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シックハウス症候群について

2023年12月11日

ページ番号:94542

  建材や家具に使われている塗料や接着剤などから発生する化学物質やダニ・カビの胞子などによる健康影響が指摘され、それらを総称して「シックハウス症候群」と呼ばれています。
  シックハウス症候群は、医学的に確立した単一の疾患ではありません。それらの症状は多様で、症状発生の仕組みをはじめ未解明の部分も多く、またストレス等様々な複合要素が考えられます。

どんな症状がでるの?

 新築や改築後の建物の室内に入ったときに、次のような症状が現れる場合が多いと言われています。

全身に現れる症状

  •  皮膚の痛み・かゆみ・発疹・湿疹・じんましん・かさかさ
  •  めまい
  •  吐き気・嘔吐
  •  頭痛
  •  脱力感・倦怠感・悪寒・疲れやすい

各部位に現れる症状

  •  目:チカチカする、涙目、充血する、かゆみ、痛み
  •  鼻:刺激感、乾燥、鼻水
  •  口:唇の乾燥
  •  のど:乾燥、痛み、違和感、咳

※ また、症状の現れ方には次のような特徴があります。 

  •  発症のきっかけが転居や建物の新築・改築である
  •  特定の建物内・部屋内でのみ症状が現れる
  •  その場所から離れると症状が全くなくなるか軽くなる
  •  人に与える影響は個人差が大きく、同じ部屋にいるのに、全く影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいる

指針値ってなに?

  厚生労働省では、ホルムアルデヒドをはじめとする次の13物質について、室内濃度指針値を定めています。これは設定時点での科学的な知見に基づき「一生涯その化学物質について指針値以下の濃度で生活し続けたとしても健康への有害な影響はないであろうとの判断により設定された値」です。ただし、この値を超えた場合でも必ず発症するものではありません。
  指針値は、次のとおりです。

指針値について
 物質名 指針値 主な用途
 ホルムアルデヒド 0.08ppm 合板、パーティクルボード、壁紙用接着剤等に用いられるユリア系、メラミン系、フェノール系等の合成樹脂、接着剤
 一部ののり等の防腐剤
 トルエン 0.07ppm 内装材等の施工用接着剤、塗料等
 キシレン 0.05ppm 内装材等の施工用接着剤、塗料等
 パラジクロロベンゼン 0.04ppm 衣類の防虫剤、トイレの芳香剤等
 エチルベンゼン 0.88ppm 内装材等の施工用接着剤、塗料等
 スチレン 0.05ppm ポリスチレン樹脂等を使用した断熱材等
 クロルピリホス 0.07ppb
(但し小児の場合は0.007ppb)
 しろあり駆除剤
 フタル酸ジ-n-ブチル 1.5ppb 塗料、接着剤等の可塑剤
 テトラデカン 0.04ppm 灯油、塗料等の溶剤
 フタル酸ジ-2-エチルヘキシル 6.3 ppb 壁紙、床材等の可塑剤
 ダイアジノン 0.02ppb 殺虫剤
 アセトアルデヒド 0.03ppm ホルムアルデヒド同様一部の接着剤、防腐剤等
 フェノブカルブ 3.8 ppb しろあり駆除剤

※ 25℃の場合
※   ppmとは100万分の1を示す単位です。 1ppm = 0.0001% 
    ppbとは10億分の1を示す単位です。    1ppb = 0.0000001%
※ ホルムアルデヒド、トルエン、パラジクロロベンゼンについて、必要に応じて簡易測定(検知管法)を行い、住まい方をアドバイスします。

予防するにはどうしたらいいの?

効果的な換気を行いましょう

  •  空気の通りをよくするために窓を開け、反対側のドアも開けるなど通風に配慮しましょう。
  •  換気用の小窓や給排気口を家具等でふさがないように注意しましょう。
  •  空気の流れの邪魔にならないよう家具の配置に注意しましょう。
  •  汚染空気を他の部屋に持ち込まないように、発生源近くで換気しましょう。
  •  窓を閉めるときは台所、トイレ、浴室等の換気扇を時々回しましょう。
  •  換気扇のフィルターやファンの掃除はこまめに行いましょう。
  •  高気密住宅の場合には強制換気システムを活用しましょう。

カビ・ダニ対策を行いましょう

  •  カビが発生しやすい場所(台所や浴室、トイレなどの水周り)の換気扇を活用して、汚れた空気を排出するとともに、時々窓を開けて新しい空気を入れましょう。
  •  太陽光には、乾燥と殺菌の効果があります。畳、カーペット、寝具などの日光干しを行って、常に乾燥した状態におくように心がけましょう。
  •  壁や窓ガラスなどの結露を起こしやすい場所の通風をよくしましょう。
  •  室内に濡れたものを干すと、部屋の中の湿度が高くなり、カビが発生しやすくなります。できるだけ洗濯物は外に干すようにしましょう。
  •  ダニやダニの死骸、ふんなどでアレルギー症状などを起こすことがあります。また、食べかすやフケなどはダニのエサになります。こまめに掃除や洗濯をしましょう。
  •  素材としては、フローリングの方がじゅうたんや畳より、カビ・ダニによる汚染が少ないことが分かっています。ただし、床材や床塗料には化学物質を放散するものもあるので、その点も留意して素材を選びましょう。

身の回りの化学物質の使用に注意しましょう

  •  芳香剤や防虫剤、殺虫剤などの使用は、必要なときに用法用量を守って使いましょう。また整髪剤や香水などの使用にも注意しましょう。
  •  改装の際に使用される接着剤や、新たに購入する家具は、ホルムアルデヒド等の使用量の少ないものを選びましょう。
  •  タバコは有害な化学物質がたくさん含まれていますので、禁煙を心がけるとともに、喫煙場所を限定し換気に注意しましょう。

相談窓口はどこなの?

 各区保健福祉センターで市民の皆様からの相談を受け付けています。
 次の各区保健福祉センターの生活環境業務担当へお問い合わせください。

各区保健福祉センター(生活環境)
区名電話番号
06-6313-9973
都島(分館)06-6882-9973
福島06-6464-9973
此花06-6466-9973
中央06-6267-9973
西06-6532-9973
06-6576-9973
大正06-4394-9973
天王寺06-6774-9973
浪速06-6647-9973
西淀川06-6478-9973
淀川06-6308-9973
東淀川06-4809-9973
東成06-6977-9973
生野06-6715-9973
06-6957-9973
城東06-6930-9973
鶴見06-6915-9973
阿倍野06-6622-9973
住之江06-6682-9973
住吉06-6694-9973
東住吉06-4399-9973
平野06-4302-9973
西成06-6659-9973

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