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重要文化財「多聞櫓・千貫櫓・焔硝蔵」の特別公開 平成30年の日程が決まりました

2017年12月5日

ページ番号:418932

 大阪城では、平成28年1月から実施し、多くの皆様にご好評を頂いている重要文化財の櫓の長期特別公開を、平成30年も実施します。

 「大坂の陣」ののち、大坂城(大阪城)は徳川幕府による再築工事によって築き直され、幕府の西国支配の拠点となりました。幕末には14代将軍家茂、15代将軍慶喜が相次いで入城し、大坂城は重要な政治の舞台となりましたが、慶応4年(1868年)1月9日に戊辰戦争で落城しました。その際に大坂城内の多くの建物が焼失しましたが、今回特別公開する多聞櫓(たもんやぐら)・千貫櫓(せんがんやぐら)・焔硝蔵(えんしょうぐら)は、この戊辰戦争の大火をくぐり抜けて今日まで残った貴重な建造物です。

 平成30年は、戊辰戦争の開始からちょうど150年に当たります。武士の時代の最後を見届け、明治維新後は近代日本の軍事拠点となった大阪城。この機会に江戸時代以来の大阪城の櫓をご観覧いただき、幕末・維新激動の時代をぜひご体感ください。

開催概要

1.公開日

平成30年3月3日(土曜日)から平成30年11月25日(日曜日)まで

(原則、期間中の土曜日・日曜日・祝日限定公開。ただし春・夏休みの下記の期間中は連日公開)

  • 春の連日公開:平成30年3月24日(土曜日)から平成30年4月15日(日曜日)まで ※定休なし
  • 夏休み連日公開:平成30年7月21日(土曜日)から平成30年8月31日(金曜日)まで ※月曜日定休
※西の丸庭園整備等により臨時休止する場合がございます。詳しくは、大阪城パークセンターホームページ別ウィンドウで開くにてご確認ください。

2.時間

10時から16時30分まで

(チケット販売終了15時30分 最終入場16時)

3.入場料

(1)櫓共通券(多聞櫓・千貫櫓・焔硝蔵、3棟分の入場料)

  • 大人(高校生以上) 700円
  • 小人(中学生以下) 300円

※未就学児、障がい者手帳等ご持参の方は無料

(2)セット券1,200円(3棟+大阪城天守閣入館料) 

  • 大人(高校生以上) 1,200円

※セット券の小人料金はありません。

(3)団体割引(30名以上)

  • 大人(高校生以上) 600円

※小人の団体割引はありません。

4.チケット売場

5.特別公開する重要文化財

(1)多聞櫓(たもんやぐら)

 大手口桝形(おおてぐちますがた)の石垣の上に建ち、二の丸への出入口となる大門を組み込んだ構造をしている。

 多聞櫓とは、塁上に築く細長い長屋状の櫓を指す形式の名称で、由来は、松永久秀(1510年から1577年)の居城である大和国の多聞城において、初めてこの形式の櫓が築かれたことによると言われている。

 大阪城の多聞櫓は寛永5年(1628年)に創建され、天明3年(1783年)に落雷で焼失したが、嘉永元年(1848年)に再建、昭和44年(1969年)に解体修理が行われ、現在に至っている。

 構造は、大門をまたいで東西方向に立つ渡櫓と、その東端部から直角に折れ曲がって南へ伸びる続櫓からなり、渡櫓には、板張りの部屋が3室続き、中央の部屋が一番広くて約70畳敷、両側の部屋は各々約50畳敷の大きさがある。続櫓には、西側(大手口に面した側)に銃眼を備えた笠石の並ぶ約2.7メートルの板張り廊下が真直ぐに伸び、その廊下に面して東側に9畳・12畳・15畳の部屋が合計6室並ぶ。

 なお、渡櫓には、大門の頭上に「槍落し」の装置があるが、これは敵の侵入に備えて設置されたもので、大門から進入しようとする敵を頭上から槍などを落として防御するためのものである。

  • 構造形式:矩折(かねおり)一重(一部楼門)、本瓦葺
  • 面積:710.25平方メートル
  • 重要文化財指定:昭和28年(1953年)6月13日

(2)千貫櫓(せんがんやぐら)

 大阪城の大手口を守る重要な隅櫓のひとつ。元和6年(1620年)に小堀政一(遠州)の設計監督のもとで創建されたもので、昭和34年(1959年)から実施した解体修理の際、土台の木材から「御はしら立 元和六年九月十三日」の墨書が見つかり、この櫓の柱立式の日が明確となった。現存の大阪城公園内の古建造物の中で、乾櫓とともに最も古いものである。

 千貫櫓は、かつて大阪の地にあった本願寺を織田信長軍が攻めた時、本願寺のある隅櫓からの横矢に悩まされ、「銭千貫文出しても取りたい櫓だ」と言わせたことから、後にこの櫓を人々が千貫櫓と呼ぶようになったと伝えられており、後世の櫓にも同じ名が引き継がれている。

 内部は、1階・2階とも回廊の内側に4室ずつの天井板張りの部屋がある。

  • 構造形式:二重二階、本瓦葺
  • 面積

   1階 217.26平方メートル

   2階 162.95平方メートル

   延べ 380.21平方メートル

  • 重要文化財指定:昭和28年(1953年)6月13日

※小堀政一(遠州)〈1579年から1647年〉

江戸初期の大名、茶人。近江国の人。

豊臣氏のちに徳川氏に仕え、作事奉行・伏見奉行などを歴任。

遠江守であったので遠州と称した。茶道の遠州流の祖で、徳川家光の茶道師範。

和歌・書・生花・建築・陶磁・造園にも秀でた。

千貫櫓(左)、多聞櫓(右)

千貫櫓(左)・多聞櫓(右)

多聞櫓の内部

多聞櫓(内部)

千貫櫓の内部

千貫櫓(内部)

(3)焔硝蔵(えんしょうぐら)

 徳川幕府が、鉄砲や大砲に使用する焔硝(火薬)を保管した蔵で、現在の焔硝蔵は貞享2年(1685年)に建造されたもの。焔硝蔵はそれ以前にも城内に数か所あったが、青屋口にあった土蔵造りの焔硝蔵は万治3年(1660年)に落雷を受けて大爆発を起こし、また別の場所にあった半地下式の焔硝蔵も部材の腐食よる建て直しがたびたびなされるなど、幕府は焔硝の有効な保管方法に苦慮していた。

 そうした課題を克服すべく、この焔硝蔵では耐火・耐久・防水に特に工夫がこらされ、床・壁・天井・梁(はり)をすべて花崗岩(かこうがん)とし、石壁の厚さは約2.4メートル、屋根の下は土で固められている。面積は約171.90平方メートル、高さは約5.4メートルで、こうした石造りの火薬庫はわが国では他に例がない。

  • 構造形式:石造一重寄棟造、本瓦葺
  • 面積:171.90平方メートル
  • 重要文化財指定:昭和28年(1953年)6月13日
焔硝蔵 

焔硝蔵

「幕末・維新150年」ゆかりの古建造物にぜひ注目を!

 平成29年はちょうど大政奉還から150年、平成30年は新政府軍と旧幕府軍との戦い「戊辰戦争」が始まってから150年になります。今回内部公開される千貫櫓・多聞櫓・焔硝蔵は、いずれもこの幕末・維新の時代と深いかかわりがあります。

 徳川幕府は大坂夏の陣から5年後の元和6年(1620年)に大坂城の再築工事を始め、およそ10年をかけて豊臣大坂城にかわる「徳川の大坂城」を完成させました。今の大阪城の石垣や堀、残っている古い建物はすべてこの時期以後のもので、千貫櫓は元和6年(1621年)、焔硝蔵は貞享2年(1685年)、多聞櫓は嘉永元年(1848年)に築造されました。

 江戸時代の大坂城は再築以来幕府の直轄で、幕末になると将軍が何度も入城するなど政治の拠点となりました。千貫櫓・多聞櫓が建つ大手口エリアには、大坂城の玄関口だったことから多くの重要人物が訪れ、櫓を間近に望み、大手門(現存、重要文化財)をくぐりました。14代将軍徳川家茂、最後の将軍徳川慶喜、イギリスやフランスなど欧米の使節、そして、幕府が大坂城を明け渡し新政府の管理下に入ったあとには明治天皇も訪れています。特に14代将軍家茂は、第2次長州戦争を大坂城で指揮していた慶応元年(1865年)から翌年にかけ、城内の施設をくまなく巡視し、千貫櫓・多聞櫓の内部にも足を踏み入れたことがわかっています。今回の公開にあわせ、将軍も入った櫓の中に入り、ぜひ幕末の時代に思いをはせてみてください。

 大坂城には江戸時代、門・櫓・蔵・御殿・屋敷・小屋など数多くの建物がありましたが、大半は150年前に起きた戊辰戦争の大火(1868年)で焼失してしまいました。その中にあって千貫櫓・多聞櫓・焔硝蔵は、焼失をまぬがれて社会の激変に立ち会い、さらに第2次大戦の空襲(1945年)にも耐え抜いた貴重な歴史遺産です。

 「幕末・維新150年」にちなむ今回の公開を通じ、大阪城の古建造物の魅力にあらためてご注目ください。
城中大火図

城中大火図(大阪城天守閣所蔵)

6. 取材について

  • 取材・撮影をご希望の際は、「7. お問合せ」にお電話ください。
  • 取材に際しては、必ず自社腕章、社員証(記者証)、または「市政記者カード」のいずれかを見えやすいところに着用してください。腕章の着用がない場合、取材いただけないことがございますのでご注意ください。
  • 取材にあたっては、職員の指示、誘導に従っていただきますようお願いします。
  • 大阪城公園は車両乗り入れ禁止となっております。公共交通機関をご利用のうえ、ご来場ください。

7. お問合せ

大阪城パークセンター

8. 交通機関及び最寄り駅

  • 地下鉄谷町線:谷町四丁目駅(1号-B出口)、天満橋駅(3号出口)
  • 地下鉄中央線:谷町四丁目駅(9号出口)、森ノ宮駅(1号出口、3号-B出口)
  • 地下鉄長堀鶴見緑地線:大阪ビジネスパーク駅(1号出口)、森ノ宮駅(3号-B出口)
  • JR大阪環状線:大阪城公園駅、森ノ宮駅
  • JR東西線:大阪城北詰駅
  • 京阪電車:天満橋駅、京橋駅
  • 市バス:大阪城大手前、馬場町
  • 大阪水上バス:大阪城港、八軒家浜船着場
※いずれの駅からも徒歩約15分から20分
大阪城公園案内図 
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大阪城公園案内図

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