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3.観光バス交通の現状と駐車実態

2023年10月3日

ページ番号:5489

(1)観光バス交通の現状  

 最新の平成11年度道路交通センサス自動車起終点調査によると、大阪市に発着する観光バス交通は、平日で960台/日、休日で1,384台/日であった(自動車起終点調査:5年毎に全国的な規模で実施される自動車動向調査)。
 なお、以降のデータ分析においては、平日より休日の方が大阪市に発着する観光バス交通が多いことから、休日データを使用する。          

 

(2)観光バス駐車実態  

1) 駐車実態の地域特性  

 下表に示すように、大阪市における観光バスの駐車実態の地域特性をみると、「待機」は、北区、中央区、港区といった観光地や観光施設が位置する区で多く、「夜間留置き」も北区、中央区といったホテルが集中する区で多い。一方、「乗降」は梅田、難波、天王寺といったターミナルを含む北区、中央区、天王寺区、阿倍野区で多くなっている。    

2) 駐車時間の実態

 駐車時間を見ると、観光施設の滞在時間の一時的な「待機」は、60分~120分が多くを占めている(平均駐車時間140分)。「夜間留置き」は夕方から朝までの駐車で、平均駐車時間は約15時間であった。一方、「乗車」は、20分~60分が多くを占めている(平均駐車時間:41分バスに乗り込む時間を多少要することや、事前に待機することが考えられる)。「降車」は、0分~20分がほとんどを占めている(平均駐車時間:7分降車は乗客が降りるだけなので比較的短時間で済むと考えられる)。

表-1 駐車実態の地域特性(休日)
 待機夜間留置き乗車降車
 小計5311355024381,606
 北区88426462256
 中央区93577554279
 天王寺区35-10257194
 西区5512-875
 鶴見区25-261162
 城東区12-241349
 生野区19---19
 浪速区66-5238156
 淀川区--463278
 東淀川区11-113052
 西淀川区---33
 港区92-3-95
 住之江区212411-56
 大正区--221133
 都島区14--822
 東成区--101020
 旭区--336
 阿倍野区--5398151

単位:台/日   資料: 平成11年度道路交通センサス自動車起終点調査

 

表-2 駐車時間分布(休日)
 待機夜間留置き乗車降車
 小計5311355024381,606
  0~ 2052-47432531
  20~ 4015-2056226
  40~ 6013-155-168
  60~120236-95-331
 120~18062---62
 180~2403---3
 240~30081---81
 300~69135--204
 平均(分)140911417-

単位:台/日  資料:平成11年度道路交通センサス自動車起終点調査   

 

3) ピーク時駐車実態

 駐車形態別のピーク時間帯を見ると、都心部、臨海部、大阪市全域ともに、「待機」のピークは観光活動が多く見られる昼前であった。「乗車」はツアー等の出発のため早朝、「降車」は解散時の夕方以降であった。

 

表-3 ピーク時駐車実態(休日)
 待機夜間留置き乗車降車
台数ピーク時台数ピーク時台数ピーク時台数ピーク時
 都心部14810時45分
~11時30分
11121時40分
~7時55分
1077時40分
~7時50分
4521時20分
 臨海部5910時15分
~11時35分
2416時40分
~8時15分
257時40分
~7時50分
1119時25分
 大阪市全域23310時45分
~11時30分
13521時30分
~7時55分
1887時40分
~7時50分
5517時05分

単位:台/ピーク時  資料:平成11年度道路交通センサス自動車起終点調査

#都心部:概ねJR環状線の内側付近の区(北区、福島区、中央区、西区、天王寺区、浪速区)

#臨海部:此花区、港区、大正区、住之江区   

 

4) 夜間留置きの実態と潜在需要      

 都心部における「夜間留置き」の実態は約110台である。さらに現在、大阪市に観光で立ち寄ったが宿泊は大阪市近郊で行う観光バスの需要は、約110台程度あると考えられる。
 下記に、潜在的な需要の代表的な運行パターンを示す。      

出発地(遠隔地)→大阪市(観光等)→宿泊(京都、神戸、大阪市近郊)宿泊(京都、神戸、大阪市近郊)→大阪市(観光等)→出発地(遠隔地)

 

表-4 夜間留置き・潜在需要の実態(休日)
 都心部111台/日
 潜在的な需要 *1108台/日
 計219台/日

資料:平成11年度道路交通センサス自動車起終点調査

*1:大阪市に観光で立ち寄ったが、大阪市近郊に宿泊する観光バス   

 

5) ターミナルにおける乗車実態    

 ターミナル(新大阪、梅田、天王寺、難波)における「乗車」の特性をみると、「発進需要型」が全体の約9割を占め、「集客需要型」は約1割であった。

 

表-5 ターミナルの乗車特性(休日)
  

発進
需要型

集客
需要型
 新大阪、梅田、
天王寺、難波
14219161

単位:台/日   資料: 平成11年度道路交通センサス自動車起終点調査


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