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- 【報道発表資料】大阪歴史博物館 特集展示 「筆飛将軍」林閬苑 -異色の唐画師- を開催します
大阪歴史博物館 特集展示 「筆飛将軍」林閬苑 -異色の唐画師- を開催します
問合せ先:大阪歴史博物館(06-6946-5728)
平成22年1月27日 14時発表
大阪歴史博物館では、平成22年2月24日(水)から4月5日(月)まで、8階特集展示室(常設展示場内)において、特集展示「「筆飛(ひっぴ)将軍」林(りん)閬苑(りょうえん) -異色の唐画師(からえし)-」を開催します。
絵師の林閬苑(生没年不詳、1770~80年頃に活動)は、いまでこそあまり知られていませんが、当時は大坂では屈指の絵師でした。閬苑は、幼い頃から絵を描き、長じては、大坂における文人画の先駆者福原(ふくはら)五岳(ごがく)(1730~99)に学び、また、大坂を代表する文人の木村(きむら)蒹葭堂(けんかどう)や、京都相国寺(しょうこくじ)の高僧維明(いめい)周奎(しゅうけい)との交友を通じて、さまざまな絵画を学ぶ機会を得ました。
特に安永2年(1773)から安永4年(1775)にかけて、維明の招きに応じて京都へ赴き、名高い寺院に収蔵されている和漢の名画を多数実見したことは、彼の絵画制作に大きな影響を与えました。大坂へ戻ってからは、道頓堀(どうとんぼり)にかかる幸橋(さいわいばし)の近くに住み、中国風の絵画を描く「唐画師」として活動しました。「筆飛将軍」と自称し、大胆な筆運びの水墨画は、独特の雰囲気を創出しています。また鮮やかな色彩の花鳥画や美人画は華麗に、そして緻密に描かれており、幅広い技法と画題に通じていたことが分かります。
今から200年あまり前の大坂で活躍した、腕利き絵師の林閬苑に注目した初めての展覧会です。
開催概要
1.名称:特集展示「筆飛将軍」林閬苑-異色の唐画師-
2.会期:平成22年2月24日(水)~4月5日(月)
3.会場:大阪歴史博物館 8階特集展示室(常設展示場内)
大阪市中央区大手前4-1-32
・地下鉄谷町線・中央線「谷町四丁目」駅下車9号出口前
・大阪市営バス「馬場町」バス停前
4.休館日:毎週火曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
5.開館時間:午前9時30分~午後5時(金曜日は午後8時まで)
(但し入館は閉館の30分前まで)
6.主催:大阪歴史博物館
7.観覧料:常設展示観覧料でご覧になれます
大人600円(540円) 高大生400円(360円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下・大阪市内在住の65歳以上の方、
障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
8.出品点数:約30件
9.問合せ : 大阪歴史博物館
電話 06-6946-5728 ファックス 06-6946-2662
主な展示資料
宮女(きゅうじょ)遊戯(ゆうぎ)図 林閬苑筆 安永7年(1778) 個人蔵
閬苑が、大坂の収集家で文人として名高く、絵も描いていた木村蒹葭堂の作風に似せて描いた作品。淡い色彩や柔らかな雲の表現に、蒹葭堂の作品と通じるところがある。ごつごつと描かれた樹木とは対照的に、水辺で遊ぶ中国風の宮廷女性たちは、細やかな線で繊細な表情が描かれている。

鹿図 林閬苑筆 慈雲(じうん)飲光(おんこう)賛 江戸時代 大阪歴史博物館蔵
画面いっぱいに描かれた鹿。首から胴にかけては、幅の広い刷毛で一気に描かれている。そのため、下に敷いてあった畳の目が白く浮き出ており、鹿の背にある模様のように見える。本来は、偶然できるはずの「かすれ」や「にじみ」だが、閬苑はさまざまな経験を積む中から、自由自在に表現できるだけの技術を得たようだ。画面の上部には、河内の高僧慈雲が賛を記している。
蹴鞠(けまり)図 林閬苑筆 江戸時代 個人蔵
明や清時代の中国絵画を学び、描いた閬苑だが、日本の風俗を題材にした絵も描いている。そのひとつが、この「蹴鞠図」である。
蹴鞠は、江戸時代の富裕な人々の間で親しまれた娯楽で、大坂の町人たちも楽しんでいた。閬苑は、ただ蹴鞠をしている人々を描いただけではなく、蹴り上げられた鞠を、運悪く顔面で受けてしまった人を描く。
鞠を蹴り上げた人の袴(はかま)は、濃淡を取り混ぜた墨の面を自在に配置することにより、躍動感あふれる表現となっている。

関連行事【学芸員による展示解説】
日時:平成22年3月13日(土)、3月20日(土)
いずれも午後2時から(約30分)
会場:大阪歴史博物館 8階 特集展示室
担当:大阪歴史博物館学芸員 岩佐伸一
参加費:無料(ただし、入場には常設展観覧券が必要)
参加方法:当日直接会場へおこしください
定員:なし













