
JR徳庵駅のすぐ近く、徳庵商店街の中に、今では徳庵でたった1軒の4代続く老舗で別品餅を製造・販売しているお店があります。かつては、野崎参りや住吉祭の名物の土産物でその名は「美しい」のべっぴんに特注品という意の「別品」をかけたもの。ふやかした大豆を昔ながらの製法で、丹念に石臼で挽いて作ったきな粉の餡(あん)が、柔らかお餅にたっぷりとのって、なんとも懐かしみのある味です。ちいさなおだんごを串にさしてかわいい形で、ほんとに素朴な昔なつかしい感じがします。

鶴見区では、昔から河内蓮根の栽培が盛んで、重要な物産の1つになっていました。10年程前には浜や焼野界隈には、まだレンコン畑が広がり、お盆のころには、あたり一面大きなハスの葉で青々としていました。
花の万博を機に宅地化が進み、今ではレンコン畑も、区内に数カ所を残すだけとなっています。
レンコンは深い泥の中に根を張るので、腰まで泥につかっての取り入れ作業がたいへんです。よい泥の中でこそおいしいレンコンが育つそうですが、今でも、昔ながらのやり方で伝統の農作物を守っている人がいるのは貴重なことです。

鶴見新山、別名「鶴見富士」と呼ばれているこの山は、大阪市内最高峰の現在約40mで、頂上へは美しい桜並木が続いています。驚いたことにこの新山、実は人工の造成山で中身はごみと土なのです。今や、最大関心事のごみ問題に約30年前から取り組み、マイナスイメージのごみの山を、緑あふれる憩いの場へと変身させたのは先人の知恵。
昭和58年に「鶴見新山」と正式に命名されたものの名実とも大阪一の"富士山"といえるでしょう。鶴見緑地で花の万博が開催された時には、多くの人がこの鶴見新山の頂上に立ち、大阪市内を眺めたことでしょう。でも、その時ここが大阪市で一番高い場所だと知っていた人は何人いたでしょうか。
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