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大阪歴史博物館 特集展示「森の宮遺跡と河内地方の縄文土器」を開催します(平成31年1月23日(水曜日)から平成31年3月18日(月曜日)まで)

2018年11月21日

ページ番号:453421

 大阪歴史博物館では、平成31年1月23日(水曜日)から平成31年3月18日(月曜日)まで、8階特集展示室において特集展示「森の宮遺跡と河内地方の縄文土器」を開催します。

 今回の展示では森の宮遺跡をはじめとする大阪市内の縄文時代遺跡から出土した土器と、大阪歴史博物館が所蔵する河内湾沿岸の縄文時代遺跡出土の土器を展示し、共通する文様から河内湾沿岸で生活していた人々の交流を浮かび上がらせます。

  大阪市中央区に所在する森の宮遺跡は西日本でも最大級の貝塚がある遺跡で、縄文時代中期から古墳時代まで途切れることなく人々の生活が営まれていました。森の宮遺跡で暮らす人々は、遺跡の西側にある上町台地で獣を狩猟し、東側の河内湾と呼ばれる海で魚介を採集して暮らしていたことがわかっています。同じ頃、河内湾沿岸にはほかにも多くの集落が営まれ、そこに住む人々も集落間で交流を行い、河内湾を生業の場として利用していました。
 

開催概要

1 名称

 特集展示「森の宮遺跡と河内地方の縄文土器」

2 主催

 大阪歴史博物館

3 開催期間

 平成31年1月23日(水曜日)から平成31年3月18日(月曜日)まで(火曜日休館)

4 開館時間

 午前9時30分から午後5時まで(平成31年1月25日(金曜日)を除く会期中の金曜日は午後8時まで開館。なお、入館は閉館の30分前まで)

5 会場

 大阪歴史博物館 8階特集展示室(常設展示場内)

 大阪市中央区大手前4-1-32

 (最寄駅)Osaka Metro谷町線・中央線「谷町四丁目」駅2号・9号出口、大阪シティバス「馬場町」バス停前

6 観覧料

 常設展示観覧料でご覧になれます。
 大人600円(20名以上の団体割引料金は540円)、高校生・大学生400円(20名以上の団体割引料金は360円)
 なお、中学生以下・大阪市内在住の65歳以上の方(要証明証提示)、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料

7 展示資料数

 17遺跡73件

8 主な展示資料

(1) 元住吉山(もとすみよしやま)I式土器

 縄文時代後期後半(約3,500年~4,000年前)の元住吉山I式土器です。器面全体に文様を施していた前の時期の土器に比べると、文様帯が狭くなり、口縁部と胴部に細い線で文様帯を区画し、その間に縄文を施しています。胴部の文様帯には、結び目を持つ縄文を施しています。次の段階の元住吉山II式土器では縄文は消滅しますので、近畿地方では縄文を施す最後の土器です。

元住吉山I式土器
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元住吉山I式土器
(縄文時代後期)
大阪市中央区森の宮遺跡出土
大阪文化財研究所保管

(2) 押型文(おしがたもん)土器と撚糸文(よりいともん)土器

 外面に小さな楕円形の粒や山形文様のある押型文土器は、近畿地方の編年研究では神宮寺(じんぐうじ)式土器の次に出現する黄島(きじま)式土器と呼ばれています。縄文のある土器はそれと一緒に出土した撚糸文土器です。撚糸文とは撚りを掛けた紐を細い棒に巻きつけて、それを転がして文様を施すもので、縄目の粒が直線状に並ぶのが特徴です。この3種類の土器は同じ時代に使われていました。長原遺跡は旧石器時代から人々が暮らし始め、途切れることなく長期間にわたって人々の生活空間だったのです。

押型文土器と撚糸文土器
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押型文土器と撚糸文土器
(縄文時代早期)
大阪市平野区長原遺跡出土
大阪文化財研究所保管

(3) 穂谷(ほたに)式土器

 穂谷式土器は、北河内地方の考古学研究者、片山長三(かたやまちょうぞう)氏が昭和27年(1952年)に発掘調査をされた際に出土した縄文時代早期の押型文土器です。表面に緩やかな振幅の山形文様を施すのが特徴です。口縁部は内面にも同じ文様を施しています。写真下段はハイガイ・アカガイ・サルボウのような二枚貝の外面で土器の表面を削ったもので、縄文時代早期から前期にかけての土器に多く用いられる手法です。なお、上段左端の土器は、穂谷遺跡出土として寄贈を受けましたが、後の調査で大阪府交野市神宮寺遺跡出土の神宮寺式土器と判明しました。

穂谷式土器
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穂谷式土器
(縄文時代早期)
大阪府枚方市穂谷遺跡出土
大阪歴史博物館蔵

(4) 元住吉山II式土器

 昭和24年(1949年)に片山長三氏によって発掘調査された時に出土した土器群です。右側は近畿地方の縄文土器には類例のない高杯形で、脚部には円形の孔を四方に穿(うが)っています。脚部の裾部は見つかっておらず、どのような形になるのかはわかりません。波状に尖(とが)った口縁部の先端には巻貝を押し当てた跡があり、元住吉山II式とわかります。左の土器にも巻貝を押し当てた文様があり同じ時期の深鉢形土器です。

元住吉山II式土器
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元住吉山II式土器
(縄文時代後期)
大阪府四條畷市更良岡山(さらおかやま)遺跡出土
大阪歴史博物館蔵

(5) 長原式土器

 近畿地方の縄文時代晩期の最後の土器です。東日本の縄文土器と違い、縄文を施すものはありません。文様は線を引いた沈線文(ちんせんもん)や粘土紐を貼り付けた突帯文(とったいもん)と呼ばれる簡素なものです。長原式土器は突帯文で飾る土器の最終形態で、器形を単純化し、粘土紐を簡単に貼り付け、刻み目も小さくなるなど、土器を作る手間を省いています。長原遺跡ではこれら長原式土器を使った土器棺墓と最初期の弥生土器を使った土器棺墓が同じ墓地から見つかりました。また、長原式土器の中には籾(もみ)の圧痕が付いたものがあり、縄文晩期の長原には稲作農耕が伝わっていたと考えられます。

長原式土器
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長原式土器
(縄文時代晩期)
大阪市平野区長原遺跡出土
大阪文化財研究所保管

9 関連事業

(1) 学芸員による展示解説

  • 日時:平成31年1月27日(日曜日)及び3月3日(日曜日)いずれも午後2時より30分程度
  • 会場:大阪歴史博物館 8階特集展示室
  • 担当:松尾 信裕(当館学芸員)
  • 参加費:無料(ただし、入場には常設展示観覧券が必要です)
  • 参加方法:当日直接会場へお越しください。

(2) シンポジウム「河内地域の縄文時代遺跡と縄文土器」

  • 日時:平成31年2月17日(日曜日)午前10時から午後4時45分まで(受付は午前9時30分から)
  • 会場:大阪歴史博物館 4階講堂
  • 主催:大阪歴史博物館、関西縄文文化研究会
  • 定員:250名(当日先着順)
  • 参加費:500円
    内容:
    基調報告
    午前10時から午前10時40分まで 松尾 信裕(当館学芸員)
     上町台地の縄文時代遺跡の出現と展開
    午前10時40分から午前11時20分まで 塩山 則之氏(交野市教育委員会)
     河内北部の縄文時代遺跡の出現と展開(仮)
    午前11時20分から正午まで 菅原 章太氏(東大阪市教育委員会)
     河内中部の縄文時代遺跡の出現と展開(仮)
    (昼食)
    午後1時から午後1時40分まで 大野 薫氏(大阪府立狭山池博物館)
     河内南部の縄文時代遺跡の出現と展開(仮)
    講演
    午後1時40分から午後3時まで 矢野 健一氏(立命館大学文学部教授)
     大阪の縄文土器と縄文時代研究の現状(仮)
    (休憩)
    討議
    午後3時20分から午後4時45分まで 司会:矢野 健一氏 登壇者:基調報告者

10 問合せ先

 大阪歴史博物館
 電話 :06-6946-5728 ファクシミリ:06-6946-2662 ホームページ:http://www.mus-his.city.osaka.jp/

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