ページの先頭です

工業用水道事業について

2017年10月31日

ページ番号:15747

西側から見た大阪港全景の写真

1.工業用水道とは

 工業用水は、製造業において冷却、洗浄、ボイラー等、さまざまな用途に使われているほか、一定の条件を満たせば、製造業以外(運輸業、倉庫業、商業施設、温浴施設等)でもご使用していただくことができます。ただし、飲用することはできません。

2.沿革

 昭和のはじめごろから、西大阪地域を中心に地盤沈下が激しくなり、台風時には高潮などで大きな被害を受けました。そこで大阪市では、地盤沈下の原因となっている地下水の汲み上げをおさえるため、昭和29年に地下水の代替水を供給する目的で、此花区、福島区を対象に工業用水道の給水を開始しました。

 昭和31年の工業用水法の制定により、工業用地下水の汲み上げ規制が始まり、規制区域の拡大に伴い4回にわたる施設の拡張事業を実施した結果、昭和43年には、1日標準給水能力575,000立方メートルに達しました。

 工業用水道の完成により、基準に適合しない地下水の汲み上げは昭和43年12月に禁止となり、その結果、地盤沈下はほぼ収まり、所期の使命を果たすとともに、本市の産業活動を支える重要な役割を担うようになりました。

  その後、異常渇水や石油ショックなど景気の後退等により給水量が減少したため、平成4年度以降、1日標準給水能力は、300,000立方メートルとなりました。

  また、大阪市及び大阪府が地方自治法に基づき共同で設立した一部事務組合である大阪臨海工業用水道企業団(以下、企業団という。)は、大阪府側の堺港地域、大阪市側の大阪南港地域及び自家用工業用水道として大正区、浪速区、住之江区、西成区に給水する大阪市工業用水道に給水してきました。

 しかし、大阪府側唯一であり最大の需要者であった企業が平成14年度末に全量撤退したことを受けて、平成15年度末に企業団は解散することとなりました。企業団解散後、残る市域の需要者への給水は大阪市が引き継ぎ、効率的な施設運用を図れるように大阪市の東淀川浄水場と企業団の施設を接続するため、平成16年度から大阪市工業用水道広域化事業を行い、平成18年度末で完了しました。

 この結果、平成19年度からは、当初、企業団から受水していた40,000立方メートル相当を減量し、1日標準給水能力は、260,000立方メートルとなっています。

工業用水道年表

Adobe Acrobat Reader DCのダウンロード(無償)別ウィンドウで開く
PDFファイルを閲覧できない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Acrobat Reader DC をダウンロード(無償)してください。

3.工業用水はこのようにして作られています

 淀川と大川(旧淀川)から原水を取水し、浄水場の沈でん池で硫酸ばんどを注入して原水中の不純物を沈でんさせ、配水池からポンプにより加圧して各工場に給水しています。ろ過処理や塩素の注入は行っていません。
工業用水道処理フロー図

取水口
ここから淀川の水を取り入れます。

取水ポンプ場
沈砂池の水をポンプでくみあげます。

着水井
取り入れた水の水位を調整します。

凝集沈でん池
「硫酸ばんど」という薬品を入れ、細かいまざりものなどを沈めます。

配水池
できあがった水をためておく池です。

配水ポンプ場
水に圧力を加え、お客さまの元へ送り出します。 

4.工業用水道は様々な分野で利用されています

主な使用用途(平成28年度)

使用用途

割合

冷却用

41%

洗浄用

19%

温度調節用

2%

汽缶用

6%

原料用

7%

その他

7%

工業用以外の用途(雑用水)

18%

業種別使用水量比率(平成28年度)

業種

割合

鉄鋼

25.9%

化学

15.9%

パルプ・紙

18.0%

金属製品

4.0%

その他製造

13.2%

エネルギー

5.9%

雑用水

17.1%

 使用用途別で見ると、主に冷却用と洗浄用が多く、合わせると全体の約60%を占めています。業種別では鉄鋼業が最も多く、次いでパルプ・紙、雑用水、化学の順になっています。

5.工業用水の水質

 工業用水道の供給水質は、上水道と比べ、水処理の工程でろ過や、塩素などの処理を行っていませんが、市内の事業所に供給する工業用水の水質が使用に際して適切な水質であることを確認するため、水質試験を行っています。

 このため、冷却用水、洗浄用水、原料用水など大半の用途に使用できますが、ボイラー用水、染色用水など質の高い水を必要とされる場合には、独自に浄化処理を行っていただく必要があります。

(平成28年度平均値)

試験項目

単位

試験項目

単位

水温

19.4

硬度

㎎/L

41

濁度(比濁)

<0.5

蒸発残留物 

㎎/L

91

色度(比色)

3

過マンガン酸カリウム消費量

㎎/L

2.5

pH値

7.0

塩素イオン

㎎/L

13

電気伝導率

μS/㎝

155

鉄イオン

㎎/L

<0.03

アルカリ度

㎎/L

27.2

マンガン及びその化合物

㎎/L

0.014

6.給水区域

 工業用水道は、大阪市工業用水道事業給水条例において、給水区域が定められており、次の区域に給水しています。

 都島、福島、此花、港、大正、浪速、西淀川、淀川、東淀川、東成、旭、城東、鶴見、西成区の全域

 北、生野、住之江、東住吉、平野区の一部地域

給水区域図

7.工業用水道料金の仕組みについて

 大阪市の工業用水道は、「責任水量制」を採用しております。

 これは、ご使用になられた水量にかかわらず、責任使用水量分の料金を負担していただく制度です。責任使用水量を超えてご使用になられた水量については、超過料金を負担していただいています。

 なお、新規のお客さまの責任使用水量は、1日1立方メートルとなっています。

料金の計算方法(1か月)
責任使用水量水量(立方メートル)×35円/ 立方メートル×1.08(円未満切捨)
超過使用水量水量(立方メートル)×70円/ 立方メートル×1.08(円未満切捨)
メータ料口径月額
40ミリメートル以下432円
100ミリメートル以下1,620円
150ミリメートル以下3,672円
250ミリメートル以下4,104円
350ミリメートル以下5,400円
400ミリメートル以下7,992円
〈例〉
1か月のご使用料金(責任使用水量が1日1立方メートル のお客さまの場合)
(1か月が30日でのメータ口径75 ミリメートル、月100立方メートル使用した場合)
責任使用水量分:30立方メートル×35円×1.08(消費税)=1,134円・・・1
超過使用水量分:70立方メートル×70円×1.08(消費税)=5,292円・・・2
メータ料:1,620円・・・3
1+2+3=8,046円が1か月のご使用料金になります。
工業用水道料金早見表(1か月につき)
使用水量メータ口径
40ミリメートル以下100ミリメートル以下150ミリメートル以下250ミリメートル以下350ミリメートル以下400ミリメートル以下
100立方メートル6,858円8,046円10,098円10,530円11,826円14,418円
200立方メートル14,418円15,606円17,658円18,090円19,386円21,978円
300立方メートル21,978円23,166円25,218円25,650円26,946円29,538円
400立方メートル29,538円30,726円32,778円33,210円34,506円37,098円
500立方メートル37,098円38,286円40,338円40,770円42,066円44,658円
1,000立方メートル74,898円76,086円78,138円78,570円79,866円82,458円
1,500立方メートル112,698円113,886円115,938円116,370円117,666円120,258円
2,000立方メートル150,498円151,686円153,738円154,170円155,466円158,058円
3,000立方メートル226,098円227,286円229,338円229,770円231,066円233,658円
5,000立方メートル377,298円378,486円380,538円380,970円382,266円384,858円
10,000立方メートル755,298円756,486円758,538円758,970円760,266円762,858円

※ 金額には、それぞれメータ料、消費税及び地方消費税相当額が含まれています。

8.工業用水道データ

 通水開始日など主な統計データは次のとおりです。

  • 通水開始日(一部)
    昭和29年(1954年)6月15日
  • 給水会社・工場数(平成29年3月31日現在)
    285社、349工場
  • 1日標準給水能力
    260,000立方メートル
  • 1日最大給水量(平成28年度)
    85,390立方メートル(過去最大 昭和45年 471,640立方メートル)
  • 1日平均給水量(平成28年度)
    67,116立方メートル

このページの作成者・問合せ先

水道局 総務部 お客さまサービス課(工業用水道)
電話: 06-6616-5478 ファックス: 06-6616-5479
住所: 〒559-8558 大阪市住之江区南港北2丁目1番10号 ATC ITM棟9階

メール送信フォーム