
【Q2】残留塩素と塩素イオンは異なるものか?
【A2】水道水には消毒用の塩素を加えていますが、これは病原菌などから水道水を守るため、蛇口で0.1mg/L以上の残留塩素が残るよう法令で定められているからです。残留塩素とは、水道水中で消毒効果のある状態で残っている塩素のことをいいます。一方、塩素イオンは、食塩を水に溶かした時にできるもので、残留塩素とは異なり酸化力がなく消毒効果もありません。
【Q3】塩素はトリハロメタンなどの発ガン物質をつくるので浄水器をつけなければならないと言われたが本当にそうなのか?
【A3】トリハロメタンは、淀川の水に含まれるフミン質という有機物質の一部と消毒のための塩素が反応して生成されます。
法律では、生涯にわたって連続的に摂取しても人の健康に影響が生じないレベルを基に安全性を考慮して、トリハロメタンの基準値を0.1mg/L以下に設定しています。
高度浄水処理はトリハロメタンなどの微量有機物を低減するための浄水処理方法の調査研究を基に導入されたものです。現在の浄水処理システムで蛇口のトリハロメタン濃度は、安全性を考慮した基準値のさらに1/10程度まで低減されています。従って、大阪市の水道水の濃度レベルでは、浄水器で除去する必要はありません。
水道水に試薬を添加し黄色に発色したのを見せて「これが毒であり、浄水器を付けなければダメだ」という商法の問い合わせが頻繁にあります。これは、残留塩素の存在を確認するトリジンによる検査方法によって、法令のとおり消毒効果のある残留塩素が正常であることの証拠を逆手にとったものです。
浄水器を使用する場合は、カートリッジの交換などメーカーの説明書に従った維持管理が必要です。さらに、浄水器では、消毒用の残留塩素を取り除いてしまうため、処理された水は雑菌に汚染されやすくなっていますので、早めに使用することを勧めます。
【Q4】残留塩素濃度が最近低くなったが、何か原因があるのか?
【A4】蛇口の残留塩素濃度を確保するため、市内給水栓に設置している監視装置のデータの変動を参考に、浄水場出口の濃度監視を行っています。有機物が多いと蛇口に到達するまでに塩素を消費するため、浄水場出口濃度が制御目標値1.5mg/Lを超えるような塩素制御を行う場合が従前の処理ではありました。高度浄水処理では有機物を大幅に低減し塩素消費が減少しますので、制御目標値を0.6mg/Lまで低減可能となりました。浄水場の近くにお住まいの方には塩素臭いといった不便を以前おかけしていましたが、塩素臭いこともなく残留塩素も低くなっています。なお、浄水場から離れた地点でも、法令のとおり 0.1mg/L以上の残留塩素を確保しています。
大阪市水道局工務部水質試験所
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