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木造千手観音菩薩立像 1躯(太融寺)

[2011年6月10日]

木造千手観音菩薩立像

もくぞうせんじゅかんのんぼさつりゅうぞう

指定有形文化財

 美術工芸品[彫刻]

所有者

 宗教法人 太融寺(たいゆうじ)

所在地

 大阪市北区太融寺町

紹介

 法量 : 像高 98.5cm
木造千手観音菩薩立像/写真

 十一面四十二臂の彫眼像で、頭体を通して根幹部は一材から彫出する。
 木心は体外にはずすが、割矧ぎ(わりはぎ)はなく、内刳り(うちぐり)も施さないという古風な構造を示す。
 像の奥行きは浅く、衣文(えもん)の彫り口は穏やかで上品であり、定朝様(じょうちょうよう)の影響も示している。
 制作年代は平安時代、11世紀後半から12世紀と考えられる。
 両肩先や脇手、頭上面は江戸時代の修復の際に補われたものである。

用語解説

〔彫眼〕

木彫像において、眼を彫り出してあらわしたものを彫眼と呼び、これに対し、眼の内部をくり抜き眼球状の水晶・珠玉・ガラスなどを嵌め込んだものを玉眼という。

〔内刳り〕

木の干割れを防ぐため、また重量の軽減化のため、像底や背面から内部を刳ること。一木造りの仏像などでは像底や背面から刳ることが多いが、寄木造りの技法が完成した以後は像内全面に施されることが多い。

〔衣文〕

衣のひだのこと。時代によって特徴がある。

〔定朝様〕

11世紀に活躍した仏師定朝(不明-1057)の彫刻様式。当時の貴族好みの華麗優美な作風が特徴で、平安時代後期の多くの作品がこの様式で作られている。