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木造弁才天及十五童子像 一括(21点)

2019年1月9日

ページ番号:270520

木造弁才天及十五童子像

もくぞうべんざいてんおよびじゅうごどうじぞう

指定民俗文化財

 有形民俗文化財

所有者

 宗教法人 荘厳浄土寺(しょうごんじょうどじ)

所在地

 大阪市住吉区帝塚山東

紹介

木造弁才天及十五童子像

総高113.0cm

 荘厳浄土寺は平安時代応徳年間(1084~1087)に創建されたと伝えられる古刹(こさつ)であり、住吉大社の東に位置して密接な係わりをもつ。大坂の陣後に寺観を復興するにあたり、本末関係にあった奈良県西大寺と緊密な関係が築かれ、律宗の大坂における教学の拠点として繁栄した。寺に残る記録では、元禄年間(1688~1704)に当時の住持 高算が弁才天の尊前で長日の秘法を修めるとともに、弁天講を組織したとある。
 本像はその際に新たに発願されたと考えられ、岩座の一光のもとに弁才天と十五童子をあらわす立体曼陀羅(まんだら)となっている。前段の鏡には御正体「観世音沐浴鏡」と陽刻銘があり、神仏習合信仰との関係を示している。また前段に、牛と馬、米俵をあらわす点は、弁才天信仰と稲荷信仰との習合を示す。これは東大寺の荼吉尼天像にも共通し、住吉の弁才天信仰の特色と考えられる。神仏習合のまち住吉の信仰を考えるうえで貴重な史料のひとつである。

用語解説

荼吉尼天(だきにてん) 耕作神である稲荷神が、仏教や道教の影響をうけて、狐に乗る女性の姿で表された尊格

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