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令和2年度阿倍野区区政会議第2回福祉・健康づくり部会会議録(令和2年9月2日開催)

2023年4月20日

ページ番号:517012

令和2年度 阿倍野区区政会議 第2回 福祉・健康づくり部会

1.日時:令和2年9月2日(水曜日)午後7時00分~午後8時20分
2.場所:阿倍野区役所2階 大会議室
3.出席者
(委員等)前島部会議長、山梨部会副議長、岡島委員、北村委員、辰嵐委員、永岡委員、中村委員、山﨑委員
(市側)山田区長、渋谷副区長、中西保健福祉課長、中村福祉担当課長代理、山中保健子育て担当課長、春名保健子育て担当課長代理、山内保健副主幹、土肥区政企画担当課長
4.議題
(1)新たな阿倍野区将来ビジョン及び令和3年度の施策・方針に向けた意見聴取につい
て(阿倍野区地域福祉推進会議の報告を含む)
(2)その他
5.議事
○山中保健子育て担当課長
 それでは定刻が参りましたので、ただいまから阿倍野区区政会議第2回福祉・健康づくり部会を開催させていただきます。
 本日は、何かとお忙しいところ、また、お暑い中、お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。私は阿倍野区役所保健子育て担当課長の山中でございます。どうかよろしくお願いいたします。
 会議に先立ちまして、阿倍野区長より、ご挨拶を申しあげます。
○山田区長
 みなさま、こんばんは。阿倍野区長の山田でございます。よろしくお願いいたします。
 本日は、ご多用のところ、また9月に入りましたけれども、残暑が続いておりまして、大変暑い中、阿倍野区区政会議の第2回福祉・健康づくり部会にご出席くださいまして、どうもありがとうございます。前回のこの部会でございますが、8月6日に開催をいたしました。新型コロナウイルスの感染再拡大が見える状況の中、感染症対策に関連する取組み、あるいはその影響を受けている施策事業につきまして、ご説明させていただいたところです。委員のみなさま方から、ご質問やご意見、活発なご議論を頂きまして、また終了後にはご意見シートも提出を頂いたところでございます。それぞれ頂きましたご意見につきましては、他の部会の委員のみなさまからのご意見も併せまして、カテゴリー別に整理をさせていただきまして、本日の資料としてもお配りをさせていただいているところでございます。
 また、今年度末までが計画期限となっております阿倍野区の将来ビジョンにつきまして、コロナとも共存していかなければいけない新しい生活様式のもと、来年度以降の新たな将来ビジョンの策定に向けまして、みなさまからのご意見を踏まえまして、区役所のスタッフと議論を重ねてまいりましたので、この後素案としてみなさまにご提示をさせていただきます。
 本日は新たな将来ビジョンの素案、その中でも当部会に関連いたします3つ目の柱でございますが、【誰もが自分らしく幸せに暮らし続けられるまち】を中心に、みなさまからのご意見を頂戴できればと思っておりまして、より良い将来ビジョンづくりにつなげていきたいと考えております。
 本日の部会も前回と同様、限られた時間ではございますけれども、委員のみなさまにはそれぞれのお立場から忌憚のないご意見を賜りますようお願い申しあげまして、ご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
○山中保健子育て担当課長
 本日の会議は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の観点から、会議時間を短縮しての開催とさせていただきます。終了時間は20時をめどにお願いしたいと存じております。また、オンラインで区役所内のほかの執務室でも、本部会の様子を見させていただいておりますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、会議に移らせていただきます。資料一式をお手元にお配りさせていただいておりますので、ご確認をお願いいたします。事前に送付させていただかなかった資料といたしましては、資料3の阿倍野区将来ビジョン素案と、8月31日に開催いたしました資料5の阿倍野区地域福祉推進会議第1回ワーキングについてがございます。なお、資料4の第1回地域福祉推進会議書面についても、資料5と重複する資料などを省略するなど、一部修正が入っております。どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、お手元に名簿のほうをお配りしておりますが、福祉・健康づくり部会は、9名の委員のみなさまにご参加をいただきます。本日の会議では、奥川委員がご欠席で8名の委員の方にご出席いただいておりまして、定足数を満たしております。
 今回につきましても傍聴要領を定め、会議を公開いたします。本日は、傍聴に3名の方がお越しいただいております。また、議事録についても、後日公表となりますのでよろしくお願い申しあげます。
 それでは、ここからは進行は議長にお願いしたいと存じます。
 議長、どうぞよろしくお願いいたします。
○前島部会議長
 それでは早速、進めてまいりたいと存じます。
 次第に沿いまして、新たな阿倍野区将来ビジョン及び令和3年度の施策方針に向けたご意見を伺ってまいりたいと思いますが、事務局からまとめてご説明いただいた後に、委員のみなさまからのご意見、ご質問をお願いしたいと思います。
 それでは、事務局からご説明をお願いします。
○中西保健福祉課長
 それでは私、保健福祉課長の中西でございます。私から説明させていただきます。
 まず前回の第1回で頂きました主な意見並びに資料2のご意見シートで頂いたご意見に関する区役所の考え方について、まとめて簡単に説明をさせていただきたいと思います。失礼ですが座らせていただきます。
 まず資料1をご覧いただきたいと存じます。資料は事前にお送りさせていただいておりますので、ご一読いただいておるかとは存じますが、記載のとおり、やはり今この新型コロナウイルス感染症の環境下におけるつながり方策についてや、こうした機会をつかまえた若年性認知症の方のキャッチ、集団がん検診の実施方法、PCR検査の実施などコロナに関連する意見を多く頂きました。
 それから、次に資料2をご覧いただきたいと存じます。後日、頂いた意見に関する区役所の考え方を記載させていただいております。この福祉・健康づくり部会の部分では2つの意見を頂いており、1つがこの資料の1番目、つながりや情報の伝達に差が出ないように配慮してほしいというご意見がございます。これに対しては、後ほども説明させていただきますが、令和3年度からの阿倍野区の将来ビジョンや、阿倍野区地域福祉計画にも反映しながら、地域福祉の推進に努めてまいりたいと考えております。
 新型コロナウイルス感染症のPCR検査拡大についてのご意見に対しましては、今後も発生状況に伴い、検査数を増加させていく予定であり、阿倍野区といたしましては、発熱等の症状が見られたときに、安心して身近な医療機関で診療が受けられるよう、区民のみなさまに医療機関の情報を提供してまいりたいと考えております。マスク、手洗い、密を避ける等、引き続き区民のみなさまのご理解とご協力をお願いしたいと思います。
 続きましては、前回の部会で頂いておりました、福祉避難所について土肥課長より説明いたします。
○土肥区政企画担当課長
 どうも、みなさまこんばんは。区政企画担当課長、土肥でございます。着座にて失礼をいたします。
 過日の第1回部会におきまして、山梨部会副議長からご意見を頂きましたことにつきまして、私からお答えをさせていただきます。
 福祉避難所につきましては、災害時におきまして高齢者や障がい者など、避難所生活において特別な配慮が必要とされる方を対象とした避難所となってございます。福祉避難所に指定しております施設につきましては、民間事業者のご協力によりまして開設することとなっておりますが、入所施設や通所施設など、事業形態も異なってございます。福祉避難所につきましては、災害発生時に建物の安全確認や人員確保、受入れ可能人数の調整ができた後に、準備が整い次第、可能な施設より順次開設を行うこととなっておりますので、福祉避難所へは、山梨副議長がおっしゃっているように、直接避難されても受入れが不可能な場合がございますので、直接の避難はしていただけないということでございます。お手間をおかけすることになるかもしれませんけれども、福祉避難所への受入れが必要と思われる方につきましても、ひとまずお近くの災害時避難所へ避難をしていただきたいというように考えております。
 また災害時避難所の避難スペースでは、避難生活に支障がある方にご利用いただけるように、福祉避難室、福祉避難スペースを設置しておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。以上でございます。
 引き続きまして、阿倍野区長より、阿倍野区将来ビジョン(素案)の概要についてご説明をさせていただきます。
○山田区長
 それでは、私から説明させていただきます。資料3阿倍野区将来ビジョン素案をご覧ください。1枚めくっていただきまして、右下に私の顔写真が載っておりますページの「はじめに」という下の丸く囲っています文章についてご説明させていただきます。
 将来ビジョンは、阿倍野区政を推進していくうえでめざすべき将来像、その実現に向けた施策展開の方向性を区民のみなさまに明らかにし共有するために、おおむね4年ごとに策定をしています。令和3年度からの4年間を計画期間とする新たなビジョン策定に当たっては、これまでの将来ビジョンで掲げた、「誰もが住みたい、住み続けたいまち『あべの』」の実現に向けて、阿倍野区の現状と課題、大阪市全体の施策、社会経済情勢の変化等を踏まえて、施策展開の方向性を示しています。
 大阪市という組織の中で、区役所の役割は、区民のみなさまの生活に密着した部分を主に担っています。この将来ビジョンでは、「安全と安心を未来につなぐまち」「子ども・青少年が安心して教育を受け、成長できるまち」「誰もが自分らしく幸せに暮らし続けられるまち」「魅力と活力にあふれるまち」「区民から信頼される区役所づくり」という5つの柱を設定しました。
 新型コロナウイルス感染症により、新しい生活様式が求められ、これまでの方法では対応できない取組みなど、区政運営にも多方面の影響が出ています。
 ICTの進展がみられる中、SNSも活用しながら、地域での人と人とのつながりづくりを進めつつ、密を避けるためにも区役所での窓口手続きなどにおいてはオンライン化を一層進めていきます。
 また、区政に関する情報を効果的に発信するとともに、区内の魅力資源を、「あべのブランド」としてアピールしてまいります。
 本ビジョンは区政運営の中期的な理念という位置付けですので、これに基づき施策ごとの具体的な事業運営等につきましては、区民のみなさまにご意見等を頂きながら、毎年度の運営方針として策定をしてまいります。
 また1枚めくっていただきまして、5ページの第2章、区の将来像の資料をご覧ください。
 「誰もが住みたい、住み続けたいまち『あべの』」の実現に向け、5つの目標に取り組んでまいります。
 1の【安全と安心を未来につなぐまち】では、1つ目に、「誰もが安心できる災害に強いまちづくりの推進」としまして、コロナ禍における災害時の避難所の在り方などを地域住民のみなさまと共有し、SNSなど新たな情報伝達手段を活用して地域の自主的な防災の取組みをサポートします。
 2つ目に、「みんなで犯罪や交通事故を防ぐまちづくりの推進」としまして、地域や警察など関係機関と連携し、防犯に関する啓発を行うなど、区民のみなさまの安全を守る取組みを進めます。
 2の【子ども、青少年が安心して教育を受け、成長できるまち】では、1つ目に、「ICTを効果的に取り入れた学校教育の推進」としまして、全小中学校での一人1台ICT機器の導入を契機に、各校の特色を活かし、子どもたちが安心してたくましく成長できる教育を支援します。
 2つ目に、「子育てしやすく、すべての子ども・青少年が健やかに育つ環境づくり」としまして、子育て世帯が安心して子育てができるようなサポートを行い、コロナ禍で懸念されます児童虐待の未然防止に向け、保育所など関係機関と連携して取り組みます。
 3の【誰もが自分らしく幸せに暮らせるまち】では、1つ目に、「みんなで支え合う地域づくりと支援体制の充実」としまして、すべての人々が住み慣れた地域でお互いが支え合い、自分らしくいつまでも幸せに暮らせるよう福祉関係団体等と連携、協働した活動に取り組みます。
 2つ目に、「地域ぐるみでいつまでも元気に暮らせる健康づくり」としまして、区民一人ひとりの健康意識を高め、感染症予防に配慮した方法で、百歳体操など健康づくりに取り組めるよう支援します。
 4の【魅力と活力にあふれるまち】では、1つ目に、「地域の自主的なまちづくりの活動支援・促進」としまして、SNSも活用しながら、地域での人と人とのつながりづくりを進めつつ、各地域の特色を活かし、身近な課題解決に向け様々な活動主体が協働・連携した地域活動を支援します。
 2つ目に、「誰もが自慢したくなる魅力あるまちづくり」としまして、区内外から人が集い、にぎわいと潤いのあるまちづくりをめざし、区内の魅力資源を「あべのブランド」として発信するとともに、区内の回遊性を高めてまいります。
 5の【区民から信頼される区役所づくり】では、1つ目に、「区民ニーズの的確な把握と区政情報の効果的な発信」としまして、区政会議やオンラインによるアンケート調査等も活用し、区民の意見やニーズを的確に把握し、施策事業に反映します。また、区政に関する情報を広報紙やSNSなどを活用して、きめ細やかに発信します。
 2つ目に、「区民サービスのさらなる向上」としまして、利便性の高いサービスを提供できるよう、オンライン化を進めるなど、区民にとって分かりやすく利用しやすい窓口の実現に取り組み、より区民から信頼される自立的な職員の育成と区民サービスの向上を進めてまいります。
 私からの説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○中西保健福祉課長
 それでは、続きまして私からご説明させていただきます。
 福祉・健康づくり部会では、「阿倍野区将来ビジョン」、3-1みんなで支え合う地域づくりと支援体制の充実、3-2地域ぐるみでいつまでも元気に暮らせる健康づくりの取組みを中心にご説明いたします。まずは3-1みんなで支え合う地域づくりと支援体制の充実について説明させていただきます。またその前提といたしまして、「阿倍野区将来ビジョン」と同時進行で次期阿倍野区地域福祉計画について検討しております、阿倍野区地域福祉推進会議の検討状況について報告と併せて説明をさせていただきたいと思います。
 それではまず、順番的には後ろになりますが、資料4として、第1回阿倍野区地域福祉推進会議の資料を添付させていただいております。資料にも記載しておりますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、この第1回目の会議については書面会議という形にさせていただきました。その中で、現在の阿倍野区地域福祉計画「あべの つながり 広がるプラン」の計画期間が令和2年度末までとなっていることから、次期阿倍野区地域福祉計画を阿倍野区地域福祉推進会議で検討することといたしました。
 また、計画を具体的に検討する作業部会としてワーキングチームを設置することとし、メンバーは資料4の3枚目の、次期阿倍野区地域福祉計画の策定についての2番目のところに記載している団体の代表に参加していただくこととなっております。
 この書面会議を経まして、次の資料5をご覧いただきたいと存じますが、8月31日にこの第1回のワーキングを開催させていただいております。ここでは大きくは1の次期計画の枠組み案と2のスケジュール案を説明させていただいております。枠組みとしては、ワーキングの資料の1とその次の次のページでA3のページの資料、次期阿倍野区地域福祉計画の策定に向けて(案)および基本目標、その後ろに基本目標、取組みの方向性案を示して、説明をさせていただきました。資料2としては、書面会議でのご意見等を頂いておりまして、その項目分けをお示しし、ここにおいても見ていただきますと分かるように、やはり、新型コロナウイルス感染症の関係もあり、こうした状況における新たなつながりの方策が求められているなど、次期計画にもこうした観点を盛り込む必要があるのではないかといったご意見を多く頂いております。そのほかにも、計画の進め方、視点や、高齢者、子ども、さらに本年3月にできました福祉教育プログラムの取扱いなど様々な観点からのご意見を頂いております。
 さて、次期計画についてですが、資料1を見ていただきたいのですが、改定の背景といたしましては、まずは大阪市地域福祉基本計画の改定がございます。これも本計画と同様、令和3年度からの改定に向けて検討が進められているところです。また、阿倍野区においても、先ほども説明がありましたけれども、令和3年度からの将来ビジョンの策定作業が進められております。これは本部会でも議題となっているところでございます。
 こうした背景を受けまして、計画の位置付けといたしましては、大阪市の地域福祉基本計画が示す、地域福祉に関する基本理念等は踏襲しつつ、ニア・イズ・ベターの考え方のもと、阿倍野区の将来ビジョンがめざす、「誰もが住みたい、住み続けたいまち『あべの』」のうち、「阿倍野に暮らす、すべての人々が、住み慣れた地域でお互い支え合い、いつまでも幸せに暮らせるまち」を実現するための方向性を示すものとしていきたいと説明をさせていただいております。
 計画期間につきましては、現在検討が進められている「阿倍野区の将来ビジョン」が、令和3年度から令和6年度までの4か年となる見込みであり、その期間に合わせたものとしていきたいと考えております。
 2に記載の地域福祉をめぐる動向中、阿倍野区の現行計画においては、現行計画の前のアクションプランで培ってきた計画を含め、これまでの活動の一層の広がりをめざすとともに、地域による地域のための推進体制づくり、阿倍野区で活動するいろいろな団体や企業などと連携できる体制づくりを実現するため、「つながり」「ふれあい」「思いやり」「支えあい」の4つのテーマで進めてきております。この取組み経過は、ワーキングの参考資料2という形でつけさせていただいております。この参考資料の取組みの資料の中で主なものといたしましては、毎年実施しております、「つながりフェスタ」というのがございますが、この「つながりフェスタ」の来場者数、ちょうど真ん中ぐらいに記載していますが、年々増加しておりまして、参加施設も増加傾向にあり、広がりを見せているものと考えております。こうした視点は引き続き踏襲しつつ、現行の阿倍野地域福祉計画策定時にはございませんでした大阪市地域福祉基本計画、これは平成30年の4月策定の3か年計画なんですが、この考え方に基づき、次期阿倍野区地域福祉計画も策定していきたいと説明させていただいております。
 さらに、書面会議における意見にもありましたように、この資料1の下のほうに書いておりますが、新型コロナウイルス感染症などの環境下における地域福祉活動の在り方を盛り込んでいきたいと考えているところでございます。
 基本理念案といたしましては、「誰もが自分らしく安心して暮らし続けられるまち」としたうえで、増進型の地域福祉をめざしていきたいと説明させていただいております。
 こうした中、基本目標といたしましては、大阪市地域福祉計画にある基本目標1「みんなで支え合う地域づくり」と基本目標2「地域の包括的な支援体制の充実」の二本柱にしたいと説明をさせていただいております。基本目標1のみんなで支え合う地域づくりについては、現行の「阿倍野区地域福祉計画」の取組みが継承されるものとなっております。取組みの方向性としては、一つには、基本目標1に書いていますように、住民主体の地域課題の解決力強化、それから地域福祉活動への多様な主体の参画と協働の推進、3つ目として、災害時等における要援護者への支援、それから基本目標2の地域の包括的な支援体制の充実といたしましては、地域における見守り活動の充実、相談支援体制の充実、権利擁護支援体制の強化としております。方向性の概要を資料1の後ろの部分で添付をさせていただいておりますが、内容については省略させていただきます。これが計画案というのではなく、その骨子という形で掲載させていただいておりまして、最終的に肉づけをして冊子のような形にしていきたいと思っております。
 それから、このワーキングの参考資料の3といたしましては、次期の大阪市地域福祉基本計画の策定についての資料を添付させていただいております。こうした、市の次期計画策定の動向も踏まえながら、策定を進めていきたいと説明させていただいております。
 この当日のワーキングですが、そのときに出た意見としましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、地域の活動がストップしている状況で、孤独死の発生があった中、地域でも「高齢者などに対して何ができるのかを模索しながら活動している」であったり、「住民が健康であるということが大事である」ということで、百歳体操を少人数に分けて開催したり、配食による見守りをするなど様々に地域で工夫されているというご意見がありました。また、行事が中止になっているため、家に籠もり、特殊詐欺に遭いやすくなっているなどの状況の中、区老連の中の見守りサポーターの役割の話や、健康のためのウォーキングについても、小規模で実施しようという動きがあるといったご意見がありました。民生委員も高齢化していますけれども、その取組み活動は重要なものであるとか、活動団体における高齢化による担い手不足といった課題についての意見がございました。また、子どもの相談が増えている状況からは、若い世代にはSNSの活用も有効ではないかという意見もございました。また、市の基本計画の中に国の動向等にも入っておりますが、再犯防止推進の観点を次期計画には反映されるのかというご意見もあるとともに、成年後見制度のさらなる周知の必要性があるのではないかというご意見もございました。またこの新型コロナウイルス感染症の環境下、これまでの地域活動がいかに大切であったかということを再認識したとともに、やはり人権問題は外せない課題であり、コロナによる差別や偏見などが学校現場の水面下でも行われているといったご意見を頂きました。さらに、計画の内容が評価できる仕組みを考えていただきたいという意見も頂きました。
 こうした意見を踏まえながら、計画案を策定させていただきたいと思っております。このように、将来ビジョンについても、並行的に検討を進めていますが、阿倍野区地域福祉計画の基本理念や基本目標と整合性を取りながら検討を進めていきたいと考えております。
 具体的には、将来ビジョン素案の12ページをお開きいただきたいと思います。3の柱立てといたしまして、「誰もが自分らしく幸せに暮らし続けられるまち」といたしまして、阿倍野区に暮らすすべての人々が住み慣れた地域でお互いが支え合い、自分らしくいつまでも安心して幸せに暮らせるまちをめざしたいと考えております。この項目の1といたしまして、みんなで支え合う地域づくりと支援体制の充実としております。これは、先ほど地域福祉推進会議で検討している、次期阿倍野区地域福祉計画の二本柱、「みんなで支え合う地域づくりと地域の包括的な支援体制の充実」の考えを取り入れたものとしております。現状といたしましては、既存の仕組みだけでは多種多様なニーズを持つ一人ひとりの生活を支えることが困難であるとともに、少子高齢化の進展や世帯構造の変化により、地域のつながりが希薄化しております。こういった中、福祉的ニーズの複雑化、多様化、深刻化があるとともに、地域でお互いが支え合う福祉コミュニティの醸成が課題となっております。また、複合的な課題を抱える世帯の増加に伴い、支援体制の強化が求められるとともに、新型コロナウイルス感染症など、環境の変化に応じた地域福祉の活動の在り方が求められているところでございます。
 こうしたことから、地域に関わるすべての人や団体等が「誰もが自分らしく幸せに暮らし続けられるまち」をめざして、連携・協働して、環境の変化に応じた地域福祉活動に取り組むとともに、複合的な課題を抱える世帯への支援体制の充実に努めていきたいと考えております。めざす状況といたしましては、地域住民が主体となって地域ごとの特色を活かした地域福祉活動が進んでいると感じる状態としており、成果目標は地域福祉活動に参加したことのある区民の割合が40%以上としてまいりたいと考えております。
 少し長くなりましたが、私からの説明は以上でございます。
 引き続きまして、3-2地域ぐるみで、いつまでも元気に暮らせる健康づくりにつきましては、山内副主幹から説明をいたします。
○山内保健副主幹
 保健福祉課保健副主幹、山内です。座って説明させていただきます。
 3-2地域ぐるみで、いつまでも元気に暮らせる健康づくりを二つ目に挙げさせていただいています。14ページをご覧ください。
 こちらの内容につきましては、大阪市健康増進計画「すこやか大阪21」に基づいており、基本的な部分に変更はありません。現状としまして、健康寿命を延伸するためには生活習慣病予防、改善、早期発見、早期治療が必要と言われています。脂質異常症が高く、特定検診受診率が府や全国平均より低い傾向にあります。全国に比べ健康寿命は長い傾向にありますが、不健康な期間も長い傾向にあります。また、世界的に新型コロナウイルス感染症が流行しており、国や府の方針に基づく要請がなされる中、ワクチンや特効薬の開発がされるまでは非常事態が続いている現状と捉えています。
 そこで課題としまして、特定検診の受診率を高め、早期発見早期治療につなげる必要があること、また、区民に対して健康増進や生活習慣病予防、疾病に関する正しい知識の普及啓発を行うとともに、健康づくりの一環である運動あべのウォークや、介護予防を目的としたいきいき百歳体操等を推奨することで、健康づくりの機運を高める必要があると考えています。
 また、適切な感染症予防を徹底しながら、新しい生活様式を取り入れた健康づくりを日常化していく取組みが必要ですし、高齢者については外出する機会が減り、運動不足などによる体力低下、認知機能低下が課題であると考えています。
 今後の方向性としましては、区民一人ひとりの健康意識を高め、感染症予防に配慮した方法で、引き続き主体的に健康づくりに取り組めるよう支援したいと思っています。
 また、あべのウォーク、いきいき百歳体操の新規参加者の開拓に向け、広報紙やホームページ、SNSなどの活用により工夫した発信に努めます。
 めざす状態としましては、区民が健康づくりに多く取り組めていること、成果目標としまして、運動習慣がある35歳以上の区民の割合を40%以上にしたいと考えております。以上です。
○前島部会議長
 それでは、ただいまの事務局の説明について、各委員のみなさまから、私の左側から時計回りで順次ご意見を頂きたいと思います。それでは、永岡委員からよろしくお願いいたします。
○永岡委員
 ご説明ありがとうございました。全体に課題としてはいろんな問題が全部示されていると思います。その中でコロナ状況下での課題と、それと関連するんですけども、普段からの地域と生活の問題がありますが、その両方において言葉ではすごくいい言葉がいっぱい並んでいて、いいなと思うんですけども、現実にどのように進んでいるかというと、一方ではコロナによってすごくあらわになってきた問題がありますし、社会福祉協議会ですと生活福祉資金の特例貸付や生活困窮に関する相談などが増えていますので、やはりそういう生活基盤がどう支えられるのか、これは区だけでどうしようもない点ですけれども、生活の困難が進んでいる問題について、課題全体のその問題の構造みたいなものをつかんだうえで、どうサポートしていくのかということが、今課題になっていると思います。もう一方ではコロナによってどんどんと見えにくくなっている問題があります。コロナの中でのつながりをどうつくるか、そこは方法が議論になるんですけれども、実際に全然つながれなくなって孤立している人たちがどんどん増えています。高齢の方で外に出るのが怖いとおっしゃっている方もいますし、障がいがあって出られないという方もおられ、親が子どもを外に出さないっていう話も聞きます。一方で保育所なんかでは、危険があっても受け入れないと仕方がないと言うことで配慮しながら開所していますけれども、今起こっている問題がまだつかみ切れていないところがあるように思います。見えにくくなっているところを丁寧に把握して、つながりが言われているから余計思うのですが、その辺をぜひ具体的なプランの中に入れて、今の状況で解決していけるところをしっかり進めながら、計画推進をお願いしたいと思っております。以上です。
○中村委員
 ご説明ありがとうございました。私もこの阿倍野区の将来ビジョン、それからご説明のありました阿倍野区の地域福祉計画のところ、要は課題とこれからの目標ということで、書かれてあることは、本当にそのとおりだと思うんですけれども、令和3年からの新しいこの計画の中で、具体的にどうやっていくというようなところが、なかなか伝わってこないというか、もう少し来年度からの計画の中で、ここを重点に、これをやっていきますみたいな、もう少しこうインパクトのあるというか、具体性のある計画になってほしいなと思っています。
 特に、コロナ禍の中での対応につきましては、前回のお話にもありましたけど、集まらないでつながっていく方法であるとか、あるいはもっと具体的な方法を議論していただいて、具体的な方策を活かして、していただきたいと思っています。以上です。
○山﨑委員
 先ほど、お話の中で、参考資料3、次期大阪市地域福祉基本計画の策定についてで、基本目標、みんなで支え合う地域づくりの中で3番目の、災害時における要援護者への支援って書いてあるんですが、今現在、うちの地域では要援護者の名簿は金庫の中に入っております。それを開けるには、地域コーディネーター、連合町会長、それから地活協会長、3名の鍵がなければ開かない。実際に災害時における要援護者をどうやってその名簿が金庫の中に入っている状態で、どういうふうに活躍することができるのかなと、前々からちょっと疑問にも思っています。実際、この要援護者の方は希望者の方がその名簿作成に名前を書かれる。ですので、本人さんは支援を受けたいと思っておられる方ですので、その方に関しては個人情報云々の関連で、管理を厳重にされていると思うんですが、本人も援護を求めておられる方ですので、個人情報云々に関しても反対にもう少し緩めて、我々も災害のときには最少地域の班体制で動くように、今地域でそういう災害の取組みをどんどん下に下げてやっている中で、反対にそういう一部の方しか、要援護者の名簿を見ることができないという状況で、いざ災害のときにどのようにして要援護者を誰が支援するのかなと、地域で困るんではないかなと思っています。そういうふうな形で、やっぱり細かいところですね、実際に合った支援っていうのを考えていっていただきたいと思っています。
○岡島委員
 先ほどもご説明いただきましたですけれども、高齢者の方の、やはり外出の機会が減るので、引き籠もりがちになっている状態っていうお話で、このコロナの状態というのが、まだまだ終息の兆しが見えないので、随分長期化すると思うんです。高齢者の方の健康状態というか、運動機能の低下とか、認知症、鬱なんかの精神面でのリスクですとか、それから摂取すべき栄養素の減少とか、アフターコロナの頃に介護が必要な高齢者は、このままだと本当にすごく増えるんではないかと、私は危惧しております。
 先ほどの説明いただきましたとおり、いろいろと行政の方も百歳体操とか、あべのウォークとか高齢者の方の健康面をいろいろ気遣っておられると思うんですけれども、なかなかこういう状態ですから、いろいろ実施されたりするということも難しいと思います。
 私は、一つ提案なんですけれども、本当に個人的な意見なんですが、75歳以上の高齢者の方に特化したフレイル健診というのがございますね。それを実施されてきているようなんですけれども、この15項目の質問票を幅広い高齢者層にもっと活用して、健康への機運を高めるっていう方法というのはどうかなと思っております。何かいろいろと今ご説明させていただきましたけど、結果的にやはり目標はあってもなかなかどういうふうに取り組んでいったらいいかっていう、先ほどのご意見もありましたけど、具体例っていうのがあんまり私もよく分からないんですけれども、何かやはり今このままではやっぱり高齢者の方の健康面っていうのは本当に深刻な問題になると思いますので、ひとつそういうふうなことも考慮していただけたらと思っております。
○北村委員
 阿倍野連合町会の北村と申します。最初に、たくさんの説明をしていただいて、本当に計画を丁寧に考えてはんねんやなということが分かるわけなんですけれども、前回も申しあげましたように、日本全体で困っているコロナ対応に住民に最も近いこの区役所から回答を頂いた中で私が感じたんですけども、資金がないからなかなかしんどいということが分かるわけなんですけども、それならば知恵を出して、安全・安心、これを最大のテーマにしておられますので、そのためにどうするかをはっきりと明確に出されたらなと思います。コロナ問題が出てもうすでに1月から考えましたらもう8か月が過ぎています。今年に入っても、もう今年度ですね、今年度に入ってももう半年が過ぎようとしています。前回申しあげましたように、通常の予算消化をしている場合ではないと考えます。だから、先ほどの資料の中に第1回の資料4ですかね、資料4の第1回の阿倍野区地域福祉推進会議の書面会議の意見の中にも、コロナの問題がいろいろと取り沙汰されております。やっぱりすごく心配なんです。やっておられることは反対はしてないんですけどね、それよりも身近な問題がやっぱり一番地域の人間としては気になっています。私の経験なんですけども、新型コロナウイルスの相談窓口とか大阪市保健所、ここが何かあったときに連絡先になっていて、相談してくださいとなっているんですけども、現実問題は報道でもご存じのようにつながらないんですよ、本当に。自分自身がそういう場面になって初めて分かります。本当につながらないんですよ。だから、困るんです。お年寄りはもっと情報がないから、困ると思いますね。私自身もそうなんですけども、みなさん、ほとんどの方が自分のかかりつけのお医者さんを持ってはると思うんですね。かかりつけ医だったら、もう開業してはりますから、電話したら事務員さんとかがいろんな方がいてはって、もう名前を言うただけで意思が伝わって、どうですかとかいう話になって、実はこんなことなんですということになって、そのときに、コロナの問題の心配を聞いてもらえるというそういう流れができたらなと思います。今、窓口は、大阪市の開設されている二つの場所だけなんです。阿倍野区役所でもいろいろ対応しておられると思いますけど、現実、自分の子どもとか、自分の家族がそうなったときにやってみられたら分かります。つながらないんですよ。だから、先ほど申しましたように、一番、阿倍野区民に近いこの区役所がそういうラインで医師会とかいろんなところに投げかけてもらって、阿倍野区民のそれぞれの人が安心、安全なためにつながるようなラインでやってもらえたら打破できる道筋ができると思いますね。ぜひこれをちょっと検討していただけたらと思います。以上です。
○辰嵐委員
 地域づくりですとか、地域ぐるみでというような言葉を聞きますとどきっとします。この地域の中心的にリーダーシップを取っていくのが、町会なのか、地区の社会福祉協議会なのか、または地域活動協議会なのか、私どもの地区で言いますと、ほぼ同じメンバーが高齢化の中、ボランティアで頑張ってくれているといったような状況なんですけれども、ここがやっぱり大変でございまして、なかなか新しい人が入ってきて活動してもらうというのも、だんだんと難しい状況にあるんではないかなと思います。その中で本当に昔のように行政、区役所のほうからご支援を頂きますと、まだ気持ちよくお手伝いに参加してくれるボランティアの方というのは集まりやすいわけなんですけれども、様々な形で、昔のようにはいかないような状況が多々ある状況の中で、役員さんも高齢化しておりますし、次の世代にどうつなげていくかということで、本当にこの支援体制をどのように充実していただけるのかなといったようなところが、すごく関心があるところでございまして、そういった部分では様々な地域の声というのも聞いていただく場もつくっていただいてもありがたいかなといったような形で思っております。以上です。
○山梨委員
 山梨です、よろしくお願いします。いろいろなたくさん計画の策定ができているんですけども、基本目標とかそういうのができてきて、民衆主体の地域課題の解決力強化っていう、こういうところが出てくるんですけどね、実際どの部分でどなたがやるかっていうのが、表に出てきてないんですよね。誰が責任を持ってそれを実行しようとしているのか。ばーっと言うているだけで、どなたが責任を持ってそれを進めていくのかっていう、それができてないから、なかなか進めへんのではないかなと思うんですよ。この辺のところ、たしかに広域になるんで難しいんでしょうけど、任されたほうも大変ですけども、その辺の責任のある立場をきちんと立ててあげないと、本当は進めていけないんじゃないかなと思うんです。そういう点では、この基本目標2でも、地域における見守り活動の充実だけど、その充実、どなたがするのかというのが出てきてないんですね。だから、挙がっていても確かにそらええこっちゃなと思うんですけど、ほんだら誰がすんねんなとなったときに、誰やねんというふうになってくると思うんですけど、この辺のもうちょっと細かいところまで、進めていくべきではないかなと思います。その辺、ほかにもいろいろ細かいのがあるんですけど、基本的にはそういうことが大事かなと思っています。
○前島部会議長
 貴重なご意見をありがとうございました。それではただいまの意見について、回答をお願いいたします。
○中西保健福祉課長
 私から若干、回答というかはありますが、説明させていただきたいと思います。
 まず、永岡委員から言われていた、コロナ状況下での課題に、ふだんからの生活の問題と、こういうふうなことの課題の中で、やはりコロナの中であらわになってきた状況っていうのがあると、コロナで反対にまた見えにくくなっているところもあるということで、確かに言われているように、つながりが薄くなっている人が増えたりしているのではないか、障がいの方で外に出ていくのが、親のほうが止めるとかいうふうなこと、いろんな問題が噴き出してきているっていうのが事実かと思っております。
 やはりそういった情報は、いろんな地域の方であったり、社会福祉協議会であったり、そういったところからもいろいろと情報を得たうえで、一緒に考えたり、計画の中に盛り込んでいかなければいけないことかと思っております。また社会福祉協議会にはご協力も頂きたいと思っているところでございます。
 中村委員から、令和3年度の新しい具体的なものがなかなか伝わってこないというところですが、今まで培ってきた部分を踏襲しながら、さらにそれを広げていくということでは進めていこうと考えておりますけれども、特にこのコロナ対応、例えばコロナが収まったとしても別にほかの感染症というのが生じることもあるでしょうし、そういう一つの災害みたいな形で考えるということもあるのかなと思っております。そういった中でのつながりというか、支え合う地域というのを考えていかなければいけないと思っております。インパクトっていうところでいくと、我々としてはそういった形でやっていくことが一つの方向性とは思っていますが、まだこの計画自身も推進会議の中で議論もさせていただきますので、今日頂いたご意見も踏まえて、検討をさせていただきたいと思っております。
 それから山﨑委員からの意見ですけれども、この要援護者名簿の活用については、以前からもいろいろと言われておりまして、名簿が金庫の中に入っている、特定の人が鍵を持っていてということなどからこの活用について考えていきましょうという話はさせていただいているんですけれども、なかなか進んでいないっていうのも事実かなとは思っております。そのために地域福祉ミーティングであったりとか、いろんな場を通じてこの活用についても考えていきましょうということはさせていただいています。当然この名簿を区役所からお渡ししており、この名簿も災害時という名称にはなっておりますけれども、災害時に使えるようにするためには、やはり日頃から使っていることが、大事になるのかなと思っております。そのために、日頃から山﨑委員が言われたみたいに、下の組織に下ろしていくっていうことは大切なのかなと思っています。ただ、個人情報の取扱いについて、緩めてということはなかなか難しいところはあるのですが、その名簿を使って、地域として活用できるような姿、例えば地図に落としていくであったりとか、そういう簡易な名簿と地図で落として、それをそれぞれの、例えば町会長なり班長なりが持つとか、そういうことも考えていくというのは、一つの手法かなとは思っております。そういった事も含めて、地域の方と行政とまた一緒になって、社会福祉協議会も一緒になってまた考えていくという場があればいいのかなと思っております。
 それから岡島委員のご意見については健診の関係があったので、地域保健担当でお願いしたいと思います。
 あと北村委員についても、電話がコロナの関係でつながらないという部分があったかと思いますので、そちらについてもお願いしたいと思います。
 辰嵐委員から言われている意見です。確かにこの計画、地域づくり、地域ぐるみでっていう言葉が出ている部分があります。ここでも、先ほどの話の中にもありましたけれども、やはりいろんな形で地域の中で活動していただいている方々のいわゆる担い手の不足というのは、地域からも聞いておりますし、それが課題だとは認識をさせていただいております。そういった意味で、例えば地域の方々の中でいろんな活動ができるような方が全くいないのかといえば、恐らくそうではないんだろうなということは思っております。その中でも活動できるとすれば、一旦リタイアした方が、地域で、地域デビューできるような形というのも何らかの形で考えていかなければならないのかなと考えているところです。
 あと、山梨委員の言われているご意見ですね。見守りの充実、誰がするのか、そういう細かいところまで進めていくべきではないのかと言われておりました。住民主体で、先ほどの辰嵐委員の意見にありましたように、連合なのか地域活動協議会なのか社会福祉協議会なのかということもありましたけれども、区役所からどこそこっていうのは決めることはできなくって、地域の中で話し合っていろいろと進める中で、課題への取組みを進めていっていただくのが一番いいのかなと。前の計画の中でも、やはり課題を一番よく知っているのは地域の方、行政の目よりもやはり地域の目のほうが、いろんな課題も一番よくご存じであるということで、地域で課題を解決していく力をつけていきましょうという形が、現行の計画にもありますし、そういった部分は地域任せにするということでは当然駄目だなとは思っておりますので、そこはまた行政、それから社会福祉協議会と一緒になっていろいろと考えていけたらなと思っている次第でございます。
 いただいた意見に対して、説明し切れてないとは思いますが、何か足らない部分がありましたらまた言っていただけたらと思います。
○渋谷副区長
 副区長の渋谷です。貴重なご意見をたくさん頂きまして本当にありがとうございます。
 何人かの方から、今回説明させていただきました将来ビジョン、それから地域福祉計画の内容につきまして、具体的な内容が盛り込まれてない、分かりにくいというご指摘がございました。その点について少しご説明させていただきます。この計画といいますのが、来年度からの4年間にわたりまして、阿倍野区区政の施策展開の方向性を示すものでございます。将来ビジョンのほうは区政全般にわたりまして、そして地域福祉計画のほうは、福祉、障がい、高齢、子育てという分野の4年間にわたるものでございます。それでは、みなさま方からのご質問にありました具体的な中身、具体的な取組みはどこに書かれるのかと申しますと、第1回の福祉・健康づくり部会でも資料をお示しさせていただきました、阿倍野区の運営方針という非常に膨大な資料を、何十ページにもわたりまして、つくります。この中にこうした5つの柱の中の細かな取組みを毎年度定めまして、それをみなさま方にお示ししましてご意見を頂くと、こういう構成になっております。今回、案件にかけさせていただいております計画につきましては、具体的な内容といいますのは示されていない理念編になっておりますので、その点だけよろしくご理解をお願いいたします。
○春名保健子育て担当課長代理
 岡島委員からのお申出のご意見にありました、フレイル健診というのは、大阪府後期高齢者医療広域連合で実施している健診であるということを、初めて聞かせていただきました。この健診の中身自体も、一度検討させていただいたうえで、区として取り組めるかどうかは今後考えていきたいと思います。まず中身を調べさせていただきます。申し訳ございません。
 北村委員からの申出の分ですが、コロナの対応、いろんなことを今現在、国、大阪府、市で、全国的なところで実施されておりますが、施策として、大きな予算が絡むところについては、直接、区のほうでは担うことはできないんですが、委員もおっしゃられた相談窓口が、全然つながらないという話につきましては当初から言われておりまして、区のほうでも随時苦情を受けているところでございます。これは本年2月ぐらいから患者が出かけて、大量に発生という流れになるのですが、その中で、想定した体制について、例えば電話の回線であったり、相談窓口の人数であったりとかのも含めまして、想定した人数を上回るような想定外の負荷がかかり、ということが繰り返し行われてきまして、増加しても患者の増加のほうがまたそれを上回るということで、ずっといたちごっこというのは確かにありますので、その点については、保健所のほうに少なくとも相談者の方が困っているよという現状は折に触れて、区からも意見を申しているんですけども、今後もそれを続けてまいって、改善できるように努力してまいりたいと思います。
 あともう一つ、かかりつけ医のお話があったと思うですけども、かかりつけ医とそれからかかりつけの薬局ですね。この二つは高齢者の方はできるだけつくってくださいということは、もともと医師会、薬剤師会のほうもPRしているところでございます。今回、委員がおっしゃったように、かかりつけの先生に気軽に相談しやすいようになって欲しい、というご意見があったことを医師会には伝えておきたいと思います。
 もう一つ、区としてできることとして今現在取り組んでおりますのは、当初から問題であった、最初にお医者さんにかかることができない、お医者さんに病院で診療を断られるというケースがあり、最終的に本人がどうすれば受診できるのかという問題が起きておりました。特に最初の第1波、それから今また第2波の7月ぐらいのピークのときに、相談したいけどもお医者さんが診てくれないとのことで、大変困っているというお電話やお叱りを受けております。その中で今現在、医師会と相談しまして、例えば発熱したというような場合、受診可能な医療機関をデータにして、みなさんにご周知できるように医師会を通じてアンケート調査をしました。うちでは診療をお断りしていますよとか、お電話であらかじめ相談してもらって、日時を指定して受診可能ですよというような形でアンケートを取っておりますので、そのアンケートの結果をどういう形で周知できるかっていうのはすり合わせが必要ですが、できるだけ早めにそれをご提示させてもらって、いざというときにスムーズに診療につなげられるような体制を整えたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。
○前島部会議長
 よろしいですか。
 どうもありがとうございました。時間の都合もございますので、新たな阿倍野区将来ビジョン及び令和3年度の施策方針に向けた意見聴取については終了とさせていただきたいと思います。
 最後に、山田区長からご挨拶をお願いいたします。
○山田区長
 本日も、非常に限られた時間の中でございましたけれども、貴重なご意見、ご議論を頂きまして、本当にありがとうございました。
 来年度以降の新たな将来ビジョンおよび地域福祉計画につきましては、全体を通じて、理念的な部分については一定ご理解を頂けたのかなと思っておるところではございますけれども、ご意見を頂きました内容を踏まえまして、再度、区役所のスタッフと議論を重ねながら、ブラッシュアップをしてまいりたいと考えております。
 あと、みなさまから総じてご意見を頂きました、現場での課題とか、ニーズとかそれに応じた具体的な取組み内容、これにつきましては先ほども副区長からもございましたが、来年度の運営方針、あるいはそれに基づく施策事業、こういった議論の中でつくり込んでいきたいと考えておるところでございます。そういった事も含めまして、引き続きコロナの状況というのは、まだ注視しながらではありますけれども、区政会議、この全体会議への議論へとつなげてまいりたいと考えておるところでございます。
 本日はみなさまお疲れのところ、この時間まで本当にありがとうございました。
○前島部会議長
 ありがとうございました。それでは進行を事務局にお返しいたします。
○山中保健子育て担当課長
 部会議長、議事進行につきましてありがとうございました。委員のみなさまにおかれましても、長時間本当にありがとうございました。
 これで、阿倍野区区政会議第2回福祉・健康づくり部会を終了させていただきます。
 なお、時間の関係で十分にご意見を伝えられなかったことがございましたら、お手元のご意見シートにて事務局のほうへお届けいただければと存じます。
 本日はどうもありがとうございました。

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