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木造仏龕 1基

2013年2月22日

ページ番号:8908

木造仏龕

もくぞうぶつがん

分野/部門

有形文化財/美術工芸品〔彫刻〕

所有者

宗教法人 宝珠院

所在地

大阪市北区与力町1

紹介

木造仏龕写真

 幅が広く奥行きの浅い厨子で、前面に観音開きの扉を付ける。内側には漆箔を貼り、金泥で文様を描く。厨子内部には丸彫による五尊を安置する。中央には胎蔵界大日如来、向かって右に不動明王、左に愛染明王をまつる。上方には湧雲があらわされ、向かって右に地蔵菩薩、左に金剛界大日如来をまつる。それぞれ一木造の彫眼像であり、素地を呈する。扉内側には向かって右に象に騎乗する普賢菩薩、左に獅子に騎乗する文殊菩薩を半肉彫する。
 厨子の裏側に銘があり、宝永8年(1711)に湛海が造立し弟子の湛厳に与えたものであることがわかる。湛海は生駒山宝山寺の開山だが、江戸時代を代表する仏師であり特色ある作風がよく知られている。最近の研究では、湛海自身が直接造像に携わったわけではなく、院達や初代清水隆慶という仏師を使って制作していたことが明らかにされている。この仏龕は、宝珠院への伝来の経過は明らかではないが、湛海様と呼ばれる湛海特有の作風をよく示す精緻なものである。正徳6年(1716)に没した湛海の晩年の基準作であり、現在のところ市内に残る湛海の作例としては唯一のものである。

参考文献

『宝珠院の仏像について』(大阪市教育委員会 2000年)

 

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