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大阪市立東洋陶磁美術館 企画展「オブジェクト・ポートレイト Object Portraits by Eric Zetterquist」を開催します(平成30年12月8日から平成31年2月11日まで)

2018年6月27日

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 大阪市立東洋陶磁美術館では、平成30年12月8日(土曜日)から平成31年2月11日(月曜日・祝日)まで、企画展「オブジェクト・ポートレイト Object Portraits by Eric Zetterquist」を開催します。
 本展では、ニューヨークを拠点とするアーティストのエリック・ゼッタクイストによる写真作品34点を、被写体となった当館所蔵の陶磁器作品とともにご紹介します。

開催概要

 エリック・ゼッタクイスト(1962年~)は、オハイオ州のヤングズタウンに生まれ、現在はニューヨークを拠点に活動をおこなっています。平成4年(1992年)までの10年間、現代美術家の杉本博司(1948年~)のもとで働き、その間に現代的な写真表現と東洋の古美術を学びました。「古陶磁の肖像」とも言える「オブジェクト・ポートレイト」は、古陶磁の細部を高度に抽象化したシリーズです。ゼッタクイストはこのシリーズについて、「東洋と西洋、そして古代と現代の出会い」だとして、ハード・エッジのアーティストとして知られるエルズワース・ケリー(1923年~2015年)の作品、そして彼が見てきた多数の宋時代の陶磁器からの影響を挙げています。彼の写真は、陶磁器が製作された時代の山水画や禅画を意識したものもあれば、一方でアレクサンダー・コールダー(1898年~1976年)に代表されるモダニズムの構成を思わせる作品も見られます。時代の前後する美術の様式を行き来するように、ゼッタクイストの眼をとおして陶磁器を見つめ直すことで、作品の新たな表情を発見していただきたいと思います。
 ゼッタクイストは、これまでにフィラデルフィア美術館(平成26年(2014年))やバンコクの東南アジア陶磁美術館(平成28年(2016年))において、各館の所蔵作品を撮影した「オブジェクト・ポートレイト」シリーズの展覧会をおこなってきました。本展は、日本で初めて彼の作品を紹介するものであり、平成28年(2016年)に彼が当館の所蔵品を撮影した34点の写真を、被写体となった当館を代表する陶磁器作品とともにご覧いただきます。

開催要項

1 名称

 企画展「オブジェクト・ポートレイト Object Portraits by Eric Zetterquist」

2 開催期間

 平成30年12月8日(土曜日)から平成31年2月11日(月曜日・祝日)まで

3 会場

 大阪市立東洋陶磁美術館

 大阪市北区中之島1-1-26(大阪市中央公会堂東側)

 京阪中之島線「なにわ橋」駅下車すぐ。Osaka Metro御堂筋線・京阪本線「淀屋橋」、Osaka Metro堺筋線・京阪本線「北浜」各駅から約400メートル

4 休館日

  • 月曜日(ただし、平成30年12月24日、平成31年1月14日、並びに2月11日は開館)
  • 年末年始(平成30年12月28日(金曜日)から平成31年1月4日(金曜日)まで)
  • 平成30年12月25日(火曜日)及び平成31年1月15日(火曜日)

5 開館時間

 午前9時30分から午後5時まで。なお、平成30年12月21日(金曜日)から12月24日(月曜日)までは午後7時まで(入館はいずれも閉館の30分前まで)

6 観覧料

 一般600円(20名以上の団体料金は480円)、高校生・大学生360円(20名以上の団体料金は300円)

 なお、中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方(要証明)は無料

 

7 主催

 大阪市立東洋陶磁美術館

8 展示点数

 写真作品 34点

9 同時開催

  • [特集展]「高田コレクション・尾形コレクション ペルシアの陶器―色と文様」
  • [平常展]安宅コレクション中国陶磁・韓国陶磁、李秉昌コレクション韓国陶磁、日本陶磁、沖正一郎コレクション鼻煙壺

10 主な作品

(1) 青磁 八角瓶(せいじ はっかくへい)【左:写真作品、右:陶磁器作品】

 宋時代の陶磁器から影響を受けてきたというゼッタクイストは、南宋官窯の特徴を有するこの瓶を、中国陶磁の古典の「頂点」だと讃えています。写真作品にみられる、墨の滲みを思わせる質感からも窺われますが、彼はこれを瓶と同時代の山水画のスタイルで表現しました。この山水表現は、片側から強く光を当てることで陶磁器の表面に現れた陰影をもとにしています。前景には小舟が遊び、小路を進むと山上に滝と楼閣が現れる、心象風景としての山水画が立ち現れてきます。

写真作品
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エリック・ゼッタクイスト
《青磁 八角瓶》
平成28年(2016年)

陶磁器作品
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青磁 八角瓶
(せいじ はっかくへい)
南宋時代・12~13世紀、官窯
高21.0センチメートル
住友グループ寄贈
(安宅コレクション)
撮影 六田知弘

(2) 青磁劃花 葉文 八角水注(せいじかっか ようもん はっかくすいちゅう)【左:写真作品、右:陶磁器作品】

 ゼッタクイストの写真作品は、北宋時代の水注の頸部と注ぎ口の間の空間を切り取って私たちに提示します。彼は、このシンプルな形状に当時の禅からの影響を見ていますが、同時に私たちのモダンな感性を刺激するものとしても捉えています。確かに、モノクロームの色面で構成された彼の作品は、ハード・エッジ・ペインティングを意識したものと考えられます。具象的な陶磁器の写真から、抽象化された独自の表現へと昇華しています。

写真作品
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エリック・ゼッタクイスト
《青磁劃花 葉文 八角水注》
平成28年(2016年)

陶磁器作品
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青磁劃花 葉文
八角水注
(せいじかっか ようもん はっかくすいちゅう)
北宋時代、越窯系(龍泉窯)
高22.6センチメートル
撮影 六田知弘

(3) 白磁透彫 蓮花文 盆台(はくじすかしぼり れんかもん ぼんだい)【左:写真作品、右:陶磁器作品】

 ランダムに配置された黒い点は、線で結ばれ、ゼッタクイストも言うように、アレクサンダー・コールダー(1898年~1976年)のモビール作品を想起させます。この黒点の配置は、朝鮮時代の盆台に施された、蓮花文の透彫による「透かし」の部分にもとづきます。被写体となった陶磁器作品は、線刻や点線が加えられた蓮花文の、生命力あふれる造形表現が魅力的です。しかし表裏一体をなす透かしの空間に目を転ずると、モダニズムの構成が浮かび上がり、異なるリズムが感じられることに気付かされます。

写真作品
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エリック・ゼッタクイスト
《白磁透彫 蓮花文 盆台》
平成28年(2016年)

陶磁器作品
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白磁透彫 蓮花文 盆台
(はくじすかしぼり れんかもん ぼんだい)
朝鮮時代・16世紀
高39.5センチメートル
住友グループ寄贈
(安宅コレクション)
撮影 六田知弘

11 問合せ先

 大阪市立東洋陶磁美術館

 電話:06-6223-0055 ファックス:06-6223-0057 ホームページ:http://www.moco.or.jp別ウィンドウで開く

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