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【報道発表資料】平成21年度世論調査「ヒートアイランド対策」についての結果がまとまりました

[2010年2月5日]

問合せ先:【本報告書の内容について】環境局地球温暖化対策担当(06-6630-3207) 【世論調査全般について】情報公開室 広聴担当(06-6208-7330)

平成22年2月5日 14時発表

 大阪市では、平成21年9月から平成21年11月にかけて、市内に在住している20歳以上の市民2,500人を対象に「ヒートアイランド対策」についての世論調査を実施し、1,591人(63.6%)からの回答をいただき、その結果をとりまとめましたので、お知らせします。

1 調査の目的

 大阪市では、ヒートアイランド対策として身近な取組みである打ち水や緑化、ミスト散布などの普及拡大を図るため、「大阪打ち水大作戦」や公共施設における「緑のカーテン・カーペットづくり」などの事業に取り組んでいます。

 こうした取組みを通して、市民や事業者とともにヒートアイランド現象の緩和をめざすムーブメントを高めていくため、今回の世論調査により市民の意識を把握し、今後のヒートアイランド対策の効果的な施策展開を図るうえでの参考とします。

2 調査期間

平成21年9月25日~平成21年11月12日(再協力依頼2回)

3 調査方法

(1)調査対象者  2,500名(外国籍住民を含む20歳以上の大阪市民) 

(2)調査方法    調査票を送付し、返信用封筒で回収

(3)回収状況    有効調査票本数 1,591標本  回収率 63.6%

4 調査項目

(1)『ヒートアイランド現象』について

(2)『家庭での省エネルギー』について

(3)『打ち水』について

(4)『ドライ型ミスト散布』について

(5)『緑のカーテン・カーペット』について

(6)『緑化補助制度』について

(7)『風の道』について

(8)『ヒートアイランド現象の緩和』について

5 調査結果の概要

1.『ヒートアイランド現象』について

 <ヒートアイランド現象の認知度>

  ・    言葉も現象も知っていた(71.7%)

  ・    現象は知っていたが、言葉は知らなかった(10.6%)

  ・    言葉は知っていたが、どのような現象かは知らなかった(9.2%)

  ・    言葉も現象も知らなかった(7.2%)

<ヒートアイランド現象の原因として影響が大きいと考えるもの>(複数回答)

  ・    アスファルトやコンクリート面の増加(79.0%)

  ・    自動車の増加(55.1%)

  ・    緑地の減少(55.8%)

  ・    水辺の減少(5.8%)

  ・    住宅やオフィスで使用するエアコン等によるエネルギーの増加(77.7%)

  ・    よくわからない(1.8%)

<ヒートアイランド現象に関して生活していくうえで問題と思うこと>(複数回答)

  ・    真夏日が続き、日中に出歩きにくい(57.4%)

  ・    熱帯夜が続き、夜中に寝苦しい(66.8%)

  ・    体調管理しにくく、また熱中症などが心配である(48.8%)

  ・    エアコンの使用頻度が多くなり、電気代が高くなる(52.2%)

  ・    局所的な集中豪雨による浸水被害などが心配である(41.4%)

  ・    よくわからない(1.6%)

<ヒートアイランド対策の取り組み意向>

  ・    積極的に取り組みたい(12.2%)

  ・    できることから取り組んでいきたい(76.4%)

  ・    あまり取り組みたくない(1.6%)

  ・    取り組むつもりはない(1.3%)

  ・    よくわからない(6.7%)

〇 『ヒートアイランド現象』については、「言葉も現象も知っていた」人が7割以上であり、その原因として影響が大きいのは、「アスファルトやコンクリート面の増加」や「住宅やオフィスで使用するエアコン等によるエネルギーの増加」などが多くあげられている。『ヒートアイランド現象』に起因する生活上の問題点としては、「熱帯夜が続き、夜中に寝苦しい」や「真夏日が続き、日中に出歩きにくい」などがあげられており、個人でも取り組めるヒートアイランド対策については、7割以上が「できることから取り組んでいきたい」としており、「積極的に取り組みたい」を加えると約9割の人が、取り組みに積極的な姿勢をみせている。 

 

2.『家庭での省エネルギー』について

<夏場のエアコンの使用>

  ・    はい(91.3%)

  ・    いいえ(8.4%)

  〔エアコンの設定温度に関する意識〕

   ・   意識しており、28℃に設定している(またはそれ以上に設定している)(35.4%)

   ・   意識しているが、28℃よりも低い温度に設定している(39.3%)

   ・   28℃に設定することは知っているが、意識していない(8.5%)

   ・   28℃に設定することは知らなかった(9.5%)

  〔エアコンの使用時間に関する意識〕

   ・   意識しており、使用時間を短くしている(64.4%)

   ・   意識はしているが、使用時間を短くしていない(22.2%)

   ・   意識していない(7.0%)

<今後の節約の意向>

  ・   節約できることは知っていたので、以前から節約している(41.1%)

  ・   節約できるのであれば、これからは少しでも節約できるようにする(39.9%)

  ・   電気代はあまり変わらないので、今までどおり使用する(10.2%)

〇 『夏場のエアコン』は、9割以上の人が使用しており、そのうち「意識して28℃以上に設定」しているのは3割以上であるが、一方「意識しているが28℃よりも低い温度に設定」も約4割近くいる。他方、使用時間を「意識して短くしている」人は6割以上となっている。今後の節約の意向については、「以前から節約している」と「これから少しでも節約する」を合わせて節約していくと答えた人は約8割となっている。

 

3.『打ち水』について

<打ち水の認知度>

  ・   知っていた(96.2%)

  ・   知らなかった(2.7%)

<打ち水の実施状況>

  ・   いつもしている(13.0%)

  ・   時々している(29.2%)

  ・   以前はしていたが、最近はしていない(6.8%)

  ・   意識はあるが、していない(19.0%)

  ・   全くしていない(29.2%)

  〔打ち水をする理由〕(複数回答)

   1位 草花や木などへの水やりにあわせて『打ち水』をしているので(69.5%)

   2位 『打ち水』をすると涼しくなるので(54.3%))

   3位 『打ち水』をすると爽快感があるので(34.7%)

   4位 ほこりが立つのを防ぐためにしている(29.5%)

  〔打ち水をしない理由〕

   1位 『打ち水』をする場所がないから(62.6%)

   2位 『打ち水』する時間がないから(13.3%)

   3位 その他(7.0%)

   4位 『打ち水』をする水がもったいないから(6.1%)

<打ち水の普及のために充実すべき取り組み>(複数回答)

  ・   パンフレット等の配布により、PRを行う(33.8%)

  ・   区民まつりなどのイベント会場において、実際に実施してPRを行う(38.8%)

  ・   市役所や区役所などで一定期間、行政が率先して『打ち水』を実施していく(35.6%)

  ・   雨水タンク設置などの補助を推進していく(28.7%)

  ・   地域での市民の皆さんの活動に、『打ち水』を取り入れていく(47.0%)

  ・   よくわからない(8.7%)

〇 『打ち水』は、言葉を「知っていた」人は9割以上と高いが、実際に実施しているのは約4割にとどまっている。『打ち水』をする理由としては「草花や木などへの水やりにあわせてしている人」が約7割と多い。打ち水をしていない理由は「場所がないから」が6割以上となっており、今後の取組みとしては「地域での市民の皆さんの活動に、『打ち水』を取り入れていく」ことが必要とされている。

 

4.『ドライ型ミスト散布』について

<ドライ型ミスト散布の認知度>

  ・   聞いたことがあり、仕組みなど内容も知っている(41.1%)

  ・   聞いたことはあるが、仕組みなど内容は知らない(35.1%)

  ・   聞いたことがなく、内容も知らない(22.2%)

<ドライ型ミスト散布の体感>

  ・   ある(51.4%)

  ・   ない(46.4%)

  〔ドライ型ミスト散布体感の感想〕

   ・   涼しく、快適に感じた(45.2%)

   ・   少し涼しく、やや快適に感じた(45.5%)

   ・   よくわからない(6.1%)

<ドライ型ミスト散布を設置すべき場所>(複数回答)

  1位 鉄道駅・バス停(49.8%)

  2位 歩道(44.7%)

  3位 商業施設(ショッピングモール・オープンカフェなど)(41.7%)

  4位 オフィスビルなどのオープンスペース(公開空地)(33.2%)

<ドライ型ミスト散布普及のための方策>(複数回答)

  ・   『ドライ型ミスト散布』にかかる水道料金を減免する(43.6%)

  ・   様々な公共施設にミスト装置を設置する(54.8%)

  ・   商業ビルや住宅などでのミスト装置の設置費用を助成する(41.7%)

  ・   イベントやチラシなどによって、効果をPRしていく(28.3%)

  ・   よくわからない(12.0%)

〇 「聞いたことがあり、仕組みなど内容も知っている」は4割であるが、実際に体感したことがある人は5割以上にのぼり、「涼しく、快適に感じた」、「少し涼しく、やや快適に感じた」と、快適性の向上を実感した人が9割である。今後の設置希望場所としては「鉄道駅・バス停」が約5割で、今後期待の方策としては「さまざまな公共施設にミスト装置を設置する」が5割以上となっている。

 

5.『緑のカーテン・カーペット』について

<緑のカーテン・カーペットづくりの認知・経験状況>

  ・   知っていたし、見たこともある(41.0%)

  ・   知らなかったが、見たことはある(16.5%)

  ・   知っていたが、見たことはない(21.5%)

  ・   知らなかったし、見たこともない(20.1%)

<緑のカーテン・カーペットづくりの実施状況>

  ・   緑のカーテンづくりに取り組んでいる(7.3%)

  ・   緑のカーペットづくりに取り組んでいる(1.4%)

  ・   緑のカーテン・カーペットづくりの両方に取り組んでいる(0.4%)

  ・   どちらも取り組んでいない(87.4%)

  〔緑のカーテン・カーペットづくりに取り組もうとしたきっかけ〕(複数回答)

   1位 テレビやラジオで知ったから(44.1%)

   2位 昔から知っていたので(39.3%)

   3位 新聞、雑誌などで知ったから(21.4%)

  〔緑のカーテン・カーペットづくりに取り組んでいる理由〕(複数回答)

   1位 涼しくなるから(65.5%)

   2位 植物を育てるのが楽しいから(54.5%)

   3位 植物なので見た目がきれいになるから(53.1%)

   4位 自然を感じられるから(44.1%)

  〔緑のカーテン・カーペットづくりに取り組んでいない理由〕(複数回答)

   1位 取り組む場所がないから(72.2%)

   2位 虫などの害虫が発生しそうなので(30.1%)

   3位 育て方がわからないから(19.3%)

  〔緑のカーテン・カーペットづくりの今後の意向〕(複数回答)

   ・   今後は取り組んでみたいと思う(38.2%)

   ・   今後も取り組んでみたいとは思わない(51.2%)

<緑のカーテン・カーペットづくりの普及のためにすべきこと>(複数回答)

  ・   市役所や区役所などで積極的に実施していく(54.7%)

  ・   イベントやリーフレット等によるPRを行う(28.8%)

  ・   つる性植物の種などを普及用として配布する(49.4%)

〇 「知っていたし、見たこともある」人は4割いるが、「どちらにも取り組んでいない」人が8割となっている。取り組みのきっかけは、「テレビやラジオで知ったから」で、その理由は「涼しくなるから」が6割と多くなっている。取り組んでいない理由は、「取り組む場所がないから」が7割以上で、緑のカーテンやカーペットづくりに取り組んでいない方のうち、約5割が今後も取り組むことは考えていない。『緑のカーテン・カーペット』を普及していくためには、「市役所や区役所などで積極的に実施していく」が5割以上となっている。 

 

6.『緑化補助制度』について

<緑化補助制度を利用した緑化の意向>

  ・   すでに取り組んでいる(4.0%)

  ・   今後、取り組みたいと思う(18.4%)

  ・   助成制度についてもう少し理解してから考えたい(26.7%)

  ・   取り組みたいと思わない(27.4%)

  ・   よくわからない(19.6%)

  〔緑化に取り組みたいと思わない理由〕

   1位 自宅には、緑化できるようなスペースがないから(73.4%)

   2位 樹木の維持管理に手間や費用がかかるから(12.2%)

   3位 その他(9.4%)

   4位 行政や企業が取り組むべきものと思うから(3.2%)

〇 『緑化補助制度』について、「すでに取り組んでいる人」、「今後、取り組みたい人」と、利用に積極的な人が約2割で、制度を少し理解してから考えたいと興味を持っている人が2割強。他方、緑化に取り組みたいと思わない理由としては、「緑化できるスペースがない」が7割とスペースの問題をあげる人が多い。

7.『風の道』について

<「風の道」の認知度>

  ・   言葉も内容も知っていた(16.5%)

  ・   言葉は聞いたことがあるが、内容についてはよくわからない(19.2%)

  ・   言葉も内容も知らない(61.3%)

<「風の道」の取り組みの認知度>

  ・   聞いたことがあるし、内容も知っている(3.7%)

  ・   聞いたことはあるが、内容は知らなかった(16.7%)

  ・   内容も知らないし、聞いたこともない(76.1%)

<「風の道」モデル事業の周知に効果的と思うこと>(複数回答)

  ・   市役所や区役所などでパンフレットやチラシを配布する(48.9%)

  ・   大阪市のホームページで掲載する(33.8%)

  ・   学習会や説明会を開催し、内容を周知する(25.0%)

  ・   関係する地域の町会などにパンフレットやチラシを配布する(58.1%)

  ・   周知する必要はない(2.6%)

  ・   よくわからない(10.3%)

  ・   その他(7.2%)

<「風の道」に配慮したまちづくりに望まれること>(複数回答)

  1位 公園や歩道などに木陰をつくるために大きな緑を増やす(65.3%)

  2位 遮熱性舗装や高反射塗装など、道路や建物を温めない新しい技術を導入する(51.3%)

  3位 建物の配置を工夫するなど、風通しに配慮したまちづくりを進める(40.2%)

  4位 道路への散水やドライ型ミスト散布など、水を活用した対策に取り組む(39.8%)

  5位 打ち水や緑のカーテン・カーペットなど身近な取り組みをすすめる(36.5%)

〇 『風の道』の「言葉も内容も知らない」人は約6割であり、大阪市の調査研究やモデル事業については、「内容も知らないし、聞いたこともない」人が約7割となっており、認知度が低い。モデル事業の主旨の周知には、「関係する地域の町会などにパンフレットやチラシを配布する」が効果的とされ、『風の道』に配慮したまちづくりを進めていくためには、「公園や歩道などに大きな緑を増やす」ことが望ましいとの意見が6割強ある。

 

8.『ヒートアイランド現象の緩和』について

<ヒートアイランド現象の緩和のために市民が取り組むべきこと>(複数回答)

  1位 電気をこまめに切るなど省エネを徹底すること(75.2%)

  2位 自動車の使用を控え、公共交通機関を利用すること(63.6%)

  3位 冷房の設定温度を28℃にすること(60.5%)

  4位 打ち水をすること(47.7%)

  5位 庭やプランターなどで樹木や草花を育てること(39.3%)

  6位 省エネ機器を導入(購入)すること(36.8%)

  7位 屋上緑化など緑のカーペットづくりをすること(31.7%)

  8位 壁面緑化など緑のカーテンづくりをすること(28.6%)

 

<ヒートアイランド現象の緩和のために市が取り組むべきこと>

  ・   市が、あらゆる対策を行う(8.2%)

  ・   市は、道路や公園など都市施設の整備のみ実施する(9.6%)

  ・   市は、普及啓発活動のみ実施し、市民・事業者のみなさんとの協働を進める(15.1%)

  ・   国や大阪府などと役割分担をして、その対策を行う(45.5%)

  ・   よくわからない(10.7%)

〇 ヒートアイランド現象の緩和のために、市民が取り組むべきこととしては、「電気をこまめに切るなど省エネを徹底すること」や「公共交通機関の利用」などが多くあげられている。市が取り組むべきこととしては、「国や大阪府などと役割分担をして、その対策を行う」とすることが4割強と最も多い。

6 調査結果を受けて

 ヒートアイランド現象についての認知度は7割と高く、真夏日や熱帯夜が続くことを問題視する回答が多くあり、今後も重点的にヒートアイランド対策に取り組んでいくことが必要と考えております。

 ヒートアイランド対策に、「できることから取り組みたい・積極的に取り組みたい」という回答があわせて9割近く回答があり、大阪市による対策の実施に加え、国・大阪府などと適切に役割分担し、取組んでいくことを求める声も多くありました。

 市民が身近に取組むことができる取り組みのひとつに「緑のカーテン・カーペットづくり」がありますが、緑のカーテンに取り組む場所がないという回答が多くあり、マンション等共同住宅が多い市内の住宅事情を反映したものと考えられ、今後、緑のカーテンを推し進めていくうえで、例えば、ベランダなどでも工夫すれば緑のカーテンができること、会社など自宅以外での取組みをPRし、緑のカーテン・カーペットづくりの普及に努めてまいります。

 また、ドライ型ミスト散布については、これまで実施してきたモデル事業等の成果により、市民にも徐々に浸透してきていることがうかがえます。今後の普及のための方策として、「ドライ型ミスト装置導入サポート制度」を軸にしながら、「水の都」に相応しい水を活用した環境対策の普及に向けた取組みを積極的に推進してまいります。

 平成21年度から、長堀通において「風の道」モデル事業を実施しており、遮熱性舗装や、道路への散水、小学校での「風の道環境学習会」などを行ってきましたが、取り組みの認知度が低かったことから、今後、積極的な広報や普及啓発に努め、市民・事業者との協働による事業の推進を図っていきます。

 今後も、市民・事業者・行政が協働して対策に取組んでいくムーブメントをさらに高めていくことが重要であり、ヒートアイランド対策に関する施策を積極的に展開してまいります。

7 調査実施機関

株式会社 関西総合研究所

8 報告書

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