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大阪市立東洋陶磁美術館 特別展「唐代胡人俑-シルクロードを駆けた夢」を開催【平成29年12月16日(土曜日)~平成30年3月25日(日曜日)】

2017年9月12日

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 大阪市立東洋陶磁美術館では、平成29年12月16日(土曜日)から平成30年3月25日(日曜日)まで、開館35周年記念・日中国交正常化45周年記念特別展「唐代胡人俑-シルクロードを駆けた夢」を開催します。
 本展では、中国甘粛省の慶城県博物館が所蔵する約60点の作品の展示により、唐代胡人俑(こじんよう)の魅力をご紹介します。
 今回の展示では、2001年に甘粛省慶城県で発見された唐時代(618年-907年)の穆泰(ぼくたい)墓(730年)から出土した胡人俑の数々を日本で初めて紹介いたします。胡人俑とは、唐時代のシルクロード文化を象徴するものの一つであるエキゾチックな風貌の胡人(ソグド人などの異民族を指す中国における名称)を表現した陶俑(副葬用の陶製人形)です。とりわけ、穆泰墓出土の胡人俑は鮮やかな彩色と極めて写実的な造形により、胡人の姿が生き生きと表現されており、唐代胡人俑を代表するものの一つです。
 斬新な魅力に満ちた唐代胡人俑の最高傑作を通して、シルクロードを駆け巡った胡人たちの息吹を感じていただければ幸いです。
 なお本展に併せて、国立国際美術館との共催による同館所蔵の現代の人物彫刻約10点を展示する連携企画「いまを表現する人間像」展、ならびに特集展「中国陶俑の魅力」なども同時開催します。

開催概要

1 名称

開館35周年記念・日中国交正常化45周年記念
特別展「唐代胡人俑-シルクロードを駆けた夢」

2 開催期間

平成29年12月16日(土曜日)から平成30年3月25日(日曜日)まで

3 会場

大阪市立東洋陶磁美術館

大阪市北区中之島1-1-26(大阪市中央公会堂東側)

  •  京阪中之島線「なにわ橋」駅下車すぐ
  •  地下鉄御堂筋線・京阪本線「淀屋橋」、地下鉄堺筋線・京阪本線「北浜」各駅から約400メートル

4 休館日

月曜日(平成30年1月8日、2月12日は開館。代わりに1月9日、2月13日は休館となります。)

年末年始(平成29年12月28日(木曜日)から平成30年1月4日(木曜日)まで)

5 開館時間

午前9時30分から午後5時まで

※平成29年12月22日(金曜日)から12月24日(日曜日)は午後7時まで開館

※入館はいずれも閉館の30分前まで

6 観覧料

一般1,200円(20名以上の団体料金は、1,000円)、高校生・大学生700円(20名以上の団体料金は、600円)

※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方(要証明)は無料

7 展示点数

約60点

8 主催

大阪市立東洋陶磁美術館、甘粛省文物局、NHK大阪放送局、NHKプラネット近畿、朝日新聞社

9 特別協賛

住友グループ

10 企画協力

上海優想文化伝播有限公司

11 協力

シーシーエス株式会社

12 同時開催

  • 国立国際美術館開館40周年記念連携企画「いまを表現する人間像」
  • 特集展 「中国陶俑の魅力」
  • 平常展 安宅コレクション中国陶磁・韓国陶磁、李秉昌コレクション韓国陶磁、日本陶磁

主な作品

加彩胡人俑(かさいこじんよう)

1 加彩胡人俑(かさいこじんよう)
甘粛省慶城県唐開元18年(730年)穆泰墓出土
高54.0センチメートル
慶城県博物館蔵

 「胡人」とは中国において広く異民族を指す名称です。国際的な繁栄を見せた唐時代、主として中央アジアを拠点に活躍したソグド人をはじめとした西方異民族は、いわゆるシルクロードを通して商業活動に積極的に関与し、中国文化に大きな影響をあたえました。エキゾチックな異国の文化は、都長安(現在の陝西省西安市)を中心に大いに流行しました。唐時代の墓にはそうした胡人の姿を表した様々な陶俑(副葬用の陶製人形)がしばしば副葬されました。本作は、2001年に甘粛省慶城県で唐時代の游撃(ゆうげき)将軍・穆泰の墓(730年)から出土したものです。後方が高く突起した帽子をかぶり、鮮やかな縁取り文様のある円領(丸襟)の黄色の胡服を着て、黒色の長いブーツを穿いています。右手は腕まくりをして、こぶしを握り締めている様は、胡人が扱馴れた馬や駱駝を牽く姿を表したものでしょうか。大きな目は深く、鼻が高く、ひげをたくわえたその顔貌はまさに胡人のものです。右目を閉じ、また朱に塗られた唇や口を開けて歯をむき出しにした様は、異様さも感じさせる独特の迫力があります。穆泰墓からはこうした胡人の姿を極めて迫真的な表現により生き生きと表現した胡人俑が多数出土しており、いずれも唐代胡人俑を代表する傑作といえます。
加彩胡人俑(かさいこじんよう)

2 加彩胡人俑(かさいこじんよう)
甘粛省慶城県唐開元18年(730年)穆泰墓出土
高54.0センチメートル
慶城県博物館蔵

 深くくぼんだ大きな目、先が上を向いた大きく高い鼻、シャベルのような形を呈した顎鬚など、胡人の特徴をより誇張したかのような極めてインパクトのある容貌を見せています。そして、何より目を引くのが丸襟の胡服の前をはだけて、胸と大きな太鼓腹を露出させたその姿です。唐代の胡人俑ではこうした大きな腹を露出させた作例がいくつか見られますが、本作はそうした中でも群を抜いた出来栄えを見せています。髪の毛や髭などのほか、胸や腹にも極めて細い墨線で体毛が表されており、リアルな肌色と相まってその迫真性を高めています。両手をやや後ろにして袖の中にしまった手を腰のあたりに当てており、大きく見開き一点を凝視した目やくいしばった白い歯を見せる様はまるで役者の「決めポーズ」のようです。その容貌は、正倉院や法隆寺などに伝わる飛鳥・奈良時代の伎楽面にも通じるものがあります。
加彩胡人俑(かさいこじんよう)

3 加彩胡人俑(かさいこじんよう)
甘粛省慶城県唐開元18年(730年)穆泰墓出土
高50.0センチメートル
慶城県博物館蔵

 肌は濃い褐色で、大きな目や口、高い鼻など全体的に彫りの深い顔をしており、耳朶がかなり長くなっています。唇は朱に塗られ、下唇がやや厚めで、その下には鬚のような丸い突起や墨線による顎鬚の表現が見られます。また、髪はオールバックにして、後頭部で編み込んでおり、額に朱色の布(ターバン)を巻いています。そうした特徴などから見て、インド系の胡人と考えられます。丸襟の白い胡服を着て、腰には黒いベルトを締め、下にはヒョウ柄のズボンを穿いています。両手を高く上げてこぶしを握りしめ、顔は右斜め上の方を向き、腰を左にくねらせて立つ姿が印象的です。その優美な姿態から当初、踊りを踊る俑ともいわれましたが、おそらく馬や駱駝などを牽く一瞬を劇的に表したものと思われます。唐代胡人俑で唯一無二の傑作です。

参考

同時開催 連携企画「いまを表現する人間像」展
舟越桂 銀の扉に触れる

舟越桂 銀の扉に触れる
1990年
高92.5センチメートル
国立国際美術館所蔵

 古代の俑に対峙するように、国立国際美術館の所蔵作品から、約10点の現代作家による人物彫刻を展示いたします。これは大阪市立東洋陶磁美術館とともに中之島で、芸術文化の活動を牽引してきた同館の開館40周年を記念する、初めてのコラボレーションとなります。舟越桂(1951-)は、1980年頃から楠を素材に半身像を制作しています。スフィンクスや異形の人々へと近年の作品は展開しつつも、制作対象としては人物以外には関心が向かないと言います。一人の人間の姿を通して「この世界の成り立ち」を表現できるのではないか、と彼は言うように、文化や時代を超えたより普遍的な人間の精神性を表わそうとする創造活動といえるでしょう。現代作家の創造性と、古代の造形美とが巡り会う、新たな試みをご覧いただきます。

問合せ先

本展示にかかる問合せはこちらまで

 大阪市立東洋陶磁美術館

  電話:06-6223-0055 ファックス:06-6223-0057 ホームページ:http://www.moco.or.jp別ウィンドウで開く

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