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展覧会構成

[2009年10月25日]

本展覧会は12の章で構成されます。

【1 中国古代の神仙思想】  【2 老子と道教の成立】  【3 道教の信仰と尊像】

 まず【1 中国古代の神仙思想】では、道教のバックボーンともいえる不老長寿の希求や仙人の存在といった神仙思想についてご紹介します。

 これを踏まえ【2 老子と道教の成立】では、春秋時代の思想家「老子」、その人物像について明らかにします。次いで後漢時代の五斗米道(ごとべいどう)から始まる、教団としての道教の成立過程を、書聖・王羲之(おうぎし) 『黄庭経(こうていきょう)』などの拓本を通じて辿ります。

 【3 道教の信仰と尊像】では、道教において、礼拝の対象となる尊像の出現は南北朝時代(5世紀後半)であり、それ以降、彫刻・絵画様々な像が作り続けられることになります。

 唐時代になると老子は唐皇帝の祖先と位置付けられて神格化し、道教は国家宗教としての位置を確固たるものにしました。さらに道教経典の体系化も進み、その集成として『道蔵(どうぞう)』が編纂されています。

主な作品

仙人像[羽人] 青銅鍍金銀 後漢時代 1世紀 大阪市立美術館 【全期間展示】

老子像 牧谿 筆 紙本墨画 南宋時代 13世紀 岡山県立美術館 【展示期間:9月15日~10月4日】

四聖大帝・三官大帝図 絹本着色 明時代 崇偵16年(1643) 京都 六道珍皇寺 【展示期間:9月15日~10月4日】

【4 古代日本と道教】  【5 陰陽道】  【6 地獄と冥界・十王思想】  【7 北斗七星と星宿信仰】 【8 禅宗と道教】

 ここから日本と道教の結びつきへとテーマは進みます。

 【4 古代日本と道教】では飛鳥時代の呪符(じゅふ)木簡を端緒に、空海の著作や天台の守護神などに注目しています。そして【5 陰陽道】では、安倍晴明(あべのせいめい)に代表される陰陽道に取り入れられた道教的要素を様々な角度から紹介します。

 日本へ伝えられた仏教では、既に中国において道教的信仰が取り入れられたり、融合した信仰や尊格が少なくありませんでした。

 その代表として、地獄【6 地獄と冥界・十王思想】と星【7 北斗七星と星宿信仰】を取り上げ、日本での独自の展開を含め一堂に展示します。

 さらに【8 禅宗と道教】では、禅宗における三教(さんきょう)図や伽藍神(がらんしん)像などを通じ、禅宗が中国で成立した段階での道教との強い結びつきを示します。

主な作品

【重要文化財】不動利益縁起 絹本着色 鎌倉~南北朝時代 (14世紀) 東京国立美術館 【展示期間:9月15日~10月4日】

【国宝】六道絵[閻魔王庁図] 絹本着色 鎌倉時代(13世紀) 滋賀 聖衆来迎寺 【展示期間:9月15日~10月4日】

【重要文化財】星曼荼羅図 絹本着色 平安時代後期(12世紀) 大阪 久米田寺 【展示期間:9月15日~10月4日】

【重要文化財】妙見菩薩立像 院命 作 木造 鎌倉時代 正安3年(1301) 東京 読売新聞社 【全期間展示】

安倍晴明像 絹本着色 室町時代(14世紀) 大阪 阿倍王子神社 【展示期間:9月15日~10月4日】

焔口餓鬼図[面然大士] 絹本着色 明時代(16世紀) 千葉 観音教寺 【展示期間:9月15日~10月4日】

【9 仙人/道教の神々と民間信仰】  【10 道教思想のひろがり】

 さて再び中国に戻ります。

 【9 仙人/道教の神々と民間信仰】では、関羽(かんう)=関帝をはじめとする実在の人物や様々な仙人が道教に取り込まれ、民間信仰と一体となって広がりをみせていく諸相を概観します。こうした神々・仙人たちの図像は、『列仙全伝(れっせんぜんでん)』をはじめとする版本を通じ日本にも多大な影響を及ぼしました。

 そして【10 道教思想のひろがり】では、とどまるところを知らない道教のひろがりを実感するために、中国の医学や占術、さらには日本の庚申(こうしん)信仰や七夕・浦島物語などを取り上げます。

主な作品

【重要文化財】蝦蟇仙人図 顔輝 筆 絹本着色 元時代(13~14世紀) 京都 知恩寺 【展示期間:9月15日~10月4日】

関聖帝君像 揚津 筆 木庵性瑫 題 紙本着色 清時代(17世紀) 京都 萬福寺 【展示期間:10月6日~10月25日】

【重要文化財】青面金剛立像 木造 平安時代後期(11世紀) 奈良 東大寺 【全期間展示】

名所江戸百景 市中繁栄七夕祭 歌川広重 紙本木版 江戸時代 安政3年(1850) 神奈川県立歴史博物館 【展示期間:9月15日~10月4日】

【11 近代日本と道教】  【12 拡散する道教のイメージ】

 ここからは近代以降をテーマとします。

 【11 近代日本と道教】は、その著書『The book of tea』 (茶の本)において「茶は、姿を変えた道教である」と述べた岡倉覚三(おかくらかくぞう) [天心(てんしん)]を中心に、近代美術における道教的画題を集めています。

 最後に【12 拡散する道教のイメージ】として、カタカナ表記の「タオイズム」という言葉や思潮と結び付いた、これまでの宗教的・歴史的理解による造形活動とは全く異なる展開について触れます。

主な作品

浦島図 山本芳翠 油彩 明治26年(1893) 岐阜県美術館 【全期間展示】

関係項―サイレンス 李禹煥 石・鉄 昭和54年(1979)・平成17年(2005) 神奈川県立近代美術館 【全期間展示】

展覧会情報

お問い合わせ

大阪市ゆとりとみどり振興局 美術館

住所: 大阪市天王寺区茶臼山町1番82号

電話: 06-6771-4874 ファックス: 06-6771-4856

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