大阪市水道局では、大阪市の工業用水道が平成16年度に通水から50周年を迎えたことを受けて、大阪市工業用水道通水50周年記念事業として、このたび「大阪市工業用水道五十年史」(A4版、596頁)を発刊しました。
この「大阪市工業用水道五十年史」は、広く市民、利用者の皆さまにご覧いただけるよう、区役所、図書館及び行政資料センター(市役所中之島庁舎内)等に設置(7月1日から閲覧可能)するとともに、ご希望の方には、1冊4,960円(税込、郵送料別途)で有償頒布させていただくこととしております。
大阪市工業用水道事業は、昭和29年6月15日に通水を開始して以来、地盤沈下対策並びに大阪市の高度な都市活動を支える都市基盤として重要な役割を果たしてきました。「大阪市工業用水道五十年史」では、これらの大阪市工業用水道事業の創設から現在に至る50年の歴史に加え、平成16年3月末に解散となった大阪臨海工業用水道企業団の歴史も併せて掲載し、大阪市工業用水道の歩みを克明にまとめています。
大阪市工業用水道事業の創設から現在に至るまでの歴史と、平成16年3月に解散となった大阪臨海工業用水道企業団の歴史を、概ね時間経過に沿った形で、6編構成でまとめている。
沿革
第1編 工業用水道の創設
第2編 拡張期
第3編 施設規模の適正化及び施設更新
第4編 大阪臨海工業用水道企業団の設立から解散
第5編 工業用水道の現状と今後
第6編 資料
大阪市工業用水道の歴史 大阪市では、西大阪地区を中心に、昭和初期から工業用地下水の過剰くみ上げによる地盤沈下が激しくなり、台風時には高潮により大被害を受けてきた。
そのため、大阪市では地盤沈下防止対策の一環として、昭和26年3月から工業用地下水の代替水を供給する目的で工業用水道の建設に着手し、昭和29年にはじめて此花区、福島区を対象に給水を開始した。
その後、昭和31年に工業用水法が制定され、工業用地下水のくみ上げが順次規制されたのに伴い、需要量の増加に対応するため4回にわたる工業用水道の拡張事業を実施してきた結果、昭和42年度には575,500立方メートル/日の給水能力を有するようになった。
しかしながら、昭和48年夏期における異常渇水、引き続いての石油危機による急激な景気の後退により需要量は大幅に減少し、その後も節水意識の浸透等により需要量の減少が続いた。
このような需要動向に対応して経営の効率化を図るため、余剰施設の休・廃止 を段階的に行ってきた結果、給水能力は300,000立方メートル/日となり現在に至っている(平成19年度より、給水能力は260,000立方メートル/日となっている)。
なお、大阪臨海工業用水道企業団は、大阪南港及び堺港地域へ工業用水を供給する目的で、昭和35年に大阪市・大阪府が共同で設立したものであるが、大阪府側唯一となっていた需要者が撤退したことにより、平成16年3月末に解散することとなった。平成16年度から残る大阪市域の既存需要者への給水を大阪市が引き継いでいる。

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