ページの先頭です
メニューの終端です。

東成区と国連!?そして万博との関係

2017年9月22日

ページ番号:412274

SDGs

こんにちは。区長の麻野です。 

皆さん、私たちが2025年万博の大阪誘致を目指しているのはご存知かと思います。

この万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」ですが、サブテーマとして、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」が掲げられています。(英語でSustainable Development Goals、略してSDGs、エス・ディー・ジーズ と言います。)

SDGsは、各国政府だけではなく、全ての国と市民と企業・団体がともに取り組んでいく目標・行動規範で[1]、「2030年に向けた世界の目標」[2]として保健・福祉・環境など17の項目が設定されています。吉本興業さんやピコ太郎さんも市民の皆さんのSDGsへの取り組みを呼びかけています[3]。

SDGsとは「未来の社会をどうするか」ということ。つまりこれは万博のテーマ「未来社会のデザイン」そのものとも言えます。万博とは単なるお祭りではなく、「世界が未来について話し合う場」だと言えるのではないでしょうか。

SDGsと万博の関係は分かっていただけたとして、果たして、東成区での私たちの日常生活や地域活動との関係はあるのでしょうか?

いくつか具体的な目標を見てみましょう 。


目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
仕事でも家事でも地域活動でも「男女共同参画」が基本。日本はリーダー的役割を果たす女性がとても少ないのが現状ですが、東成区では女性が主体的に取り組む活動も盛んです。今後、もっと女性のリーダーが増えるといいですね。[4]


目標11「住み続けられるまちづくりを」
これは皆さんが日頃から取り組んでいる防災や防犯、交通安全、さらにまちのバリアフリー化や高齢者の見守りネットワークづくりといった地域活動そのものです。


目標16「平和と公正をすべての人に」
人権や平和学習は東成区でも積極的に取り組まれています。多文化共生や国際理解教育についても、学校などと連携して、新たな施策を検討しているところです。

こういった、皆さんが現在行なっている様々な取り組みは、SDGsの先取りとも言え、私たちはこれをさらに進めて行くことが求められています。「未来社会のデザイン」を皆んなが考えている、そんな状況を作り出すことが万博誘致に向けた真の意味での機運の醸成と言えます。なお、SDGs自体は普遍的な目標であり、万博の開催にかかわらず「国境を越えた人類共通の行動計画」[5]として取り組みを続けて行くことが必要でしょう。


また、目標17として「パートナーシップで目標を達成しよう」という項目があります。この項目はSDGsの一つの特徴で、この目標は政府や国連が頑張ればいい、というものではなく、市民、企業、自治体など、すべてのステークホルダーが参加することが大切だとされています。「いのち輝く未来社会」は行政が作るものではなく、ひとりひとりが(ひとごとではなく)「みんなごと」「じぶんごと」として考えていくものと思います。

東成に多数存在する企業さんも重要なパートナーです。企業さんは色々な技術や知恵を持っています。地元東成に貢献したいと考えている経営者の方、技術者の方もたくさんいらっしゃいます。民間企業にとってSDGsは「社会からの要請と企業としての利益をいかに統合させるかが問われるプロセス」[6]として位置づけられます。民間企業は「SDGsが示す17の目標を社会の要請として捉え、自らの事業活動との関係性において位置づけ、取り込み、自分たちの企業経営や日々の行動を考え直すツールとして活用できるかどうか」[7]が問われていると言えます。

SDGsを取り入れた行動を行う企業は「国際的な行動規範に基づいた企業活動を行っている」と評価されることから、多くの企業はこれを義務としてとらえるのではなく、積極的に企業価値の向上につなげています。区役所としても企業の地域貢献やCSR/CSV活動への支援として、企業と地域が連携して「未来社会のデザイン」に取り組んでいけるようなプラットフォームを作ろうと考えています。

また、首相官邸による「SDGs推進円卓会議」においても、地方自治体が主体的にSDGsに取り組む必要性が述べられており[8]、東成区としてもこの方針を踏まえた施策を行ってまいりたいと思っています。

[1] 国連大学HPより引用(以下URLは全て引用元)
「2015年に国連にて全会一致で採択された持続可能な開発のための2030アジェンダは、我々の世界を変革するための行動規範です。」https://jp.unu.edu/events/archive/symposium/sti-for-sdgs.html#overview別ウィンドウで開く

[2] 富士通総研「SDGsは2030年に世界がどういう状態になっていなければいけないか?という成果目標」

[3]  ピコ太郎氏による岸田外務大臣表敬
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004826.html別ウィンドウで開く
SDGs、笑いで身近に!「SDGs-1 グランプリ」報告記
http://blog.unic.or.jp/entry/2017/08/17/094752別ウィンドウで開く

[4] 日本のジェンダーギャップ指数は世界111位(内閣府による)http://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2016/201701/201701_04.html別ウィンドウで開く

[5] 東京財団「あらためて「統合」の意義の確認を――SDGsの導入は日本企業をどう変えるのか」https://www.tkfd.or.jp/research/csr/s97yri別ウィンドウで開く

[6] 同上

[7] 同上

[8] 内閣府地方創生推進事務局「SDGsを全国的に実施するためには、地域における積極的な取組が不可欠であり、また地方自治体へ大きな期待が持たれています。」

SNSリンクは別ウィンドウで開きます

  • Facebookでシェア
  • Xでポストする

探している情報が見つからない

このページの作成者・問合せ先

大阪市東成区役所 総務課広聴・広報

〒537-8501 大阪市東成区大今里西2丁目8番4号(東成区役所3階)

電話:06-6977-9683

ファックス:06-6972-2732

メール送信フォーム