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木造阿弥陀如来立像(法音寺) 1躯

2019年1月9日

ページ番号:9224

木造阿弥陀如来立像

もくぞうあみだにょらいりゅうぞう

分野/部門

有形文化財/美術工芸品[彫刻]

所有者

宗教法人 法音寺(ほうおんじ)

所在地

大阪市天王寺区生玉町

紹介

 法量 : 像高 93.2cm

木造阿弥陀如来立像の写真

 来迎印を結ぶ阿弥陀如来立像で、螺髪(らほつ)をあらわさず、簡素に衣摺(きぬずれ)をあらわす点が特徴的である。
 頭体を通して根幹部は一材から彫出、割り首して、さらに前後に割り矧ぐという一木割矧造(いちぼくわりはぎづくり)の彫眼像である。体側材は用いず、構造的には古様を示す。背面材、両手首先、両足先は後補である。面奥は深く一木造特有の量感を示す一方で、浅い体奥には定朝様(じょうちょうよう)の影響もうかがわせる。
 現状では古色を呈する。
 擬古的な特色ある作品で、制作年代は鎌倉時代と考えられる。

用語解説

彫眼(ちょうがん) 木彫像において、眼を彫り出してあらわしたものを彫眼と呼び、これに対し、眼の内部をくり抜き眼球状の水晶を嵌め込んだものを玉眼という

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