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木造地蔵菩薩立像 1躯(宝泉寺)

2019年1月9日

ページ番号:207596

木造地蔵菩薩立像

もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう

指定有形文化財

 美術工芸品[彫刻]

所有者

 宗教法人 宝泉寺(ほうせんじ)

所在地

 大阪市中央区龍造寺町

紹介

 法量 : 像高 95.2cm
木造地蔵菩薩立像/写真

 平安時代後期、浄土教の進展とともに地蔵菩薩像の造立が盛んとなったが、都風の優美な本像もそのひとつである。宝泉寺は『大阪府全志』によれば、覚の坊と号する四天王寺の境外子院で、もとは引声堂の南にあったが、豊臣時代に現在の寺地に移転したという。衣文は穏やかで簡素であり、やや目尻が上がり、口唇にふくよかな抑揚が見られる。穏やかで上品な面相を示し、頬の張りは豊かである。定朝様の進展をうかがわせる一木割矧造、古色の彫眼像である。厨子の背面には厨子と台座・光背を正保3年(1646)に補った修復銘がある。製作年代は12世紀と考えられる。大阪に残る貴重な平安仏である。

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