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【第68号】「おうちで伝える『性』のおはなし その2 ~どうやって子どもに伝えよう?」NPO法人ピルコン理事長 染矢 明日香

2017年6月29日

ページ番号:419824

性教育はいつから?

「性教育はいつから始めたらいいでしょうか?」という声をよく聞きますが、厳密に決まっているわけではありません。子どもが興味をもったときが話すタイミングだと思いますので、子どもの個性に応じて、その時に理解できるわかりやすい言葉を選んで話すことが大切です。次に目安となるポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

幼児期 (概ね2,3歳~就学前):性の疑問に答え、プライベートゾーンのルールを習慣化

からだや性に関する素朴な疑問への肯定的な回答


幼児期はママの月経を見て「痛くないの?」や、「赤ちゃんはどこから来るの?」といった、からだや性について素朴な疑問を問うことが多い時期です。その時すぐ答えられなかったとしても、ごまかさず肯定的に回答することが大切です。たとえば月経は「これはケガで出る血とは違うんだよ。ママのおなかには、赤ちゃんが育つお部屋があって、赤ちゃんをむかえる準備をしていてね。これは、そのお部屋のお掃除をしているんだよ。」などと説明してみてはどうでしょうか。「どうしてそのことを知りたいと思ったの?」「あなたはどう思う?」と聞いてみて、知りたい背景やどこまで知っているかも確認しながら、答えを考えてみるのもよいでしょう。この時期に「からだってよくできているね」「あなたが生まれてきてうれしかったよ」と性やからだについて肯定的に伝えることや、愛情のあるスキンシップをたくさんとることが、子どもが自分の性やからだを大切にする意識につながっていきます。

プライベートゾーンのルール

プライベートゾーン(下着で隠れる部分と口)は、「あなただけの大事な場所」です。そして、プライベートゾーンのルールは、性被害・性加害予防と早期対処につなげる大切な考え方です。お風呂や医療機関など例外のケースはありますが、小さい頃から子どもに伝え、習慣化していきましょう。

プライベートゾーンのルール

・他の人のプライベートゾーンを勝手にさわったり見たりしてはいけない

・自分のプライベートゾーンを人にさわらせたり見せたりしてはいけない

・一人でいるときは自分のプライベートゾーンをさわってもよい(性器いじりをしていたら、「人前ではしないように」と伝えましょう)

・性的な言葉や行動で他人を不快にさせてはいけない

そして、もし、プライベートゾーンを勝手にさわられそう、見られそうになったら、「いやだ」「やめて」と言って逃げ、信頼できる大人に話そう、と伝えることも大切です。

学童期(概ね小学校低学年~高学年):二次性徴と性情報の関わり方の準備を

女子の月経


女子の月経については、小学4年生の時期に学校で習うところが多いですが、なかには早く来る子、遅く来る子もいます。家庭では生理用品を用意して、からだが成長したことを喜び、あたたかく、肯定的に、初経を迎えられるといいですね。「これから大変だね~」などと否定的な言葉をかけてしまうと、子どもは「なんだか悪いことが始まってしまった」と思ってしまうかも。また、月経痛や月経不順の対応も知識として知っておきましょう。月経痛がある時は、リラックスや運動などで血行をよくすることが改善法としてありますが、市販の痛み止めの薬も有効です。痛み止めを飲んでもおさまらない時や、日常生活に支障があるほど痛みが強い場合は、子宮の病気が背景にあることも考えられるので、一度婦人科・産婦人科を受診されることをおすすめします。また、10代は月経周期が安定しない時期ではありますが、月経不順の受診の目安として、「3のルール」というものがあります。月経が3ヵ月以上こない、3週間以上続く、月に3回以上くる、というのは、異常のサインなので、医療機関を受診しましょうというものです。もちろん3の数字を待たずとも、心配な時は医療機関の受診をしましょう。

男子の性欲・精通


一方男子は思春期に急に性欲が高まったり、精通(初めての射精)・夢精に戸惑ったりする子どもも多いようです。性欲は運動や趣味での気分転換の他、マスターベーション(セルフプレジャーと表現することもあります)によって射精に導くことで、自分で管理していけるようになることも大切です。マスターベーションをたくさんすると頭が悪くなる、健康によくないというのは迷信です。ただし、他の人に見られない環境ですること、他の人には強制しないこと、清潔な手で行い、強く握ったり、床などにこすりつけたりするやり方はよくないことは大事なポイントです。また、夢精や射精の知識がなく、否定的にとらえる子もいるようです。射精は大人の体に近づいている証であること、汚れた下着は自分で予洗いをして洗濯機に入れておくことなども小学校高学年くらいから伝えるとよいですね。

男子の性器の悩み


思春期の男子は包茎に悩むことも多いようですが、多くの場合手術の必要はなく成長とともに問題なく解決していきます。ただ、包皮の間に垢がたまり、雑菌が繁殖してにおいの原因になったり、炎症をおこしたりすることがあるので、毎日のお風呂で少しずつ皮をむいて、洗って、皮をまた戻す、ということを習慣にしておくとよいでしょう。性器の大きさを気にする子には、性器で人の魅力は決まらないとお伝えしています。男子の性教育には、思春期以降は父親や同性の年長者の手助けを借りるとよいでしょう。

性情報とのかかわり方

携帯電話やスマートフォンを中学生頃から持ち始める子も多いと思いますが、使い始める前に、性情報とのかかわり方や使い方のルールについても話しておきましょう。フィルタリングの設定も有効ですが、友達や身近な年長者などからの性情報をすべてシャットアウトすることは難しいでしょう。インターネットを使う上で、エッチな情報が出てくることがあること。それは大人向けの情報で、現実とは違うフィクションが盛り込まれていること。アプリや会員登録が勝手にされたと通知が出て困ったら、大人に相談することを伝えましょう。

思春期(概ね中・高校生):男女の理解を深め、性行動のリスクと責任を考える

性の多様性

思春期は恋愛感情や性的関心が高まる時期ですが、必ずしもそれが異性に向くとは限りません。同性が好き、どちらも好き、また好きにならない人もいることや、心の性が身体の性と異なる人もいることなど、性の多様性についてきちんと知っておくことで、子どもが自分らしく安心して生きていけることにつながると思います。

交際を始める子も…


交際を始める子がいたり、性行為を意識したりする時期にもなります。交際においては、好きな相手でも嫌なことは「NO」と言い合える、お互いを尊重しあえる関係性となるように見守っていけるといいですね。性行為の延長には妊娠や病気など人生を大きく左右することがあり、性行為をあせる必要はないことや、避妊や性感染症予防についても、正しい知識をもつことを伝えましょう。絶対に妊娠しない「安全日」はないこと、膣外射精は避妊にはならないこと、性行為をするということはたとえ避妊していても妊娠の可能性があることを伝え、お互いのことを大切にできる選択をしてほしいこと、もし性被害にあった時は緊急避妊という手段があること、妊娠や性感染症で不安なことがあれば、医療機関を受診することも大切です。

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