ページの先頭です

報道発表資料 第31回大阪市ハウジングデザイン賞受賞住宅が決定しました ~シンポジウムにて表彰式を行います~

2017年12月15日

ページ番号:417489

問合せ先:都市整備局企画部住宅政策課民間住宅助成グループ(06-6208-9218)

平成29年12月15日 14時発表

 大阪市は、第31回大阪市ハウジングデザイン賞の受賞住宅を決定しました。平成30年2月10日(土曜日)13時30分より大阪市立住まい情報センター3階ホールで開催する「第5回大阪市ハウジングデザインシンポジウム」において、表彰式を行います。

  今年度は、平成29年6月20日から7月20日まで、市民の皆様や住宅供給に携わる方々からの推薦を募集したところ(平成29年5月31日付報道発表参照)、234通の応募が寄せられ、対象住宅89件を第31回大阪市ハウジングデザイン賞選考有識者会議において意見を聴取し審査しました結果、大阪市ハウジングデザイン賞に生野区の「巽NAGAYA」、西淀川区の「ゆいま~る福」の2住宅、大阪市ハウジングデザイン賞特別賞に淀川区の「K-SOHO」の1住宅、合計3住宅を決定しました。
 大阪市ハウジングデザイン賞は、魅力ある良質な都市型集合住宅の供給、既存ストックの有効活用や、良好な維持管理を行う住宅の普及を促進するとともに、広く市民の方々や住宅供給に携わる人々の住宅に対する関心を高めていただくことを目的として、昭和62年度から実施しています。毎年、優れた民間集合住宅を表彰し、受賞住宅には大阪市ハウジングデザイン賞の銘板を取り付けています。
 これまでの受賞作品はホームページ(大阪市ハウジングデザイン賞について)からご覧いただけます。

第31回大阪市ハウジングデザイン賞

総評

 大阪市ハウジングデザイン賞の募集は、今回で第31回を迎える。234件の応募があったが、昨年同様、本年も新築分譲集合住宅の応募が多数を占めた。しかしながら、新築分譲集合住宅は、安定的、標準的なモデルの適用が目立ち、残念ながら挑戦的な試みは少なかった。これに対して、賃貸集合住宅の新築・建替や改修事例では、多様で挑戦的な試みが認められた。
 さて、本年度の大阪市ハウジングデザイン賞選考有識者会議では、書類審査、現地審査を経て、多面的な視点から委員相互の議論を重ね、2件をハウジングデザイン賞、1件をハウジングデザイン賞特別賞として選定した。
 ハウジングデザイン賞に選定した住宅は、新築木造長屋と高齢者向け賃貸住宅団地である。前者は、公園に隣接した旗竿敷地に立地する2階建長屋である。住戸の間取りは自由度が高く、内装や設備も一定の質が確保されている。通過交通のない袋地空間は、子供の遊び場や近隣のコミュニティ空間としてうまく活用されている。また、端部住戸が大家住宅となっており、住まい手が安心して暮らすことができる。後者は、緑道沿いの敷地に立地するサービス付き高齢者向け住宅である。ゆったりとした住戸、地域や団地内の中庭とつながる共用空間が、入居者の参加を経て計画され、地域に溶け込んだ居心地の良い空間が創り出されている。
 一方、ハウジングデザイン賞特別賞に選定した住宅は賃貸住宅の建替事例であった。閉鎖的な計画であるという見方もできるが、住戸内に外部空間を最大限取り入れ、仕事や趣味と生活が混じり合った新たな都市型ライフスタイルの舞台としてまちと関わる魅力的なデザインを提案していると評価できる。
 これら3事例は、いずれも、大阪市ハウジングデザイン賞の理念である、住宅とまちとの関係を重視した都市型集合住宅のモデルとして高く評価された。こうした取り組みが次年度以降もさらに展開してくことを期待したい。
(選考有識者会議委員長・髙田 光雄)

大阪市ハウジングデザイン賞受賞住宅

巽NAGAYA(賃貸)
巽NAGAYAの外観

所在地:生野区巽中4丁目
事業者:株式会社STRUCT
設計者:株式会社荻田建築事務所
施工者:株式会社荻田建築事務所
構造・規模:木造、地上2階、5戸

 関西地区には、古い木造長屋をより現代の生活スタイルにあわせて改造・改築している物件がある。その多くは基本構造を変えずに外壁や間取りの変更、耐震補強が中心になっている。生野区にあるこの「巽NAGAYA」は、新築でありながらあえて木造長屋建築にしている。新築であることから既存の基本構造にとらわれず、自由な設計が可能となっている。T字型の敷地に建つこの長屋は、建物までのアプローチと玄関前の路地はフラットな空間として、建物外観はシンプルなデザインである。玄関は檜の引き戸で吹き抜けの広い土間は開放的な空間になっている。リビングの床にも檜の無垢材を使用するなど、至る所に木の温もりを感じさせると共に、使い勝手の良い対面型キッチンや通風に拘るなど、居住者目線に立った良質で丁寧なデザインは秀逸である。長屋の長所である近隣とのコミュニティーを生かしつつ、プライベート空間を充実させるために、様々なところで設計者の意図を感じとることができ、新築長屋の好例として評価したい。
(選考有識者会議委員・鈴木 利明)

ゆいま~る福(賃貸)
ゆいま~る福の外観

所在地:西淀川区福町2丁目
事業者:株式会社福三
設計者:株式会社ヴァンズ
施工者:株式会社ヤマダ・エスバイエルホーム
運営者:株式会社コミュニティネット
構造・規模:木造、地上3階、53戸

 サービス付き高齢者向け住宅は、近年の需要の高まりから、住戸面積の緩和規定による狭小化や住宅内設備の不備など質的課題が指摘されている。そのような中、ゆいま~る福はとても心地よく、健全な住まいという表現がぴったりのサ高住である。最寄駅より徒歩5分、大野川緑陰道路と福町公園に面した好立地にもかかわらず、3階建3棟、住戸面積は40平方メートル台を中心に31.9平方メートルから58.9平方メートル、合計53戸というスケール感が住まいとして何よりよい。住棟とゆいま~る食堂に囲まれた中庭には居住者の発意で野菜や季節の花を植え、実が生れば地域の人も一緒に調理し「私つくる人、私食べる人」と笑顔がこぼれる。食堂横の小さな図書室には、地域の親子が絵本の読み聞かせに訪れてくる。住戸計画や施設運営の随所に高齢者の声を反映し、ハードもソフトも適度に開かれた居住者参加型の暮らしの提案はもちろんであるが、大阪市の良質な住宅ストックという観点から、本賞に相応しいと評価を得た。
(選考有識者会議委員・大谷 由紀子)

大阪市ハウジングデザイン賞特別賞受賞住宅

K-SOHO(賃貸)
K-SOHOの外観

所在地:淀川区東三国2丁目
事業者:株式会社H1
設計者:株式会社コンパス建築工房
施工者:森繁建設株式会社
構造・規模:鉄骨造、地上3階、12戸

 地下鉄、JRの各駅から徒歩5分の2WAY立地にある3階建ての賃貸住宅である。1・2階と2・3階のメゾネットタイプの1LDK12戸から構成される。箱をずらして置いた様なフォルムで2階は外壁で目隠ししているため外観は一見倉庫か研究所のようで共同住宅とは見えない。1・2階の住戸は専用の玄関が道に面しており、1階は小さな庭とバイクガレージとして利用できる土間がある。室内の階段であがる2階の附室は外壁により目隠しされているが、庭の上部が吹き抜けであり、採光に問題ない。むしろ外壁で外と分断することによりプライバシーを確保しているためかえって開放感がある。2・3階の住戸にも3階にインナーテラスがある。URの大規模賃貸住宅や民間賃貸住宅も多く供給されている賃貸競争の激しいエリアの中で、自分の趣味を中心に住宅を選別するニッチな需要を掘り起こしている点が評価できる。メゾネットタイプにすることにより共用部は少なくなりメンテナンスもし易い。無機質な感じは否めないがコクーンのような場所で新たにものを生み出す可能性も感じられる。ローコストでも賃貸住宅に競争力を持たせることができる1例である。
(選考有識者会議委員・難波 里美)

第5回大阪市ハウジングデザインシンポジウム 「いろいろな世代で暮らしを再考!住まい・まちの価値をつくる「住み継ぎ」の手法」開催概要

日時

平成30年2月10日(土曜日) 13時30分から17時(13時開場)

場所

大阪市立住まい情報センター 3階ホール(大阪市北区天神橋6-4-20

(最寄駅)

  • 地下鉄谷町線・堺筋線「天神橋筋六丁目」3号出口
  • JR環状線「天満」から北へ650メートル

電話 06-6242-1160

次第

13時30分 開会

【表彰式】 第31回大阪市ハウジングデザイン賞賞状贈呈/講評/受賞住宅紹介

【記念講演】 未来の都市(日本)のあり方とリノベーションの関係

  • 内山 博文 氏 (u.company株式会社代表取締役、一般社団法人リノベーション住宅推進協議会会長)

【パネルディスカッション】 住まい・まちの価値をつくる「住み継ぎ」の手法

  • コーディネーター
    髙田 光雄 氏 (京都大学名誉教授・京都美術工芸大学教授、大阪市ハウジングデザイン賞選考有識者会議委員長)
  • パネリスト
    内山 博文 氏 (u.company株式会社代表取締役、一般社団法人リノベーション住宅推進協議会会長)
    北村 知里 氏 (福島区 住まい手)
    小山 隆輝 氏 (丸順不動産株式会社代表取締役、不動産コンサルタント) 
    豊田 雅子 氏 (NPO法人尾道空き家再生プロジェクト代表理事)

17時 閉会 

参加募集

  • 参加費:無料
  • 定員:100名 ※応募多数の場合は先着順 
  • 応募方法
    はがきに郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、年齢、電話番号をご記入いただき、申込先まで送付してください。
    ファックス(06-6354-8601)で送付いただいても結構です。
  • ホームページからもお申込できます。
     https://www.sumai-machi-net.com/event/portal/event/33009別ウィンドウで開く

 

申込先・問合せ先

  • 〒530-8582
    大阪市北区天神橋筋6丁目4番20号
    大阪市立住まい情報センター4階
    住情報プラザ「第5回大阪市ハウジングデザインシンポジウム(2/10)」係
  • 電話 06-6242-1160
    ファックス 06-6354-8601
  • 開館時間
    平日・土曜日 10時~19時
    日曜日 10時~17時
  • 休館日
    火曜日  (祝日の場合は翌日)
    祝日の翌日(日曜日、月曜日の場合を除く)
    年末年始(12月29日~1月3日)
  • 主催

    大阪市/大阪市立住まい情報センター

    協力

    大阪市マンション管理支援機構

    探している情報が見つからない