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大阪宣言

2019年11月22日

ページ番号:32163

第1回 大阪会議 1990 大阪宣言

 1990年7月25日から27日にかけて大阪市に参集したわれわれは、世界の水都の歴史、現在、及び未来について相互に披瀝すると同時に、幅広く意見を交換し、以下のような認識と合意を得た。
  都市は、水・緑の恩恵に育まれ、一方では水との戦いを通じてその基盤を築き、それぞれ独自の歴史・文化を形成してきた。都市の持続的な発展は、人間と自然との共生の上に成り立っていることを改めて認識せずにはいられない。
  しかしながら、人間活動の多様化、規模の拡大にともなって、都市と自然環境との均衡・調和はますます困難の度合いを増しつつある。われわれは、参加各都市の抱える課題の共通性と固有性について相互に認識を深めるとともに、この会議の成果が、21世紀の都市づくりに活かされるものと確信する。
  さらに、われわれは都市づくりと水・緑とのかかわりについて、専門的レベルでの経験、技術、計画等に関する情報交流を行い、以下の総括を行った。

 

1. 都市は、水・緑の恩恵に育まれ、一方では水との戦いを通じてその基盤を築き、それぞれ独自の歴史・文化を形成してきた。都市の持続的な発展は、人間と自然との共生の上に成り立っていることを改めて認識せずにはいられない。  
  しかしながら、人間活動の多様化、規模の拡大にともなって、都市と自然環境との均衡・調和はますます困難の度合いを増しつつある。われわれは、参加各都市の抱える課題の共通性と固有性について相互に認識を深めるとともに、この会議の成果が、21世紀の都市づくりに活かされるものと確信する。
  さらに、われわれは都市づくりと水・緑とのかかわりについて、専門的レベルでの経験、技術、計画等に関する情報交流を行い、以下の総括を行った。

(1) 「水都」における水との戦いは、各部市に固有の自然的・社会的条件により余儀なくされるものであるが、手段・方法の面では共有すべき技術的成果を見出すことができる。
(2)地球上の生物にとって不可欠な水資源は有限であり、都市化に伴う水環境の悪化は重要な課題となりつつある。水の利用と保全に関する参加都市の取り組みは互いに、大いに参考となるものである。
(3)ウォーターフロントは、都市の再活性化を先導する場であると同時に、人間性を回復する場として再認識されつつあるが、都市の風土・歴史に応じた開発とデザインを追求すべきである。
(4)緑は水とともに都市における自然要素として、人心のうるおい、生活のやすらぎ、景観の創造、環境の保全などに不可欠であり、緑の積極的な創出によるアメニティの形成は、新しい都市づくりの鍵である。

 

2.以上をふまえ、われわれは、各部市固有の風土に根ざした歴史的資産や技術を生かしつつ、豊かな生活の場を自ら創造することをめざすとともに、今後とも継続的に都市づくりの経験、技術等に関する情報交流、人的交流を行っていくこととした。
  さらに、都市活動が総体として地球的規模での環境変化に大きな影響を及ぼしうることを各都市は十分認識するとともに、地球環境の保全とその改善に全人類が一丸となって取り組むべく、世界世論の形成に向けて先導的役割を果たす所存である。

 

3.われわれは、「21世紀の都市づくりに向けての基本認識と水都の役割」について討議した最初の試みとして、今回の「国際水都首長会議」の意義を高く評価し、世界の水都相互の交流を深めるために参加都市が積極的な役割を果たすこと、及びこの会議を3年以内に、かつ理事都市の定める時期、場所において開催することに合意した。

 

1990年7月27日

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