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牛海綿状脳症(BSE)

[2010年8月30日]
 牛海綿状脳症(BSE)は、1986年に英国で初めて報告された牛の奇病です。
牛の脳の組織にスポンジ状の変化を起こし、起立不能等の症状を示す病気で潜伏期間が2~8年と長く、発症すると2週間から6か月で死亡してしまいます。

BSEは、汚染された肉骨粉(食肉処理の過程で得られる肉・骨等の残渣から製造される飼料原料)を含む飼料の流通を通じて広がったと考えられており、プリ オンという通常の細胞タンパクが異常化したものが原因といわれています。プリオンは、寄生虫、細菌、ウイルスとは異なり、細菌やウイルス感染に有効な薬剤 であっても効果がないとされています。

BSEが大きな問題となっているのは、単に牛の病気というだけでなく、人の新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)別ウィンドウで開くと関連性が高いと考えられているからであり、2001年6月までにvCJDと確定されたものは、イギリスで101名、その他フランスで3名、アイルランドで1名が報告されています。
日本では「感染症の予防及び感染症の患者に対する治療に関する法律」に基づく感染症発生動向調査による届出等で、vCJDは現在のところ1例も報告されていません。

人への感染を防ぐには、病原体の移行が明らかとなった脳、脊髄、眼及び回腸遠位部(小腸の最後の部分)等を食べないことで、これらの部位を含まない食肉や牛乳・乳製品は安全であるとされています。

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