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【報道発表資料】重要文化財「愛珠幼稚園」園舎を一般公開します

[2010年3月3日]

問合せ先:教育委員会事務局 生涯学習部 文化財保護担当(06-6208-9030)

平成22年3月3日 14時発表

 大阪市教育委員会は、国(文化庁)より重要文化財建造物の指定を受けている「大阪市立愛珠幼稚園」園舎を広く市民の方々に知っていただくため、園舎の一般公開を、平成22年4月17日(土)の13時より16時まで行います。

 建物の解説に加え、世界的に希少価値が高い『イルムラーピアノ』の音色をお聴きいただけます。

 公開当日は、13時よりおおむね30分に1回、学芸員による建物の解説(10~15分間)、その後、5分程度、ピアノ演奏を実施する予定です。ふるってご参加ください。

1 日時   平成22年4月17日(土) 13時~16時                     

2 場所   大阪市立愛珠幼稚園 (所在地:大阪市中央区今橋3丁目1-11)

          地下鉄御堂筋線・京阪電車『淀屋橋』から南東へ100メートル

3 内容   愛珠幼稚園(あいしゅようちえん)園舎の公開・解説を行います。

  見学を希望される方は、当日、直接会場へお越しください。

  ※ 事前の申し込みは必要ありません。

4 定員   特になし。ただし、建物の保存上、一度に多数の方の入場はできませんので、入場制限をすることがあります。

5 参加費用   無料

一般公開の様子
イルムラーピアノ演奏の様子
一般公開の様子

[参考] 愛珠幼稚園の沿革

 大阪市立愛珠幼稚園の創立は明治13年(1880)、創設者は、船場北部(現中央区平野町以北)の連合町会です。

 園舎は、最初、北浜小学校(現在の北浜4丁目、大阪倶楽部北裏)内に建てられましたが、明治22年には連合町会から大阪市に移管され、以後、市立幼稚園となりました。

 現在の敷地に移転したのは明治34年(1901)で、当時の主席保母であった伏見柳らの原案をもとに設計がなされ、同33年4月に着工、翌3月に竣工しました。

 全体の構造は、敷地のまわりに瓦葺きの高塀を巡らせ、南正面には塀重門という格式の高い形式の門を置き、その北側には遊戯室の大空間を覆う大屋根が続く、格調高い外観です。

 遊戯室の天井は技巧が凝らされた格天井になっており、中央には古風なシャンデリアを下げています。

 内部の構成は、保母さんの基本設計ならではの特徴が随所にみられます。

 遊戯室は周囲の壁面の上部に窓をめぐらせ、採光と通風を良くしています。

 床下にはおが屑を入れ、冷気と湿気が伝わってくるのを防ぐようにしています。

 園庭には土を盛り、廊下と同じ高さにし、出入りの際に園児がケガをしないように配慮されています。

 便所は保育棟の中にありますが、屋根と壁の間に間隔をあけ、換気ができるような設計となっています。

 通常の学校建築ではみられない御殿風といわれる建築は極めて稀であり、その堂々たる姿は、創設者である船場の人々の子弟教育にかける心意気を伝えるものとして、高い価値を有します。

 愛珠幼稚園は、現在も大阪市立幼稚園として運営されているため、日常的な公開はできません。ぜひ、この機会にお越しください。

[参考] イルムラーピアノについて

 このピアノは、1818年創業のドイツイルムラー社製のグランドピアノで、当時ドイツ最高ランクの楽器として評価を受け、現存数も少なく“世界の名器”とよばれていました。

 しかし、イルムラー社は第二次世界大戦により工場が焼失し、125年の歴史を閉じています。

 関西地区にピアノが輸入され始めたのは明治30年頃からで、その多くはアメリカ製でしたが、愛珠幼稚園では、明治42年(1909年)にいち早くイルムラー社のグランドピアノを購入し、以後、地域の方々や園の教職員の方々の尽力により、大切に扱われ、たくさんの園児に親しまれてきました。

 部品の老朽化が進み、本来の美しい音色が出なくなってしまった貴重なピアノが完全修復されて、当時の音色がよみがえっています。

愛珠幼稚園周辺図

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