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建築物の環境配慮技術の導入事例

2024年1月30日

ページ番号:347186

建築物の環境配慮技術の導入事例

 環境配慮に優れた建築物の普及・促進のため、「おおさか環境にやさしい建築賞」(旧名「CASBEE大阪OF THE YEAR」)を受賞した建築物に導入されている環境配慮技術を紹介します。
 なお、掲載している説明分や図、写真については、建築主・設計者からご提供いただいたものです。

自然換気システム

【デサント大阪オフィス】

  • コミュニケーションボイドによる自然換気

 自然換気を行う仕組みとして、建物中央に2階から屋上に通じるボイドを設置しました。
 オフィスはボイドを中心としたオープンオフィスとしています。このボイドは重力換気を行うだけでなく、人、もの、情報が連鎖的に動くスペースです。

ボイド階段の写真

ボイド階段

  • エコレータシステム(センサーとサッシュ)

 外壁のカーテンウォールにファンとベンを組み込み、トップライト開口と連動して自然換気を行います。このエコレーターシステムは温湿度センサー、降雨センサー、風速センサーにより最適に制御されます。このファンから取り入れた外気により、窓面に沿った気流を形成し、窓面からの日射負荷を取り除きます。

エコレータシステムの断面図

エコレータシステム(断面図)

サッシュ部からの換気の断面図

サッシュ部からの換気(断面図)

サッシュ部の写真

サッシュ部

【梅新第一生命ビルディング】

  • ダブルスキンカーテンウォール
ダブルスキンカーテンウォールの断面図

ダブルスキンカーテンウォール(断面図)

ダブルスキンカーテンウォールの写真

ダブルスキンカーテンウォール

【NTT西日本研修センタ本館(PRISM)】

  • 自然換気タイムリーランプ

 自然換気のタイミングを居住者にお知らせするランプ。

自然換気タイムリーランプの写真

自然換気タイムリーランプ

【グランフロント大阪】

 エアインテイク(採風口)から外気を室内に導入・排出するクロスベンチレーションタイプの自然換気システムを導入している。

断面図

断面図 



タワーAのエアインテイクの外観とタワーBのコーナーボイドの外観の写真

タワーAのエアインテイクの外観とタワーBのコーナーボイドの外観

ペリメータ断面図

ペリメータ断面図 

タワーB 基準階平面図(通気経路)

タワーB 基準階平面図(通気経路) 

日射抑制

【NTT西日本研修センタ本館(PRISM)】

  • 日射抑制のための庇、縦ルーバ
庇と縦ルーバの写真

庇と縦ルーバ

【ろうきん肥後橋ビル】

  • グラデーションブラインドによる自然採光

 グラデーション状にスラット毎に傾きが変化しているブラインドを採用。太陽高度に併せてスラット角度を自動調整し、外光を天井面に向けて反射させます。
自動調光式の高効率型照明器具と組み合わせることで、照明用電力を削減します。

グラデーションブラインドの概念図

グラデーションブラインドの概念図 

ブラインドが無い状態の写真

ブラインドが無い状態

ブラインドがある状態の写真

ブラインドに反射した光が天井面に当り、間接光となって室内を明るく照らします。

【ダイビル本館】

  • 日射抑制のカーテンウォール
    高層部は石材フィンを外付けマリオンとした軽快かつ質感のあるカーテンウォールとし、太陽光をコントロールしている。
  • 自然採光・自動採光
    全面ガラスによる最大限の自然採光に加えて、照明は机上の明るさを700lxに自動的に調節可能な計画。
    事務室内だけでなく、コア部のEVシャフトをガラス張りにすること等により自然光に満たされた明るい共用空間を実現。照明用電力を節約。
日射抑制の石フィンカーテンウォールの写真

日射抑制の石フィンカーテンウォール
(自然採光を取り入れた自動調光を行っている)

採光システム

【新 大阪暁明館病院】

  • 太陽光集光システム
太陽光集光システムの断面図

太陽光集光システム(断面図)

太陽光集光システムの写真

太陽光集光システム

太陽光発電と表示装置

アーバンエース五条公園パル

  • 集合住宅における太陽光発電

 屋上には太陽光パネル(約28kW)を設置し、共用部の電力として利用している。
 非常時に入居者が使用できるコンセントも用意。エントランスポーチに発電量を表示することで、街に対してもエネルギーを見える化している。

屋上の太陽光発電パネルの写真

屋上の太陽光発電パネル

エントランスの表示装置の写真

エントランスの表示装置

地中熱利用と太陽光パネル

【グランフロント大阪】

 地中熱を熱源としたヒートポンプにより冷水・温水をつくり出し、広場に建つ『うめきたSHIP』の輻射冷暖房や外気の冷却・加熱に利用している。夏期は地中に放熱することにより、周辺地域の熱環境の緩和や都市のヒートアイランド対策としても有効である。
 太陽光発電による再生可能エネルギーは、地中熱ヒートポンプや高効率照明等に利用することで「省エネルギー」と「創エネルギー」の組み合わせにより、建物から排出するCO2の削減に努めている。

地中熱利用等のシステム図

地中熱利用等のシステム図 

地中熱利用ヒートポンプの施工中の写真

地中熱利用ヒートポンプ(施工中)

地中熱利用ヒートポンプの施工中の写真

地中熱利用ヒートポンプ(施工中)

太陽光発電パネルの写真

太陽光発電パネル

氷蓄熱システム

【ブリーゼタワー】

 ブリーゼタワーの熱源システムは、電動ターボ冷凍機とガス焚吸収式冷温水発生器及び氷蓄熱を組み合わせています。
 氷蓄熱システムは夜間電力を活用することで電力平準化に寄与するとともに、時々刻々と変化する建物の熱負荷にも無駄なく対応できます。
 また、蓄熱用冷凍機は、他の冷凍機の故障時などのバックアップ機能も担っています。

氷蓄熱システム図

氷蓄熱システム図 

氷蓄熱システムの写真

氷蓄熱システム

排熱投入チラー

【イオンモール大阪ドームシティ】

 450RT×2台。ガスコージェネからの排熱を利用して空調を行う。
排熱投入チラーの写真

排熱投入チラー

地域冷暖房(熱融通)

【イオンモール大阪ドームシティ】

通常時のエネルギーシステムのフロー図

通常時のエネルギーシステムフロー

地域冷暖房プラントの写真

地域冷暖房プラント

地域冷暖房プラントの写真

地域冷暖房プラント

地域冷暖房プラントの写真

地域冷暖房プラント

テナント用BEMS

【オリックス本町ビル】

 近年、設備機器等の運転管理によってエネルギー消費量の削減を図るため、BEMSを導入する事例が一般的となっており、当建物においても、建物管理者が取り扱うBEMS装置は導入している。
 さらに、当建物では建物に入居する各テナント企業に対して、専有部のエネルギー消費量を用途毎(空調、照明・コンセント)にWEB上で開示するテナント用BEMSを導入している。
 これにより各テナント企業は、エネルギーの使用状況を容易に把握できるとともに、前年比較等の機能により省エネルギー施策の立案等に利用可能としている。
テナントBEMSのシステム図

テナントBEMSシステム図

緑化

【デサント大阪オフィス】

既存躯体の上部に盛土した植栽
植栽部の断面図

植栽部(断面図)

南側植栽の写真

南側植栽

【ダイビル本館・中之島 四季の丘】

敷地西側の人工地盤上に大規模緑地を共同開発。街区全体に潤いを提供。
6階屋上も全面緑化し、空調熱負荷の抑制だけでなく、街区全体でヒートアイランドの抑制に貢献。

中之島 四季の丘からダイビル本館をのぞむ写真

中之島 四季の丘からダイビル本館をのぞむ

壁面緑化

【デサント大阪オフィス】

壁面緑化のディテール図

壁面緑化ディテール図

壁面緑化の写真

壁面緑化

【ブリーゼタワー】

  • グリーンウォール・屋上庭園
 オープンスペースの敷地境界や駐輪場の壁面にはグリーンウォールを設置し、積極的に緑化しました。高さ10m以上の緑の壁面は、環境へ配慮するとともに周辺の人々に親しみと潤いのある空間を提供しています。8階北側低層部には屋上庭園を設けました。一般に開放された庭園となっておりカンファレンスゾーンと一体利用できる計画となっています。
グリーンウォールの写真

グリーンウォール

グリーンウォールの写真

グリーンウォール

屋上緑化の写真

屋上緑化

ビオトープ

【プール学院中学校・高等学校】

  • 「水の流れ」による 設備・環境・ランドスケープ の統合

 校内を横断する「水の流れ」により、設備、環境、ランドスケープを一体的に計画。自然と人への環境配慮を同時に実現した。

  • 井水・雨水利用による省水設計

 建物に降る雨水の80%は「水の流れ」に放流、オーバーフローした水は雨水槽を経由する計画とした。
 雨水槽は部分的に貯留可能な構造とし、ビオトープの補給水や、外部散水、屋上散水等に利用可能とした。
 「水の流れ」の水源として15mの浅井戸を掘削し、市水使用量の低減を図っている。



ビオトープの断面図

ビオトープ断面図

ビオトープの写真

ビオトープ

ビオトープの写真

ビオトープ

ビオトープの写真

ビオトープ

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大阪市 計画調整局 建築指導部 建築確認課
電話: 06-6208-9304 ファックス: 06-6202-6960
住所: 〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所3階)

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