるアルゼンチンアリが発見されたため、毒エサを巻いて巣に持ち帰ったアリを全滅させる作戦です。環境省より配られた毒エサはこちら。



アルゼンチンアリは、人間を刺すことによる害のほか、日本在来のアリを減らしてしまうため、侵入を食い止めなければなりません。
そこで職員が12000枚の特殊装甲を巻いて段ボール5箱で1200個の特殊毒エサを撒いてきました。

現地には環境省さんによるパネルが貼られています。でもあれっ?こんなところに柵があったかしら・・・

めくってみると、樹木名札でした。

樹木札は看板を貼る「サク(柵)とは違うのだよ、サクとは!!」
しかし、市民の健康を守るのが第一。「修正してやるッ!」などとは言わず、樹木名札の注意書きはそのままにしておきました。

その注意書きのそばにアルゼンチンアリが列をなして生息していました。2ミリメートルしかない小型のアリなので、画像ではなく、動画でご覧下さい。



早送りではありません。このように素早く動き回るのが特徴の一つです(同定は実体顕微鏡がないと難しいので、発見されたら保健所や博物館に確認してもらってください)。

生きたままではなく、アルコールなどをかけて殺してから採集します。アルゼンチンアリは法律で特定外来生物に指定されていますので、動物園でも許可がないと生きた個体は飼育できません。そこで死体にして採集しているわけです。

このような容器に死体を入れ、日付と採集場所をラベルに書いておしまいです。今回採集した標本は、春休み天王寺動物園で開催します「外来生物の脅威展」に展示する予定です。

夏休み8/9〜8/24に開催します「戦時中の動物園展」もよろしくお願いします!

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