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これからのまちづくり

[2010年12月24日]

■はじめに

 大正区の特性は、木津川、尻無川、岩崎運河に囲まれ、大阪の海の玄関である大阪港と深いかかわりを持ちながら発展してきたところにあります。
 明治期には当時の大阪市予算の20数倍にのぼる巨費を投じて築港事業が行われ、対アジア・太平洋貿易の拠点となり、また戦後は、我が国を代表する阪神臨海工業地帯の中核的な地域として重化学工業の拠点となり、大阪さらには、我が国の経済発展に先導的な役割を果たしてきました。
 また、戦後48年間にわたる大正地区復興土地区画整理事業が平成6年に収束し、さらに、「北村計画」では、住宅、医療・福祉、グリーン・スポーツ施設等が誘致されるなど、21世紀に向けた都市基盤が整備されてきました。しかし、咲洲等の埋立地への港湾機能の移転、産業構造の転換、また急激な少子・高齢化の進行など社会経済環境の変化が顕著となっています。こうした状況をふまえ、平成13年夏に完了した鶴浜沖埋立地の開発計画が今後の大正区のまちづくりの重要な位置をしめており、同埋立地を核として豊富なウォーターフロントを活かし、商工業との共生を図りながら、人が住み、働き、集う、そして新しい文化を創造する地域へと変貌していくことが求められています。

 

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■まちづくりの目標

 今日、社会の成熟化が進行するなかで、区民ニーズがますます高度化・多様化しています。また、国際的な経済競争の激化や高度情報化の進展、急激な少子・高齢化の進行、地球環境問題の深刻化というような社会経済環境の変化が顕著となっています。本格的な地方分権時代を迎え、このような変化を的確にとらえ、地域の実情に応じて主体的に立案していくことが一層重要となっています。
 区民と行政の良好なパートナーシップを確立し、区民参画・協働によるまちづくりを推進するため、行政・区民・企業等の各々の特性をふまえ、市民公益活動との連携、民間の活力・ノウハウを生かしたまちづくりが必要となっています。

 

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■まちづくりのキャッチフレーズ

 本格的な少子・高齢社会、豊かな成熟社会を展望し、生涯を安心して暮らせるまち、健康で豊かに生きがいのある生活を楽しめるまち、活力のあるまちを目指し、21世紀にふさわしい「住・職・遊」のバランスのとれた魅力あるまちづくりに向けた推進活動が区民総意のもと進められており、今後、より一層推進するためにキャッチフレーズが設定されています。

(大正区のキャッチフレーズ)
 夢のせて ちょっと目をひく 大正区

 このキャッチフレーズの「ちょっと」には、「・・・・・・ほかにない」、「・・・・・・した評判」というように「多い・大きく・大変に・非常に」などの意味と願いが込められ、未来に向けた『夢』あるまちづくりによって、大正区は「ひとはときめき」「まちははなやぎ」「未来はかがやき」といった新しい創造につながるまちへと、一味も二味も違ってきますと決意を表しております。

 

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■まちづくりの主要課題

安心して暮らせるまち・人にやさしいまち

 急速に進む高齢化に対応していくためには、だれもが安心して暮らすことのできるまち・人にやさしいまちにすることが重要となっています。
 障害のある人や高齢者をはじめ、すべての人々が社会と関わりを持って地域社会で共に生活していく体制整備が必要であり、地域におけるケアシステムの構築や生活しやすいまちづくりを行い、必要なとき、必要な人に質の高いサービスを提供できるシステムをつくっていくことが課題となっています。
 北村地区は病院、社会福祉諸施設や老人保健施設など医療・福祉の総合的なサービス供給体制が整備されてきました。
 また、「大正区ふれあい福祉センター」を中心に、在宅サービスステーションも整い、在宅福祉に大きな役割を果たしています。
 地域支援システムは、地域ネットワーク委員会が要援護者の実態把握やニーズを発見し、在宅支援活動を実施するなど高齢者の健康づくり、いきがいづくりへの支援活動を展開しており、さらなる充実が望まれます。

防災対策の充実

 地震や風水害などの災害から人々の生命と財産、社会的資産を守り、市民生活や都市活動の安全性を確保するとともに、被災時の速やかな復旧を図る体制を整備し、災害に強いまちづくりを推進していくことが重要となっています。
 地域防災計画に基づき、計画的に市民生活や都市活動の安全性確保に努め、初期活動をはじめとする各種災害応急体制や消防・救急救助体制の充実を図るなど、引き続き総合的な防災体制の確立に努めるとともに、都市施設や建築物等の耐震化、不燃化の促進に努め、震災に対する安全性の高いまちづくりをしていく必要があります。

コミュニティ活動の推進

 区民の地域社会における生活の比重が高まり、人々の価値観の多様化が進むなかで、地域福祉の推進、青少年の健全育成、環境の美化、防災、防犯さらには国際交流の推進、都市生活ルールの確立など地域社会に対する期待はさらに高まっています。こうしたことから、一人ひとりがいきがいを持ち、社会参加することができるよう、自主的なコミュニティ活動の支援に向けた施策を充実・強化する必要があります。地域の特性、実情に応じた活動や社会的活動に至るまでの幅広い展開と真に豊かなまちとして、区民や企業の主体的なボランティア活動をまちづくりのなかに定着させていくことが重要であり、(財)大阪市コミュニティ協会 大正区支部協議会を中心とする社会の変化に対応した地域社会づくりとしてのコミュニティ活動が期待されています。

 

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■おわりに

計画推進のために

 まちは人間が主役です。
 まちは、さまざまな人々がいきがいを求めて集まり、住み、働き、学び、遊ぶなど多彩な活動を行う場です。 豊かな生活のためには、さまざまな情報を一人ひとりの生活に取り入れられる環境整備が重要であり、また、区民のわがまちに対する誇りや愛着を醸成するとともに、それらを内外へ広範囲に発信していくことが求められています。
 大正区が今後進めるまちづくりは、将来を担う国際的・創造的人材の育成、保健・医療・福祉の総合的なシステムの推進、産業構造の転換、新たな都市基盤整備や住環境の整備などであり、相当の期間が必要と思われます。
 まちづくりを具体的に進めていくためには、制度面・資金面などにおいてさまざまな制約が存在しています。また、人々の価値観の多様化や急速に進展する少子・高齢化、国際化など社会経済情勢の変化、また大正区が果たしていくべき役割の増大などによって、まちづくりの課題も一層高度化・多様化していくことが予想されます。
 さまざまな制約を克服し、このような課題に対応したまちづくりを着実に推進していくためには、大阪市・大正区はもとより区民をはじめ、大正区のまちづくりにかかわりを持つすべての人や組織が、そのエネルギー・アイデア・ノウハウ・資金などを結集し、総力をあげて取り組まなければなりません。
 まちづくりを成功に導く要因は、自然環境や交通などの立地条件ではなく、地域の主体的力量、すなわち住民自身の内発力ではないかと思われます。言い換えれば、人づくりこそまちづくりを成功させる決め手であり、まちづくりは人づくりに始まり、人づくりに終わるといえると思います。
 もとより、まちづくりは行政のみでできるものでもなく、また、一人の力でできるものでもありません。肝要なことは、区役所をはじめとする行政と地域の人々の役割分担と組み合わせであると言えます。
 幸いなことには、大正区は江戸期の新田開発から区の歴史が始まり、その間、多くの高潮・暴風雨・津波などの災害にあい、また近世においても、区の跡形もなくなるような戦災や暴風雨による水害を経験しており、その都度この困難を乗り越えてきた人々の不屈の精神を引き継ぎ、伝統となって、次代へ「よりよいまち」を引き継いでいこうとする気持ちが大変強いという区民気質を持っています。
 この気質とまちづくりの目的意識を結び付け、区民をはじめ、区外から働きにくる人や企業・団体など区内で活動する人々や組織の協力を得ながら、まちづくりを進めていくことが、大正区のまちづくり推進の最も近道といえますし、また今後の重要課題であるといえます。
 以上の観点に立ち、大正区のまちづくりにおいて、ハード面の充実はいうまでもなく、人づくりなどのソフト面での取り組み強化もあわせて、人間中心の視点、国際的・広域的視点、個性あるまちづくりの視点など、総合的な視点のもと長期的な展望のうえに立ったまちづくりの推進が期待されます。

このページの作成者・問合せ先

大阪市大正区役所 総務課総合企画グループ

住所: 〒551-8501 大阪市大正区千島2丁目7番95号(大正区役所5階)

電話: 06-4394-9683 ファックス: 06-6553-1981

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