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天王寺動物園がエンリッチメント大賞を受賞しました!

[2015年11月6日]

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天王寺動物園がエンリッチメント大賞を受賞しました!

 天王寺動物園は、幅広い動物種で、飼育動物たちの環境を豊かにする様々な工夫(環境エンリッチメント)を試みており、このたびNPO法人市民ZOOネットワーク別ウィンドウで開く「エンリッチメント大賞2015」別ウィンドウで開くを受賞しました。
 受賞した取り組みは、いずれも動物たちの「わくわく感」が伝わるものであり、動物の生態や個体の性格などを知らなければ成功できないものです。飼育現場での、試行錯誤を繰り返しながらの改善を図る各担当者の取り組み姿勢も大きく評価されました。
 また、ムフロン、コビトマングース、クロサイ、ヨウスコウワニ、鳥の楽園、ジャガーと様々な動物種での取り組みであり、園全体として取り組んでいることも大きく評価されました。
 今後も、動物が持つ野生本来の行動を発現できるような仕掛けづくりに取り組み、動物園で暮らしている動物たちが幸せになるようにエンリッチメントに取り組みます。

受賞した取り組み

大賞:多様な動物種での環境エンリッチメント

【審査委員コメント】
 幅広い動物種で、多様なエンリッチメントを試みられていることが評価されました。

 コビトマングースでは、落ち葉を集めた「がさごそプール」や、給餌遊具を置く「マングーステージ」が設置され、種固有の採食行動を引き出しています。

 ムフロンでは、突くと餌が落ちる「じゃらじゃらボトル」が活動量を増やし、採食時間の延長に貢献しました。

 クロサイでは、目隠しや餌の設置法の工夫で固定化した行動の脱化に成功し、行動範囲が広がりました。

 ホッキョクグマでは、季節によって展示時間や餌の量を変化させるなどの努力で、常同行動が軽減し、繁殖にも成功しました。ジャガーは水辺や沼地を好むため、プールやシャワーを設置しました。

 ヨウスコウワニでは、湿地を作り、水温や水位・土の量や湿度を制御して、屋外での繁殖を目指しています。いくつかの動物種ではハズバンダリートレーニングも進め、クロサイでは獣医師と協力して無麻酔で採精できる可能性も見えてきました。

 鳥の楽園では給餌時に笛の音を取り入れ、鳥たちが3200㎡ある施設を飛来するようになりました。

 どのエンリッチメントも小さな工夫ですが、不用意なエンリッチメントは事故にもつながるため、動物の生態や個体の性格などを知らなければ成功しません。現場レベルでの小さな地道な努力の積み重ねは、多くの飼育担当者や動物種に波及しており、園内での広がりが見られます。その努力が動物園ファンの理解にもつながっていることが、来園者からの熱心な推薦が近年、大きく増えていることからも分かります。審査委員会でも、動物たちのようすを示す写真や動画から「わくわく感」に浸ることができました。

コビトマングース

コビトマングース

ムフロン

ムフロン

ホッキョクグマ

ホッキョクグマ

ヨウスコウワニ

ヨウスコウワニ

ハズバンダリートレーニングによるクロサイの採血の様子

ハズバンダリートレーニングによるクロサイの採血の様子

環境エンリッチメントについて

 環境エンリッチメント(environmental enrichment)とは、「飼育している動物たちが幸せに暮らせるようにするための具体的な方策」のことです。

 動物園では野生動物を多く飼育していますが、野生動物たちはそれぞれの生息環境に長い年月をかけて適応してきました。動物園では生息環境をそのまま再現することは不可能で、野生の生息環境と比べて狭く、単純で、変化が少ないものになりがちです。そこで、こうした飼育環境に工夫を加えて、環境(environment)を豊かで充実(enrich)したものにしようという試みが環境エンリッチメントです。

 具体的には動物が持つ野生本来の行動の種類や時間配分を発現出来るように、採食(エサの種類、与え方、回数などを工夫する)・社会性(群れ飼育、年齢・性別構成)・認知(遊具やおもちゃなどで頭を使えるようにする)・感覚(五感を使わせる)・空間(行動特性に配慮する)を豊かにします。

担当者コメント

  この度はエンリッチメント大賞という栄誉ある賞をいただき、たいへん光栄に思います。

 私は2014年4月にクロサイ担当になった当初、ひとつの目標を持って仕事に取り組みました。

 それは以前から言われていた、「クロサイが見えない」状況を改善することです。

 今のグラウンドはお客様から死角になる部分があり、よくそこに入り込んでしまうのです。単独生活者のクロサイにしてみればそこで休憩するのが居心地が良いのです。

 しかし水をかけるなどの圧力をかけてお客様から見えるエリアに追い出すのではなく、動物が自発的におもてへ出向くようになることを目ざしてエサの配置や与える時間、与え方、配分などを考え、今のやり方に行き着きました。

 また、同時期に担当になったマングースやムフロンでも、なにか彼らの退屈な時間が減るようなことができないか?と考え、いろいろな園館のやり方を参考にした結果、”ゆすったり転がしたりすれば少しずつエサが手に入る”フィーダーにたどり着きました。

 このやり方は特に目新しいものではなく、むしろどちらかというとオーソドックスなものだと思います。

 それで大賞をいただくのは少し気が引けますが、エンリッチメントはオリジナリティーを競うものではなく、当該動物にとって有効かどうかが最も重要なことだと思っていますので似たような取り組みがあちこちに広がり、数年後には一般的なことになればいいなと思います。

 そうなる前に受賞できたことは私にとってラッキーなことだと思います。

  いろいろなアドバイスをくれたり道具を提供してくれたたくさんの方のおかげです。

 感謝します。ありがとうございました。

大阪市天王寺動物園 油家 謙二

園長コメント

 今回、当園の現場の担当者が積み重ねてきた努力を高く評価していただき、とても感激しています。

 環境エンリッチメントやハズバンダリートレーニングは、動物園が適切な飼育管理を行っていくために、今や不可欠な技術だと思っています。当園においても、この分野の技術力を更に高めていかねばなりません。他園との情報交換も積極的に行っていかねばなりません。当園の取り組みはまだまだ発展途上だと言うのが正直なところですが、今回の受賞を糧に、更なる高みを目ざしたいと思います。

 ありがとうございました。

大阪市天王寺動物園 園長 牧 慎一郎

天王寺動物園等の概要

<所在地>

〒543-0063 大阪市天王寺区茶臼山町1-108

<問合せ>

天王寺動物公園事務所  電話 06-6771-8401 ファックス 06-6772-4633

<最寄り駅>

各線「天王寺駅」「動物園前駅」「恵美須町駅」「新今宮駅」から徒歩約5~10分

【天王寺動物園】

<開園時間>

9時30分から17時(入園は16時まで)

<開園時間延長・夜間開園>

5月・9月の土曜日・日曜日

9時30分から18時(入園は17時まで)

<入園料>

大人500円  小中学生200円  未就学児無料

※障がい者手帳等をお持ちの方、大阪市内在住・在学の小中学生、大阪市内在住で65歳以上の方は無料(要公的証明書提示)

<休園日>

毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)

年末年始(12月29日から1月1日) 

※ただし、平成28年1月1日、3月28日は臨時開園

【慶沢園】

<開園時間>

9時30分から17時(入園は16時30分まで)

<開園時間延長・夜間開園>

5月・9月の土曜日・日曜日

9時30分から18時(入園は17時30分まで)

<入園料>

慶沢園:大人150円  小中学生80円  未就学児無料

※障がい者手帳等をお持ちの方、大阪市内在住・在学の小中学生、大阪市内在住で65歳以上の方は無料(要公的証明書提示)

<休園日>

毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)

年末年始(12月29日から1月1日) 

※ただし、平成28年1月1日、3月28日は臨時開園

【天王寺公園】

<開園時間>

9時30分から17時(入園は16時30分まで)

※10月1日に天王寺公園エントランスエリア「てんしば」別ウィンドウで開くがオープンしました

  開園時間は7時から22時まで

<開園時間延長・夜間開園>

5月・9月の土曜日・日曜日

9時30分から18時(入園は17時30分まで)

<入園料>

無料

<休園日>

無休

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このページの作成者・問合せ先

大阪市建設局公園緑化部天王寺動物公園事務所(管理担当)

住所: 〒543-0063 大阪市天王寺区茶臼山町1丁目108番(天王寺公園内)

電話: 06‐6771‐8404 ファックス: 06-6772-4633

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