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たばこの健康影響

2023年12月19日

ページ番号:318342

たばこの煙に含まれているもの


たばこの煙には5,300種類以上の化学物質が含まれており、そのうち70種類以上が発がん物質です。

有害物質のうち代表的なものとしては、酸素不足をもたらす一酸化炭素、発がん性物質であるタール、目や鼻の粘膜を刺激するアンモニア、依存の原因となるニコチンなどがあります。

また、たばこの煙はPM2.5の一種でもあります。粒子が小さいため肺の奥深くまで入り込みやすく、肺をはじめ全身の炎症を引き起こし、深刻な影響を及ぼします。

 

身体への影響

たばこを吸っている人は、がんなど様々な病気にかかりやすくなります。

喫煙によってかかりやすくなる病気の図

厚生労働省 喫煙と健康より

喫煙は、肺がん、咽頭がん、食道がん、肝臓がん、胃がん、膵臓がん、膀胱がんなど、全身のがんに関係していることが明らかになっています。

また、喫煙することで血栓ができやすくなったり、気道や肺が傷ついたりします。たばこを吸う人は、吸わない人と比べ、心臓病・脳卒中で死亡するリスクや、COPD※、糖尿病等のリスクも高くなります。

さらに、口の中に煙が直接入ることにより、歯周病や口腔がんのリスクも上がります。受動喫煙においても、歯周病や乳歯のむし歯のリスクは上昇し、子どもの歯ぐきの黒ずみ(メラニン色素沈着)も報告されています。

これらは、禁煙によってリスクが下がることが明らかになっています。

※COPD(慢性閉塞性肺疾患):有毒な粒子やガスを吸い込むことで生じる進行性の肺病変であり、動いた時の息苦しさや慢性の咳・痰などの症状があります。

チラシ「喫煙はお口の健康の大敵です」

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たばこの種類

最近では、火をつけて燃やす従来の紙巻きたばこの他に、新型たばこ(加熱式たばこ・電子たばこ)や水たばこなど様々な製品があります。

これらの製品も有害物質が含まれており、喫煙者にも、周囲の人へも、健康に悪影響が生じうると考えられています。

加熱式たばこ

加熱式たばことは、たばこ葉を燃焼させるのではなく、専用機器を用いて電気で加熱することでエアロゾル(霧状)化した化学物質を吸入するタイプのたばこ製品です。IQOS(アイコス)やglo(グロー)、ploom X(プルーム・エックス)などの製品は加熱式たばこです。

燃焼をしないため、燃焼の際に生じるタールなどの有害物質が少なく、臭いが抑えられる一方で、依存の原因となるニコチンは紙巻たばこと同程度含まれているものもあります。

日本で販売されている加熱式たばこの図(2022年7月現在)

国立研究開発法人国立がん研究センターホームページより

電子たばこ

電子たばことは、香料などを含んだリキッド(溶液)を加熱して、発生するエアロゾル(霧状)化した化学物質を吸入する製品です。

日本で販売されている電子たばこはニコチンを含まず、たばこ事業法のたばこ製品として分類されないため、年齢制限なく購入可能となっています。しかし、電子たばこによっては、健康に影響を及ぼす可能性のある、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドといった発がん性物質を含むものもあります

軽いたばこ

軽いたばこは、紙巻きたばこのフィルター周囲に小さな穴があり、たばこを吸う時に空気を一緒に吸い込むことで、1度に吸い込むタール等を減らすという仕組みです。ライト、低タールなどの文句で販売されていますが、実際にたばこを吸う時には、喫煙者の唇でフィルターの空気孔はふさがれ役目を果たさないことや、「軽い=物足りない」という感覚から満足感を得ようとより深く煙を吸い込んでしまい、結果的に肺への悪影響を増悪させてしまうこともあります。

禁煙を考えている人は、加熱式たばこや電子たばこ、軽いたばこなどに切り替えるのではなく、きっぱりと禁煙しましょう。禁煙外来等についてはこちらから。

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