平成21年5月14日 大阪市長会見全文

【サンパウロ市代表団の来阪とサンパウロ市写真展の開催について】

皆さん、こんにちは。よろしくお願いいたします。本日はまず、サンパウロ市代表団の大阪訪問、それからサンパウロ市写真展の開催についてという項目についてご説明いたします。お手元に報道資料をお配りしておりますけれども、今年は、大阪市とブラジルのサンパウロ市が姉妹都市提携を結びまして40周年にあたります。その40周年を記念して、明日5月15日にカサビ・サンパウロ市長を団長とするサンパウロ市の代表団が、大阪市役所を訪問されます。大阪への滞在期間は実質1日間という非常に短い期間でございますけれども、その分、中身の濃い、実りのある訪問にしていただきたいと思っております。期間中、大阪・サンパウロ姉妹都市提携40周年を、カサビ・サンパウロ市長とともにお祝いし、今後、姉妹都市として、サンパウロ市とどのような分野で協力関係を継続、発展させることができるのかなど、具体的な、前向きなお話しも進めていきたいと思っております。
姉妹都市提携40周年記念事業の一環といたしまして、サンパウロ市の協力により、5月15日の金曜日から22日の金曜日までの1週間、市役所1階正面玄関ホールにおきまして、『サンパウロ市写真展』を開催していただくことになっております。美しいサンパウロ市のまちなかの風景や、それからサンパウロ市の自然、さらには、サンパウロ市といいますと、2014年のサッカーのワールドカップ開催地でございますけれども、その会場の一部のスポーツ施設など、多くの写真が展示されるということでございますので、是非、見に来ていただきたいと思います。
行政だけが交流しているのかというと、そうではございません。サンパウロ市と大阪市では、『大阪・サンパウロ姉妹都市協会』という市民レベルの組織が結成されておりまして、それぞれ市民同士での交流も行なわれております。その大阪市側の協会が、今回の姉妹都市提携40周年を記念しまして、市役所屋上にございます『みおつくしの鐘』のレプリカを製作してくださいました。サンパウロ市の青少年健全育成への願いを込めまして、サンパウロ市に寄贈されるということでございますので、ご紹介申し上げます。サンパウロ市でも『みおつくしの鐘』が響きわたって、青少年の健全育成につながることを願っております。レプリカは実物の3分の1の大きさで、3分の1くらいの大きさの鐘だそうです。
サンパウロ市といいますと、ブラジル最大の都市ということで、代表団には、多くのビジネスマンも同行していただくということです。大阪の人や企業と積極的な交流が実現することを大いに期待しております。もちろん、私もこうした機会を捉えまして、大阪のPRをしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

【中之島公園バラ園の一部開園とレストラン等の事業者公募について】

次の項目にまいります。中之島公園に関するお知らせを2つさせていただきます。1つ目は、中之島公園のバラ園でございますが、中之島公園は『水都大阪2009』の開催に合わせ、8月22日のオープンに向け再整備をいま懸命に行っておりますけれども、5月1日の金曜日からバラ園を部分的にオープンしておりますので、そのお知らせでございます。これが現在、こういう感じになっております。すばらしい、これが難波橋ですね。今日、ちょっと行ってきたんですけれども、もう既に多くの皆さんが見に来ていただいております。なかには「和歌山から見に来たで」というて、おっしゃっていただいた方もありました。写真を撮られたり、それから写生をされたり。ただ、入り口が、いままでのバラ園の入り口とは少し違いますんで、お迷いになる方があるかもしれませんが、難波橋の真ん中のあたりから下へいったん下りましてという、そういうちょっと分かりにくい入り口になっているんで、もうちょっと分かりやすいサインの出し方があるかなぁと。東洋陶磁美術館あたりに「あっち」いうくらいのはっきり書いたものを用意しようと思っています。今回の再整備で新しくなるバラ園、数が280品種、3,000株のバラを植える予定でございます。水辺にも開かれた非常に気持ちのいいバラ園となっておりますので、美しいバラとともに新しいバラ園をお楽しみいただきたいと思います。川に面して水に親しむ「親水空間」という、そういうバラ園、大阪のど真ん中にあるということで、すばらしいバラ園になりますんで、是非、行っていただきたいと思います。

中之島公園 サービス施設・レストラン 事業者大募集!(467:KB)
それから、お手元に、次になりますが、これと同じチラシが入っていると思います。中之島公園のバラ園に、これが中之島公園、この辺がバラ園なんですが、おしゃれでおいしいレストランを、そして東洋陶磁美術館の前にカフェや売店などの機能をもったサービス施設を計画しております。民間事業者の皆さまの優れた企画力、経営能力などを存分に活かしていただいて、魅力ある公園施設にしていきたいと思っておりますが。この地図を拡大しますと、こういうふうになります。これ、市役所です。これが市役所で、これ、中央公会堂がここにあります。バラ園が今ここに、バラ園がここでいま開催されています。ここに古いレストランといいますか、売店といいますか、の跡みたいな建物があるんですけれども、この場所をレストランの設置箇所としております。そして、東洋陶磁美術館の向かいにサービス施設の設置箇所ということで350uとなっておりますが、民間事業者の皆さまの優れた企画力、それから経営能力などを存分に活かしていただいて、魅力のある公園施設にしていただきたいと思っております。5月11日から、5月11日からもう既に大阪市のゆとりとみどり振興局ホームページ上で募集要項をはじめ、公募の詳細について掲載しております。多くの事業者の皆さまから魅力ある提案をお待ちしておりますので、よろしくお願いします。是非、多くのすばらしいレストランの応募をいただいて、季節ごとの植物の香りを楽しみながら、あるいは、水が運んでくるいろいろな香りを楽しんでいただきながら、レストラン、ひとときを過ごしていただけるということになれば嬉しいなと思っています。
なお、中之島公園のほかにも、靱公園、鶴見緑地、長居公園、天王寺公園の各バラ園におきましても、バラの見頃を迎えております。中之島公園や天王寺公園、靱公園といいますと、『バラボランティア』の皆さんが職員といっしょになって、バラのお世話をしていただいていることもありまして、大変きれいに咲いております。「風薫る5月」ということばもございますけれども、爽やかな季節をむかえ、「ちょっと公園でも散歩したいなぁ」という方にとっては、すばらしい環境が整いつつあるという思い、新緑の光を浴びて、バラが一番きれいな季節でもございます。バラのすばらしい香りを是非、皆さん胸いっぱいに吸い込んで大阪のすばらしさを感じていただきたいなと思っております。私からは以上でございます。
質疑応答
記者
2点伺いたいんですが、1点目は民主党なんですけれども、代表の小沢さんが辞任されましたけれども、市長の選挙のときにもだいぶ来ておられましたので、そのことについてのご感想と、それから、後任については、お二方立候補を表明されていますが、どういう方がいいと思われるか、そういうところをお聞かせください。
市長
はい。そうですねぇ、小沢さん辞任というニュースに対しましては、私自身は、やっぱりコメントをする立場にないというのが、一番正直な感想なのかなと思いつつ、なぜ、このタイミングをお考えになったんだろうと。やっぱり、小沢さんの政治経歴、ほんとに数々の、いろいろな逸話が残ってらっしゃる方でございますから、それなりの政治力学とかですね、あらゆることを考えて、この時期という判断をされたんだろうと思います。その判断そのものに対して、コメントする立場にないというのは、私自身、確かに、選挙は民主党の皆さんの推薦を得て、市長にならせていただきましたけれども、それ以降も、それから、その時点でも、党員であったことはございませんので、無所属という形で活動させていただいております。是々非々で、しかし、本音を言いますと、オール大阪の皆さんの協力を得て初めて、この組織体というものが動く、あるいは、沈んでいるとこから浮かび上がるという実感を今も持っておりますんで、その気持ちを忘れずに、自分は進みたいと思っています。
代表選挙ということについてでございますけれど、やはり、そうですね、橋下知事は、「拙速やぁ」いうふうに大きい声でおっしゃったそうですが、政権交代とか、大きい、そういうけじめ、けじめっていいますか、ターニングポイントにおける民意の反映をどうするねんというのは、一番大きな問題であろうと思いますから、いろいろ、国民のみなさんの声を聞く時間はあってもええんじゃないかっていうふうに思うのは確かでございます。
記者
もう1点は、水道なんですけれども、先日、府の方がダウンサイジングを含めた値下げということに方針を示したということなんですが、それをどう受け止めておられるのかということ。それから、今後の協議への影響ですね、それから、今までの協議が一体、どう整合性がとれるのかといったようなことについても、市長のお考えをお聞かせください。
市長
先日、『御堂筋オープンフェスタ』のときに知事に久しぶりに、久しぶりに言いましても、数週間ぶりで久しぶり、会うときには3日連続、4日連続でお会いしたりするんです。お会いした際に、立ち話で、府の水道部が、新しい意見っていいますか、新しい方針を出してきつつあるという報告を、それこそ立ち話で受けまして、そのあと電話がございまして、お互いに電話をして、どういうことだったのかというのを聞いておりますが、新聞で報じられているように、メディアで報じられているように、大阪府として、値下げをするという大きな方向性が出たようでございます。ただ、その値下げするという基礎になっている計算方法とかですね、何をもって、値下げするのかということで言いますと、私ども、大阪市が提案していた「無駄な設備投資はやめましょう、いくら更新を迎えていても。無駄な部分はやめましょう」とか、あるいは、「大きな管、太い管を入れるよりも、この管で十分ですよ」とか、そういったものから、導き出されてきたものなのか、一方で、毎年、40億、あるいは50億という利益、黒字が、大阪府営水道では出てると。この間の府市水道協議でずっと大阪市は、「大阪市にやらせていただいたら、10円さげることができます」と、「用水供給料金を10円さげることができます」と言っていたことに呼応する形で、前回の市長会で、泉佐野市長の方から、「それなら、もう今、まず、大阪府営水道は10円下げたらどうやろう」というご意見ございました。そういった貴重なご意見もふまえて、おそらく、府営水道、府の方で判断をされたんであろうと思います。
我々としましては、細かいデータをまだいただいてません。なぜ、そういった計算になって、いくら下げられると、いつごろからどの程度下げるのかという細かいデータも何もいただいてませんので、それを早くいただくなかで、これが府市水道協議、今までやってきた協議に影響が出るのか出ないのかということの精査をしたいと思っています。その一方で、知事と電話のなかでは、知事は、ずっと、コンセッション方式、大阪市が出したコンセッション方式を非常に評価していただいてまして、このコンセッション方式を守るというか、このコンセッション方式で、府議会の承認も得たいし、あるいは、府の水道部の賛同も得るなかで、よりいっそう無駄を省くといいますか、効率化を図るなかで、当初、我々が申しておりました「WIN−WIN−WIN」をめざすと、その方向は変えたくないとおっしゃっていただきましたんで、私としては、早く、具体的な削減根拠となる数字をいただいて、私どもの水道局の技術者に、その数字の根拠を徹底的に分析してもらったうえで、新たな議論に入っていくんだろうというふうに思っております。
記者
水道統合で、ちょっと関連でお伺いしたいんですけれども、先週、知事がですね、7月ですね、最終決定の期限について、これちょっと困難だというようなお話、会見をされているかと思うんですけども、まだ時期としては5月ですので、実は2ヶ月以上ある、そういう時期にまあそういうお話をされたということについてですね、まず、市長、どういうふうに受け止めておられるかというところと、あと4月30日に、府からの質問について回答をされているかと思うんですけども、その後、市長あるいは市に対してですね、府から何かしら反応といいますか、訴えみたいなものがあったのかどうかというところを含めてお願いします。
市長
はい。「7月は無理」っておっしゃったのは、あれいつでしたっけ?
記者
先週。
市長
先週ぐらいですよね。ある報道によると、「大阪市案にも突っ込みどころ満載や」みたいに書かれていて、知事に、私、その立ち話の際に、「どこが突っ込みどころなんですか」と聞いたんですけれども、それは笑っておられただけで、また言葉の勢いではなかったかなぁと思っております。「7月は無理」っていうのも、要はあの時期っていうのは、おそらく、これは私の推測ですけれども、大阪府の水道部とそれから知事との間で計算等をめぐりまして、様々なやりとりと、そしてコンセッション方式に向かってさらに歩を進めるのかどうかという、せめぎあいの段階にあったんではないかと思います。先日の知事とのお電話の際には、「もう最後通牒でした、あれは」というふうにおっしゃってましたんで、「コンセッションでいくよ」というのを、府の水道に自分の思いをですね、「コンセッションでいきたい」という思いをたぶんおっしゃったことが、ああいう形になったんではないかと。それに対して抵抗する、たぶん動きがあったから、ああいう発言になったんではないかと、これはまあ推測ですのでお許しいただきたいと思います。それから、回答書、私どもが出しました回答書に対する返事、もうこれは来たんでしたか?
政策企画室長
まだ来てません。
市長
まだ来ていないということで、具体的に、来ましたらそれをどういう形で来たのかというのは、お知らせするポイントとなると思います。7月というそのポイントについても、前にも申しましたように、「ここで終わりますよ」というデッドエンドという意味じゃないんで。我々が言っている25年に、25年に10円下げるというその日程感から逆算しているもので、これも具体的に動き始めると、それを詰められるかもしれませんし、逆に、延びてしまうかもしれんという。でも、「やっぱりもう7月にはある程度意思表示をしていただかないと」ということでございます、意思表示していただいたら、そっからまた前へ進みますので。まだまだ時間はあると思ってます。
記者
水道に引き続き、絡んでですね、府水協への説明を、府と市と双方の共同という形で説明されるというのが、方針として出ていたと思うんですけども、これのスケジュールは。
政策企画室長
まだ、すいません。先ほどもですね、回答書を(大阪市が)もらうんじゃなくて、(大阪)市が回答してますので、その回答について、今やりとりが、これから始まろうとしてます。府とやりとりが始まろうとしてます。それを受けまして、今度、ある程度、府の方が了解すればですね、府と市で府水協に対する説明会を実施していくという段取りになっております。私どもは、その府水協への説明を早く、なるべくしたいと言っているところで、段階でございます。
記者
そういう段階で、市長のご認識としてですね、今やっぱりちょっと、知事、市長双方は、大きな方針で合意されてるという段階だと思うんですけれども、何かしら行き詰まりというかですね、「おや?」というかですね、「ちょっとかみ合ってないな」という、そういうご認識っていうのはお持ちなんでしょうか。
市長
そうですねぇ、今回、こういう形で府の水道部が、水道料金を値下げするなんていうのは、初めてのことですよね、おそらく。だから、こういうことが出てきたということだけでも、まず、「WIN−WIN−WIN」と言っておりましたが、大阪府下の、大阪市以外の住民にとっては、大きな喜ぶべきニュースといいますか、グッドニュースであると思います。それをもたらしたのも、大阪市、府、府市の協調路線で、皆さんの協力をいただきながら、水道協議をやってきた成果がこういう形になってまず現れたと、私は思っておりますし、これのさらに上に、どれだけのものを積むことができるのかどうかっていうものを分析するためにも、早く、府が根拠としている計算方法、あるいは数字というものを市の水道に示していただければ。市の水道局の職員、今もう、だいぶくたびれてるんですわ、疲れきっているんですが、この間、本当に懸命に色々なことやってくれまして、計算もやってくれました。そういったその水道局も非常に疲れておりますけれども、もう一鞭、二鞭、私の方から入れさせていただこうというふうに思います。ラストスパートをかけたいと思ってます。
記者
ちょっと水道とは離れてしまうんですけれども、今日、大阪府警の方から発表があった、市営住宅の発注工事を巡る詐欺事件があったと思うんですけども、市の前払金制度を悪用しての事件だった訳ですが、それに関してのご感想をお願いいたします。
市長
はい。私も今日、いつの段階でしたか、府警からの情報として、そのニュースを聞きました。大阪市が受けた被害ということでいいますと、市営住宅の建設がですね、1年ほど後ろへずれてしまったと、当初の予定が狂ってしまったということについて、非常に遺憾であると同時に、前払金のそのシステムが悪用されたということであれば、非常にこれも遺憾なことであると思います。いずれにしましても、警察の今後の捜査を待ってということになるとは思いますが、是非、そういったその捜査が進むなかで情報を集めていきたいと思います。ただ、この前払金っていいますか、前渡し金、前渡金ですか、これは、こういった公共工事をやっていくうえで必要なことであり、なおかつ、逆に業者を助けるというスタンスでの、業者の方に公共工事をそういう意味で資金の後顧の憂いなくやっていただくために設けているもんですから、是非、そういった悪用がなされないような監視体制も含めて、指導していかないといけないなと思っております。
記者
来週の月曜日に、JR寺田町の駅の駐輪場を新しくできるということに関してなんですが、これまでキタとミナミで進めてきていらっしゃいますが、どうして、今回、寺田町を選ばれたのかと、あと今後ですね、キタとミナミも含めてなんですが、どのような方針というか取り組みで、駐輪対策に臨まれていくのか、改めてですが、よろしくお願いします。
市長
はい。寺田町の駅周辺に関しましては、皆様ご存知のように、そして、皆さんに報道していただいたお陰をもちまして、大きな流れというものができた場所でございます。日本一違法駐輪が多い駅というように言われていた時代に、まちのみなさんのご協力をもちまして、少しずつ、少しずつ、皆さんのとめる場所を確保したり、あるいは大阪市としましても、そこに整理していただく方を配置するといった動きのなかでやってまいりました。今回は、JRさんのご協力を得ることができて、駐輪場スペースを確保することができ、さらには、寺田町の前に、私、現場見に行きましたけれども、公園ございます。公園のスペースを利用して、スペースと言いましても、公園から車道側に入っているところなんですが、そこに駐輪場をきちんと整備するという形で有料化をいたします。当初は、今まで無料やったものが、急に有料になるということで、とまどいや反発もあるかもしれませんけれども、これはやはり、受益者の負担をある程度、お願いしないといけないものだと思いますんで、是非、ご協力をいただきながら、やらせていただくというものと同時に、これを整備しますが故に、あの辺りの駐輪禁止区域という形できちんと設定をさせていただくということになった次第です。
キタとミナミですけれども、先日、『御堂筋オープンフェスタ』の際に、撤去の作業を私も手伝わせてもらいました。地元の協力というものが、本当にいろんな形で進み始めてるということを実感するいい機会にもなりましたので、今後、秋に、ミナミでは面的な規制、今は、メインストリートだけ、しょっちゅう回っておりますけれども、そのメインストリートで(違法駐輪が)少なくなった分、横の生活道路にどんどんどんどん入っているという、実情の報告も受けておりますんで、これを積極的にピックアップしてまいります、撤去してまいります。これはもう、キタも同じでございます。その一方で、駐輪場の整備、これをやはり、かなりのスピードで進めていきたい。今の目標では、23年度までに、23年度までですね、1万台、今よりも1万台ぐらい増やしたい、民間の協力を得まして、思っております。この勢いをやっぱり、さらにドライブかけたいというのが、さらにスピード加速したいという思いが、私にもございますんで、市内の、人里離れたところにつくっても仕方がないので、本当に利用していただけるような場所を探しながら、いろんな知恵をいただきながら、民間の知恵をいただきながら、駐輪場の整備、自転車の走りやすい環境もめざしていきたいし、それ以上にやっぱり人が歩きやすいまちであるようになるように、整備はしていきたいと思います。
今年、『水都大阪2009』のファイナルイベントに近い形になりますが、大阪ウオーキングリレー、『大阪ウオーク』という形で、2万人ウオークを2日間にわたってやりますが、歩きやすいまち大阪、人にやさしいまち大阪、自転車に乗る人のマナーもきっちり、マナーを守っていただいて自転車に乗っていただこうと、乗っていただきたいと思いますし、あらゆる意味で、まず、「人にやさしい」というまちをめざしていきたい、そのひとつの方向です。
記者
寺田町がひどいからということなんですけど、物理的にはどの辺りをご検討なさっているんでしょうか。
市長
具体的にはね、鉄道事業者の方に、特に、駅周辺で違法駐輪が目立つとか、非常に違法駐輪が多いという場所について、鉄道事業者の方のご協力を得ながら、駐輪場を整備する動きは、あちこちで進んでいると聞いております。また具体例が出ました際には、必ずお知らせします。よろしくお願いします。
記者
新型インフルエンザに関してなんですけれども、この週末から週明けにかけて寝屋川の高校生で、ああいった事案があったんですが、昨日、教育長も、市内の市立の中、高に対して通知出してます。まず、寝屋川のあの事案について、市長はどのように受け取っていらっしゃいますか。
市長
はい。(寝屋川の高校生が)カナダにいらした時点ではですね、ほとんどの人がマスクをしていないというような状況のなかで情報を取るにしても、「ここは大丈夫だろう」という雰囲気になるのは、ある程度仕方がないと思います。国内感染と言いますか、水際でとめたという部分で言いますと、その時点での対応というものは、きちんとした対応ができたんだと。これが、たまたま寝屋川の府立高校の先生と生徒だったということで、いろいろ細かい点で言いますとね、「どうして、何日も経たんと、席を動いたのが分からへんかったんやろ」とか、そういう部分ありますけれども、やっぱり、最初の段階では、万全を期すという形で対応をされたと、そして、それに対して協力をいただいたと、乗客の方にも。すり抜けたという事例もたくさんあるということですけれども、現時点での日本国内での広がりというものを考えますと、一定の効果、成果はきちんと出したというふうに、私は思っております。
記者
市教委、市の教育長が出された通知に関しては、どのように。もうやむを得ない措置だということで。
市長
そうですね、特に大阪市内の行き先等を見てみますと、これから真冬に向かう南半球への旅行、あるいは研修旅行ですね、というものが多いので、この拡大状況というものを考えますとね、特に日本なんかでも、インフルエンザというと冬の季節になると増えるということですから、「今、夏に向かっている北半球では、やや沈静化してるのかなあ」と思いながらも、それは、菌によって温度とか湿度とかの繁殖状況も違うということですから、一概には言えないんですが、今までの大きな流れを見てると、南半球というものが、1つの大きな判断材料になったんではないかなあというふうに思います。やっぱり今回こういう形で、寝屋川の集団で動いているなかで起きてしまいましたんで、これに対して万全の予防策を講じたいと、現時点での広がり方がまだはっきりと分かっているわけではないですから、やむをえない措置であると私は思います。気の毒ですよ。
記者
あと、今もまだ機内検疫が続いていてですね、仮に、大阪市内の宿泊施設とかで、停留措置になられるようなゲストの方たちというのが、起きる可能性もあると思うんですよね。そういった場合、大阪市、自治体としては、どのような対策というか、対応をしようかとか、そういった事、ご検討されていますか。
市長
はい。もちろん、停留施設として、何カ所か挙がっておりますんで、そちらできちんとした対応をさせていただくのと同時に、成田でああいう形になりましたんで、この教訓というものも必ずいきてくると思います。なんとなく、「保菌者」とかですね、そういう名前で呼ばれてしまうとね、その人が悪くもないのに悪いかのように伝えられることがないように、きちんとケアをしながら、メンタル面のケアも含めまして対応させていただくのが、我々の仕事だと思っておりますし、そうやれると思っております。
 

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