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紙本著色釈迦涅槃図 1幅(圓通寺)

2019年1月9日

ページ番号:207592

紙本著色釈迦涅槃図

しほんちゃくしょくしゃかねはんず

指定有形文化財

 美術工芸品[絵画]

所有者

 宗教法人 圓通寺(えんつうじ)

所在地

 大阪市天王寺区生玉寺町

紹介

 法量 : 縦437cm×横367cm 
紙本著色釈迦涅槃図/写真

 圓通寺は生玉寺町に所在し、寺伝によれば慶長3年(1598)の創建という。大幅の涅槃図が伝来しており、彩色を含め保存状態が非常に良い。
 絵師の名前は不明だが、裏面には銘があり、寛永19年(1642)に大坂西堀川の俵屋を願主として、妙順と妙清の菩提のために造立され、圓通寺に寄進されたことがわかる。釈迦が右手を手枕にして横臥する、いわゆる第2様式の構図である。
 人物の配置や細部などに、必ずしも仏典に即していない点があり、仏画について専門的な知識をもっていなかった町絵師の作と考えられる。寄進後に追善・逆修を供養し結縁した信者の墨書銘もある。
 大阪に残る涅槃図としては非常に古い貴重な仏画であり、寺町の草創期である寛永19年(1642)の文書史料としても希少である。

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