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【報道発表資料】大阪市立東洋陶磁美術館 水都大阪2009開催記念事業・企画展「水都大阪再発見」を開催します ~同時開催 企画展「中国陶磁に遊ぶ-入江正信コレクション」~

[2009年6月17日]

問合せ先:大阪市立東洋陶磁美術館(06-6223-0055)

平成21年6月17日 14時発表

大阪市立東洋陶磁美術館では、「水都大阪2009」の開催を記念して、平成218月1日(土)から11月23日(月・祝)まで、水都大阪2009開催記念事業・企画展「水都大阪再発見」を開催します。

また、同時開催として、企画展「中国陶磁に遊ぶ-入江正信コレクション」を開催します。

 

【展覧会内容、開催概要】

1.水都大阪2009開催記念事業・企画展 「水都大阪再発見」

2.企画展「中国陶磁に遊ぶ-入江正信コレクション」

3.開催概要(いずれも共通)

水都大阪2009開催記念事業・企画展 「水都大阪再発見」

大阪は海や川に囲まれた地理的条件から、人々の暮らしは古来よりそれらと密接に結びついたものでした。古代大阪の名称が「難波」、「浪速」などと表わされたことからも、この土地の水との深いかかわりがうかがえます。特に江戸時代には治水・排水などの住環境の整備、交通・輸送路の確保、新地の造成などの都市開発のために、堀川の開削が盛んに行われました。その結果、市中には縦横無尽に水路が張り巡らされ、大阪は「水の都」と呼ばれるまでになりました。なかでも、東洋陶磁美術館が位置する中之島はその中心とされ、周辺には諸藩の蔵屋敷が並び、河川には多くの船が行き交い、全国から物資が集まってたいへんな活況を呈していました。近年の調査では、それらの蔵屋敷の敷地内に、船を直接漕ぎ入れる施設があったことが確認されています。また、堂島浜では蔵屋敷の設置以前には、施釉陶器を生産する窯が設けられており、河川周辺の土地利用の多様性が明らかになっています。

本展では、「水都大阪」の中心であった中之島や大川沿いの、近世から近代にかけての景観や賑わいぶりを、大阪歴史博物館所蔵品を中心とした絵画、工芸、写真資料などにより紹介します。水都の中心地、中之島で往時の様子に思いをはせていただければ幸いです。

 

要項

  1. 名   称 : 水都大阪2009開催記念事業・企画展「水都大阪再発見」

             同時開催
               企画展「中国陶磁に遊ぶ-入江正信コレクション」

               平常展 安宅コレクション中国・韓国陶磁、李秉昌(イ・ビョンチャン)コレクション韓国陶磁、
                     日本陶磁、沖正一郎コレクション鼻煙壺

  2. 主   催 : 大阪市立東洋陶磁美術館・大阪歴史博物館・読売新聞大阪本社

  3. 会   場 : 大阪市立東洋陶磁美術館・展示室J

  4. 展示点数 : 約30

主な出品作品

浪花百景「大江ばしより鍋しま風景」(歌川国員画) 江戸時代後期 大阪歴史博物館蔵 (展示期間8月1日~8月16日)

浪花百景「大江ばしより鍋しま風景」

堂島川に架かる大江橋を描いたもので、構図がユニークです。橋を渡る男性の腰から提げた帳面には「相場附」と書かれています。堂島米市場に向かう米仲買でしょう。堂島米市場での米相場は、今日の株式相場同様に当時の経済に大きな影響力をもっていました。欄干の向こうには、佐賀鍋島藩蔵屋敷の米蔵のなまこ壁と舟入橋が見えます。蔵屋敷の前は鍋島浜とも呼ばれ、夏は夕涼みの名所として知られました。中之島、堂島周辺の風物を巧みに組み合わせた作品です。

浪華曾根崎図屏風「舟遊び図」 江戸時代 大阪歴史博物館蔵 (展示期間9月1日~9月27日)

浪華曾根崎図屏風「舟遊び図」

図中央に曾根崎川(蜆川)が流れ、舟遊びに興じる人々が描かれています。左には『曾根崎心中』お初・徳兵衛の道行きの舞台ともなった梅田橋が架かり、橋の下には鰻の蒲焼・酒を売る舟も描かれています。曾根崎川南岸の堂島新地は元禄元年(1688)に開発され、北岸の曾根崎新地は宝永五年(1708)にできました。いずれも新地振興策として幕府から茶屋などの営業が認められ、茶屋や料亭が軒を連ねる遊所として賑わいました。

色絵 高麗橋鉄橋之図 皿 径38.0センチメートル 明治時代 大阪歴史博物館蔵

染付 高麗橋鉄橋之図

高麗橋を描いた絵皿です。江戸時代の高麗橋は幕府が管理する公儀橋の一つで、市中でも主要な橋の一つでした。明治三年(1870)に大阪で初めての鉄橋に架け替えられ、近代大阪を代表する景観として錦絵などのモチーフなどにも用いられました。「鉄橋」や「くろがね橋」の愛称で親しまれましたが、昭和四年(1929)に現在の鉄筋コンクリート橋に架け替えられました。

企画展「中国陶磁に遊ぶ-入江正信コレクション」

京都市在住の入江正信氏からはこれまで数度にわたり中国陶磁コレクション計242262点を当館にご寄贈いただきました。入江正信コレクションは酒器を中心に収集されたもので、新石器時代の大汶口(だいもんこう)文化の黒陶から明清時代の民窯青花磁器に至るまで時代別、種類別、窯別に多岐にわたっている点に大きな特色があります。本展ではその中から代表的な作品約80点を選び、その魅力を紹介します。あたかも酒器に遊ぶ文人のごときコレクターの愛した中国陶磁の世界をお楽しみ下さい。

要項

  1. 名   称 : 企画展「中国陶磁に遊ぶ-入江正信コレクション」
  2. 主   催 : 大阪市立東洋陶磁美術館
  3. 会   場 : 大阪市立東洋陶磁美術館・展示室D
  4. 展示点数 : 約80

 

主な出品作品

白磁 壺(はくじ つぼ) 唐時代・8世紀  高30.6センチメートル、径31.0センチメートル 大阪市立東洋陶磁美術館(入江正信氏寄贈)

白磁 壺(はくじ つぼ)

白いやきものである白磁は早くも隋唐時代に完成、流行しました。河北省の邢窯(けいよう)、定窯(ていよう)、河南省の鞏義窯(きょうぎよう)などが主要な産地です。やわらかな丸みのある器形にあたたかみのある釉色など、唐代白磁の典型的な美しさを示しています。蓋付きの類例が近年、鞏義白河窯から発見されています。こうしたふっくらとした壺は「万年壺」と呼ばれることがあり、墓からの出土品に穀物などの痕跡が残っている例もあることから、死者があの世での食事に困らないようにとの願いが込められていたと考えられます。

黒釉 天鶏壺(こくゆう てんけいこ) 東晋~南朝時代・4~5世紀 徳清窯 高18.1センチメートル、幅11.5センチメートル 大阪市立東洋陶磁美術館(入江正信氏寄贈)

黒釉 天鶏壺(こくゆう てんけいこ)

「鶏頭壺(けいとうこ)」、「鶏首壺(けいしゅこ)」とも呼ばれる注口が鶏の頭の形となった壺です。口は液体を受けるのに便利な盤口形で、把手(とって)は龍を象っています。越窯(えつよう)をはじめとした華南地域で出現した天鶏壺は青磁のものが多く、こうした黒釉のものは徳清窯(とくせいよう)で見られます。三国呉から南朝にかけて流行した天鶏壺はその後全国的に普及し、北方では低火度鉛釉のものも見られます。天鶏壺は主に墓から出土することや、一部に注口が壺本体とつながっていない例があることなどから副葬用の明器であったとも考えられています。

白地鉄絵 菊唐草文 高足杯(しろじてつえ きくからくさもん こうそくはい) 元時代・13~14世紀 霍州窯 高9.6センチメートル、径7.8センチメートル 大阪市立東洋陶磁美術館(入江正信氏寄贈)

白地鉄絵 菊唐草文 高足杯(しろじてつえ きくからくさもん こうそくはい)

杯に高い足がつくこうした杯は「高脚杯(こうきゃくはい)」、「馬上杯(ばじょうはい)」とも呼ばれ、元時代に流行した器型の一つです。白化粧の上に鉄絵具で文様を描き透明釉を施す鉄絵の技法は河北省の磁州窯(じしゅうよう)で発展したもので、磁州窯の技術は全国的に普及しました。この作品は山西省の霍州窯(かくしゅうよう)の製品と考えられ、入江コレクションにはこの霍州窯の高足杯が多いのが一つの特色です。

開催概要(いずれも共通)

  1. 会   期 : 平成218月1日(土)~11月23日(月・祝)
  2. 開館時間 : 午前930分~午後5時(入館は430分まで)
  3. 休 館 日    : 月曜日(9月21日10月12日11月23日は開館)、9月24日(木)、10月13日(火)、11月4日(水)
  4. 料   金 : 一  般 500円(400円)/高校・大学生 300円(250円)
             ・ 上記料金で全館の展示をご覧いただけます。
             ・ ( )内は20人以上の団体料金
             ・ 身体障害者手帳、ツルのマーク付健康手帳、大阪市敬老優待乗車証などをお持ちの方、
              中学生以下は観覧料が無料になります。
  5. 交   通 : 京阪中之島線「なにわ橋」駅下車すぐ
             地下鉄御堂筋線・京阪本線「淀屋橋」、地下鉄堺筋線・京阪本線「北浜」各駅から約400メートル
             大阪市中央公会堂東側
  6. 問い合せ  : 大阪市立東洋陶磁美術館 http://www.moco.or.jp別ウィンドウで開く
             大阪市北区中之島1-1-26
             電話:06-6223-0055 ファックス:06-6223-0057
  7. その他   : 記者内覧会は平成21年7月31日(金)に開催する予定です。

 

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